岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは、という記事があったので掲載しておきます。

すごく岡田監督いいこと言ってまして、

『経営者でも「倒産や投獄、闘病や戦争を経験した経営者は強い」とよく言われるのですが、どん底に行った時に人間というのは「ポーンとスイッチが入る」という言い方をします。これを(生物学者の)村上和雄先生なんかは「遺伝子にスイッチが入る」とよく言います。我々は氷河期や飢餓期というものを超えてきた強い遺伝子をご先祖様から受け継いでいるんですよ。』

まさにこれ感じることで、倒産してるとか闘病してるとか、他には戦時中の経営者さんなんかパワフルで表現できないようなものあります。松下幸之助さなんか全部確か経験してるはず、倒産というかGHQで会社も財産も処分なったうえに小さい頃から病弱だったそうですし、戦争の時代を乗り切った方の上に確か戦犯として罪人にもなりそうになっています、など、強さの土台が違うわけです。

岡田監督の場合には、1997年のイラン戦で得た「おれの指揮1つの結果、家族が巻き添えになって国民から非難されて、文句を言われ続けるような立場になってしまった・・。そのときにスイッチ入ったと」強さが違います、半端ないプレッシャーと責任を感じながら冷静に仕事をすることが経験値であり、強さの源泉です。

ついでに、監督なんて評価して11人を試合に送り込まないといけないから、代表だと誰かを落とさないといけない、そうなるとその選手や家族から恨まれるという話で、久保選手の娘ちゃんが「ジーコだいっきらい」と言っていたエピソードがありますが、これもすごくわかる。人事評価は恨まれるしそれでもやらないといけないものだから。

そういうわけで、

溝上憲文さんの人事評価の裏ルール。内容ですが
『リストラの対象となるのはどういう人なのか、その基準となる表の人事評価ではわからない「人事評価の裏ルール」の存在とは?人が人を評価するということは本当に難しい。会社によっては、コミュニケーション力、協調性、チャレンジ精神、リーダーシップといった評価基準を設けるところが多いが、極めて抽象的な基準にすぎない。じつはこの基準こそが、「人事評価の裏ルール」と密接に結びついている。その際の評価基準としてよくいわれるのが
「一緒に仕事をしたいと思うか」である。つまり、一緒に仕事をしたいとは思わない人は評価されないという裏ルールが存在しているのだ。』
紹介文章を引用しましたが、わかります。まさにそのとおり。

仕事する以上評価を避けて通れませんが、評価の基準や事情を知らないからこそ知って欲しい一冊。
いつか国立に行きたいとか、選手権に出たいとかそんな夢を抱いていたことを思い出す正月を抜けて、仕事始めでスタートしました。サッカーではベスト4とか目標設定達成できずに叩かれましたが、監督がその場所を目指して高みを目指すのは当たり前であって、だからこそ足りない課題が見えてくるのではとも思えます。

2016年も志高く、夢大きく。

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