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bootstrap4

WINGSプロジェクト様から献本いただきましたので、僭越ながらレビューさせていただきます。
著者の一人である朝平文彦さんは私の恩師でもあります。

商品リンクはこちら↓

Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書

良かった点

まず、本書の対象読者となるのはHTMLやCSS、Javascriptといったフロントエンド言語をある程度理解している方々になります。
これらの基本的な説明は省かれていますので注意してください。

その上で本書の良かった点を上げると、

・Bootstrap4の日本語リファレンス本
・一通りの機能説明が網羅されている
・配色の解説など、必要なページはカラーになっている
・サンプルソースがDLでき、実際に手を動かしながら学べる
・Sassを使ったカスタマイズについても触れている

改善してほしい点

・Bootstrapでは実装が難しいデザインについても解説がほしかった
・カスタマイズを前提にしたモックアップのチュートリアルもほしかった
・おすすめのテーマやテンプレートの紹介がほしかった
・Bootstrap4で構築された実際のサイトの紹介がほしかった
・Bootstrap3からの変更点などを簡潔にまとめてほしかった

総評

私自身はBootstrapはバージョン3の時から実案件でフレームワークとして組み込んでいたので、
Bootstrapの便利な点と、案件によっては逆に自由が利かなくなる不便さの両面を経験していました。

本書はリファレンス本という位置づけを考えると難しいとは思うのですが、そういった実際の制作で使用する場合のデメリットや、解決策についても触れられているとより参考になったかと思います。

とは言うものの、正式リリースされて間もないBootstrap4の機能が、日本語で丁寧に解説されている点は非常に助かります。
ただ、リファレンス本だけあって450ページを超えるボリュームなので、読み進めていく内に頭が疲れてくるのですが、サンプルソースを用いて実際にサイトのモックアップを作る章があるので、この点は普段から講師をされている著者の飽きさせない工夫が感じられました。

最後に、バージョン3からBootstrapに慣れ親しんできた制作担当者や、これから始めてBootstrapに触れる初学者にとっても、本書は間違いなく良書だと思います。
私も常に手元に置いて実業務で活用させていただきたいと思います!


Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書

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