シャペコエンセの悲劇とミュンヘンの悲劇

サッカーファンなら誰もが知っている、シャペコエンセの悲劇とミュンヘンの悲劇。

■ ミュンヘンの悲劇

■ シャペコエンセの悲劇

ミュンヘンの悲劇は、香川もいたマンチェスターユナイテッドの選手を乗せた飛行機が墜落の惨事にあい、選手8名を含む22名が亡くなる悲劇が起きた事件のことです。今から60年以上も前の話ですが、選手もファンもみんな悲しみに暮れ、マンチェスターユナイテッドのスタジアム、オールドトラッフォードはその惨事があった時間のまま止まっているのは有名な話です。そしてその10年後1968年になんとマンチェスターユナイテッドはヨーロッパで最強クラブを決めるチャンピオンズリーグで強敵を倒し初めて優勝します。この事故から10年後の1968年、10年で悲劇から立ち直ったのです!
マンUは今でも世界的に有名なビッグクラブで、世界中にファンもいますし、あのまっかっかのユニフォームはかっこいい、その憧れるには大きな事件があり乗り越えての優勝があったんです。

そしてシャペコエンセの悲劇、2016年11月28日、シャペコエンセというブラジルのサッカーチームがありますが、地方都市の22万人シャペコを中心としたクラブでその小さな町の小さなクラブがあれよあれよと勝ちあがり、なんとコパ・スダメリカーナという南米でのクラブ選手権で結晶まで勝ち上がります。そしてアウェイ戦に向かっていた飛行機、総勢77名が乗っていた飛行機が墜落の惨事に。生存者6名、チームの主力選手は3名だけ残し亡くなってしまったのです。その中には元レイソルで活躍したクレーベル・サンターナ、フロンターレのアルトゥール・マイア、コンサドーレのハファエウ・バストス、サンガのチエゴ、セレッソのケンペス、アビスパのモイゼス、ヴィッセルのカイオ・ジュニオール監督、日本でもなじみの選手が乗っていたのです。

日本の御巣鷹山の悲劇は有名ですし、その飛行機には明石家さんまさんが乗る予定だったとかも有名ですが、そんな大変なことがサッカー界で起こったのです。
人口22万人の小さなシャペコエンセの町は悲しみに暮れ、学校などは4日停止、30日間は喪に服すことになりました。

書くだけでそのときの情景や悲しむファン、同僚、そして家族や子供、未亡人に両親、兄弟などが浮かびます。上記の映画にはそのような事件をテーマに描かれているのですが、シャペコエンセは選手もコーチもいなくなったので、戦う選手がいないことから他のチームが好意で選手を無償で提供してくれます、その年のリーグ戦は何とか戦いきることが出来ましたが、そのシャペコエンセは結局1部から2部に陥落してしまうのです。その危機を乗り切り、コロナ禍の中なんと今期2部で優勝を果たし1部に戻ってきたのです!

人口22万人、我が田辺市は7万人の町ですが、地元の誇りまさに町を上げてチームを応援しチームが地域に密着しているチーム、そのシャペコエンセの活躍は本当にサッカー人として嬉しい限りです。
サッカーは夢を子供たちや町の人に与えます、今は弱くてもいつかチームを優勝に、日本で言えば元日本代表監督の岡田監督なんかも今治FCを1部昇格を目指してチームを率いていますが、小さな町でも活躍しているチームはたくさんあります。スペインの乾選手がいるエイバルは2万7000人くらいの町ですし、久保選手があまり合わなかったビジャレアルなんかは人口5万人でコート16面の施設を持っていたり、などなど小さな町でも勝っているチームはたくさんあります。田舎っ子なのでそんなチームややり方は大好きです。ある意味ビジャレアルの町や感覚に久保のようなメディアがついてくるのは結構嫌なとこあったんじゃないかと、そんな推測もできます。

シャペコエンセ記事はナンバーで見ました。
活躍をまた期待していますし、いつかブラジルでシャペコエンセの試合も町も見てみたいなと。

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