ノルウェイの森と夜のピクニック

今回も読んだ本の話。
新将命さんなどの経営本が非常に多いんですが、バガボンドや極悪がんぼなどの漫画だったり、ミスミの三枝さんの三部作のような少し軽めのビジネス本も電車移動のときには読むのですが、今回はビジネスとは関連があまりなく、SEOの技術本でもない本の2冊。

まずノルウェイの森ですが、最近懐かしく書店で見かけました、あの赤版と緑版の有名なノルウェイの森。
村上春樹さんとは30年差ありますが生まれた日が一緒、ということもあり、小さいときにベストセラーになったこともあり、大学に入ってすぐに読んだのがこのノルウェイの森でした。18歳のとき。本の出会いがその後のいろんな出来事を変えることもよくある話ですが、このノルウェイの森はその中でも大きな機会でした。
こういうときには主人公に感情移入していくのが普通なのですが、どっぷり浸かりすぎて出てくるのに苦労するくらいのもので、出てくる登場人物のナオコ、ミドリ、そして僕、などについての描写と受けた衝撃は今でも強烈だったことを覚えいます。

といっても本の批評はほんとにいろいろ。
「村上春樹、何が言いたいかぜんぜんわからん」と言われたときもありますし、確かにねじまき鳥クロニクルなどは3部作読んで今覚えているのは「井戸に入りたくなった」という心境くらい。 ノルウェイの森以降、そういうわけで、それ以来村上春樹の世界に少し足を入れていくのですが、今はやはりビジネス書中心。

そしてこの「夜のピクニック」。
登場人物が高校生、という設定になるので私の今の年齢でいうとちょうど半分なんですね。17歳とかになると今は35歳なので。読んだ感想は、ふっと高校生の淡い思い出がふっと出て思い出しますし、主人公などの少しとがっている感じと感情を豊かに表現できないけれども、何かを我慢しているわけでもなくなどの部分は、振り返っても共感できなくもなく、わかるような気がする、という感じですねまさに。
「100万回生きたねこ」などはブックファーストなどにふと置いていてぱらぱらと読んだら、今読んでも涙ぐんでしまいましたし、きっと10年経っても変わらず涙ぐむ本でしょうが、普通の本には読むタイミングがありますし、タイミングによって読む感想が変わるはずです。

そういう意味では、同年代の人にオススメはしませんが、高校生などの学生のうちに読んでほしい本です。学生のときは全然本を読みませんでした、だから今は必死に読めるわけですし、ビジネス書関連は仕事に直結するので読むのですが、この「夜のピクニック」のような、誰もが共感できるような淡い感触をきっちり体験して振り返ってそして乗り越えてきたからこそ、今のような読後の感想が生まれるのではないかなと。
学生の方が読めば、きっとノルウェイの森を読んだときのような衝撃があるような、気がします。

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