ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

■ ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

移動時にはやっぱり本があると楽しみが増えます。
何で売れるのか、選ばれるのかはそのジョブを果たしているからだ、という理論がジョブ理論です。(本編はもっと深く洞察がありますが現場人間がシンプルに言えばこう思う)

本編の最初のほう「ミルクシェイク」が選ばれる理由のくだりは実に考察が深いと感じた箇所です。
ミルクシェイクが売れていることを探っていくと、年齢、地域、職業、家族構成など余り関係なく、美味しさや値段なども大きな点でもなく、最終的には長距離のドライバーが多少腹持ちするようなものが欲しかった中で、この「ミルクシェイク」があてはまったという話です、これは深い。食品は味や食感でもない、シェイクのまったりしたあれがすぐに食べてしまえない分長距離にはほどよい、という視察が生まれたわけです。マーケティングなどに関わるものとしてこれは実に実に深い、セブンで早朝6時からバイト時にレジ打ちしてましたが朝早いのは現場のおじさん・兄ちゃんばかりなので、そのおじさん・兄ちゃんに刺さるものは絶対に響きます。

「今から車で20分以上なら絶対にこれがおススメ!」
売れる気しかしません。

そう考えると、今、自分がなぜいろんなお客さんと取引があるのか、会社が選ばれているのかなどは、お客さんと会食で年上を敬うとか、上座に座ってもらうとか、普通に義務とか仕事とか関係なく自然に出るようなことが多々ありますが、体育会系の人間と会社で鍛えられたおかげでこれが普通になっているのもたぶん、選ばれる理由の1つだと思っています。年上だから誘ったらご飯代は出すとか、ビールの注ぐラベルに気をつけるとかもそう、サラダを率先して取分けるもそう、そんな場所や会社での機会が多く生きてこれたのはラッキーだったように思います。

最終は現場が正解、さらに現場をよりよく深く知ることが全て正解。
業務柄BtoBなので当然会議があって、階層があって予算があって承認などありますが、そういう組織の体験をもてばより顧客の意思決定路線が見えます。ジョブ理論すごく面白かったです、噂どおり。

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