雪中の松柏、いよいよ青々たり

雪中の松柏、いよいよ青々たり。

雪中松柏とは、寒さの厳しい雪の中でも松や柏は緑の葉の色を変えないことから、志や節操が固いことのたとえです。去年の防衛大の卒業式の内閣総理大臣の訓示の言葉に出てきました、この雪中松柏という言葉が。恥ずかしながら「雪中松柏」と意味を知らなかったので、意味を調べると素晴らしい意味の言葉でした。松のように柏のように、寒い日も雪の日も普段と変えずいることは並大抵のことではありません。その内閣総理大臣訓示のなかに「雪中松柏」の話が出ていました。

『「雪中の松柏、いよいよ青々たり」という言葉があります。
雪が降り積もる中でも、青々と葉をつけ、凛とした松の木のたたずまい。そこに重ねて、いかなる困難に直面しても、強い信念を持って立ち向かう人を、たたえる言葉です。』
『常に国民のそばにあって、気高く存在する、「雪中の松柏」たれ。諸君には、こう申し上げたいと思います。』

と安倍首相が訓示の中で述べています。
今日は非常に寒くて大阪でも雪がちらついていました、その中でふとふとこの雪中松柏を思い出しました。

また、昔、吉田茂首相が自衛隊に言った言葉で有名な言葉があります。
「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、 国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。」

税金泥棒だ、戦争反対だ、9条違反だ、など言われることもあると思います。ただ言われるほうが幸せなんだ、日陰者と言われることの幸せなんだ、そういった仕事なんだという言葉です。自衛隊に感謝するようなことは有事の事態に陥っているんだ、この感覚は本当に胸を打ちます。縁の下の力持ちですが、普通に動くことが当たり前、目には見えないけれども何かを支えてくれているような仕事はたくさんあります。

ネットでも何でも。

『目立たない仕事にこそ価値があります。普段は全く意識もしないことは、誰かがしっかり頑張っているからこそ。全ての仕事の意義や役目は消えません。旅はまだ終わりません、人生も会社も、もっと大きなデザインを描き旅に出ないと。中島みゆきさんヘッドライト・テールライトを聞くといつもそんな気にさせられます。』

というようなことを自分で書いていました。
感覚や気持ちは昔と全然変わっていません。

日陰者としてずっといることの幸せ

日陰者の仕事だろうが、ひなたの仕事だろうが、大事なことは自分の持っている能力や情熱を燃やして、いい仕事をして、いいサービスを作り、職業人は自分の職業を持って租税を生みだし、雇用を生みだし、盛り上げていくこと。それがひいては全てに繋がる。石巻市、陸前高田市など大変な地域を目で見てそれは実感しています、雪中松柏にならんとあかんです。

今日は3.11。

引用:
平成25年度 防衛大学校卒業式 内閣総理大臣訓示
日陰者としてずっといることの幸せ

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