器用貧乏とポリバレントな能力

ポリバレント=「複数のポジションをこなすことのできる選手」という意味ですが、サッカーでもサイドバックも中盤もいろんな場所をこなす選手という意味でポリバレントな選手、と言いましてこのポリバレントな選手というのが今も昔も重宝されるものだったりします。1試合だけの評価になると難しいのですが、大会なんかになるととにかく怪我人や累積警告で11人だけで試合できるものでもないですし、オリンピックなどになると最後のベスト4までいくと合計で6試合か7試合くらいをこなさないといけなくなるので、選手選考の場合にもこのポリバレントな選手が選ばれやすいわけです。

悪く言い換えると「器用貧乏」という表現にもなるのですが、センスある選手はいろんなポジションを経験しているので視点や感覚が違う見方できる、なども言えます。ということで遠藤選手の活躍に関する記事が掲載されていますが、遠藤選手の記事を読んで納得した点があって、それが器用貧乏にならないのですか?という質問に対して 「その方が面白くて、やりがいのあるサッカー人生になると思っているので」 だって。

そうなんです、これは全く同感で、FWもDFも右も左も、ボランチもサイドもサッカーは人とするスポーツなので楽しいんです。DFだからシュートしないわけでもないし、FWでもガンガンディフェンスしますしボール奪取したらチャンスになりますし、オールマイティーな能力を高めることは楽しいこと、自分自身サッカーやってた時もそんな気持ちでしたし、これは仕事のスタンスも全く同じ感覚です。だから社員勤めしている時も古いデザイナーさんが「私はデザイナーだからコード(プログラム)を編集や触ったりは簡単なことはしないんです」と言ってるのを担当ディレクターながらに「ふーん」と聞いて、簡単な作業レベルのことを新人の自分がやってたりしてたのですが、このほうがトータルで考えて見れば仕事は楽しいんです。

あとは絶対こうでないといけないというのがなく、チームにとって必要なことをやる、くらいで合わせていくほうが得意だったりもあります。
誰もやらないから必死に戻る、ボールを拾う、カバーリングをする、ボールを預ける、体を張る、そんな感じのほうが楽しいものです、サッカーも仕事も。

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