マリーアントワネット 革命に散った悲劇の王妃

角川まんが学習シリーズ、まんが人物伝のマリーアントワネットです。
パンがないならケーキを食べればいいじゃない、は本当は言ってないとからしいですが、やはりこういった書籍で読むと歴史で何となく学ぶ部分以上の背景が見えたりします。
母として妻として王妃としてそして罪人として、マリーアントワネットの名前は有名ですが、悲しい結末です。

ところで、終盤の話の中でルイ16世と一緒にフランスを亡命するシーンが出てきますが、企業トップとして感じる為政者やボスの在り方としてはこれは最も悪手だったのではないかと感じます。国王なので日本国内で何かあった際に、陛下と妃殿下が他国に亡命するようなことがあるとは日本では考えられませんし、首相と奥様が亡命もありえません。
悲劇や恐ろしいことがあろうとも、トップは最後の最後まで逃げず君臨することによって信頼してくれる部下がついてくる、と思うのです。下っ端は逃げます、逃げていいんです、けどボスは最後の最後まで身の危険があろうとも逃げるべきではない、結果として逃亡したことが死刑につながったような気がします。

ちょうど同じシリーズで英国のエリザベス女王を読んだので、エリザベス女王とマリーアントワネットの違いは大きく感じます。
エリザベス女王は身内に殺されそうになることも多々あって、さらに王国がスペインに占領される危険もあった中で、国民を思い国民のために行動をしたいわばカリスマ、エリザベス女王と比較してはだめですが、為政者たるべきものあり方はやはり劣っていたのだと。

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