テルモさんの創業の志と北里柴三郎先生

テルモさん = 「医療機器大手で、カテーテルなど心臓血管分野に強み。医薬品類も。米国、中国などで生産拡大」
事業は【連結事業】心臓血管56(25)、ホスピタル27(15)、血液システム17(14)【海外】69(2020.3)で、売上628,897百万円、営業利益110,611百万円、来年に創業100周年を迎える企業です。

北里柴三郎先生は大学もありますし慶応医学部設立に力を注いだことなどでも日本でも有名ですが、テルモの創業時に体温計を製造する会社として立ち上げた際に北里先生が関わってるとは知りませんでした。体温計をドイツ語で「テルモメーテル」と発音することに由来、してることも知りませんでした。

> テルモの設立趣意書(現代語訳・抜粋)

北里柴三郎も出てきますが、当時は会社作るときにこういった設立趣意書があって、その理念に賛同してもらえる方が参画するようになってたので、今文章を読んでも実に想いが伝わります。
「医療を通じて社会に貢献する」テルモさんwebサイトトップページに出てきますが、シンプルでも100年続く経営理念、すばらしいと感じます。クレアネットだと「ネットを通じて社会に貢献する」社名にもネットと書いているのでシンプルではありますけど、そう思っています。

webサイトにではなくて、「患者さんを自分の家族のように考える」、これはテルモさんの言葉ではないですがどこかの診療所か病院の理念として書いてあったのを覚えています。経営していて断言できるのは家族を大事に大切にしない人は絶対に大成しないし採用はしません。家庭環境が複雑でとか父親の顔を見たことないとか、いつもふらっと帰ってきて殴られたというような人でも、いざ家庭をもって子供ができれば愛情を注ぐはずで、そのときに父親を許し心のわだかまりを放つことになるはずです、生まれた縁、育ててもらった恩、根本を大事にしない人は雇用された恩もやがて裏切るんでしょう、人はそのようにして年を重ねると思いますので。

顧客を自分の家族のように考える、自分の家族が事業を行うから協力してほしい、となったときに納期遅れるはずないし手を抜くはずがないんです。もちろん物理的な時間と量もあるので全部が全部とは言いませんが、顧客を自分の家族のように考えて業務に取り組む、わかりやすい基準と思ってたまに伝えています。あと、社長は自分の叔父さんという感覚で、叔父さんの会社なのでちょっと距離ありますけど、全く赤の他人ではないので会社経営的なこともやはり心配もする、叔父さんのために命をかけてでも頑張ることや叔父さん大好きというのは基本ないと思うのですが、こちらも縁あって来た姪っ子や甥っ子に成長してもらいたい、という気持ちくらいの愛情と距離感を考えています。

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