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富士山に登ってきました!

さて、予てから告知しておりました通り、9月3日から4日にかけて、富士登山にチャレンジして参りました。
参加メンバーは、社長、Sさん、なかさん、私の4名。社長以外は富士登山は未経験です。
今回は安全面も考慮してバスツアーでの参加でしたので、3日の朝7:50に新大阪駅を出発し、夕方5時頃に富士スバルライン五合目へと到着しました。

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▲到着時の五合目の様子

到着後は一息つくまもなく、雲上閣という施設の2階で夕食を済ませ、早々に出発の準備に取り掛かりました。
広場で登山ガイドの方から簡単なチュートリアルとコースの説明を受け、いざ出発です。
山頂までの行程は下記の通り。吉田ルートと呼ばれる山小屋や救護所が多数あって、初心者には安心な登山ルートです。

18:00 富士スバルライン五合目(標高:2305m) 出発
22:00 八合目白雲荘(標高:3205m) 到着
1:00 八合目白雲荘 出発
4:30〜5:00 山頂(標高:3720m) 到着

結果としては、悪天候のため八合目からの山頂アタックは断念という残念な結果となりました。
ですが、人生初の富士登山で経験したこと。大切だと感じたことを5つにまとめてみましたので、順番に見ていきましょう。

1.荷物は必要最小限にする

軽装での富士登山は絶対にNGですが、かといってあれもこれもとザックに詰め込んでは、富士に修行に行くようなもの。
今回登った「吉田ルート」は初心者に安心といっても、ツアー参加ですのでバスの出発時刻である朝10:00には必ず五合目まで下山できていることが必須条件になってきます。
それを考慮すると、装備は必要最小限にとどめるのがベストです。ちなみに私のザックの中身はというと…。

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▲寝袋、レインウェア、ダウンジャケット、レジャーシート、フリース、

写っていないものも含めると、ザックカバー、1L水筒、ヘッドランプ、ストック、小物etc…
はい、完全に容量オーバーですね。
頂上でのご来光待ちに備えての装備もあるので、一概に不要なものばかりだったとは言えませんが、初心者が重いザックを背負って山頂を目指すのはやはり自殺行為に近いのです。
特に今回はツアーでの参加というのもありますし、もっと装備を厳選するべきだったと反省しております。

2.天候の変化に対応する

富士山の天候は本当に変わりやすいです。
五合目では天気が良くても、山頂付近では雨が降っていることもよくあるそうです。

実際、我々が登った際も、出発から約一時間後の6合目を過ぎたあたりで雨が降り出しました。
ただでさえ標高が上がるに連れて気温が下がっているというのに、一段と体力が削られます。

七合目に入ると、岩場が続く難所に差し掛かり、さらに雨が強くなりました。
レインウェアを着るタイミングを逸していた私は、下着までぐっしょりの状態で、全身の震えが止まりませんでした。

八合目の山小屋「白雲荘」に到着した際の安堵感は言葉では表せられません。

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▲到着時の白雲荘前、写真では分かりづらいが結構な雨が降っている。

3.高山病に備える

富士登山で注意すべき事としてもうひとつ、高山病(高度障害)があります。
主症状としては、頭痛、吐き気、目眩、眠気など。
過去に発症したことのある場合や、偏頭痛持ちの方などは特に注意が必要でしょう。
富士登山では標高3000メートル辺りから症状が現れる場合が多い様です。
多くは、低地に移動することで自然に回復しますが、重症化すると死の危険もあります。

ちなみに私たちは対策として下記のグッズを用意していました。

イワタニ(Iwatani) ピュア 酸素缶 2本セット NRS-1
イワタニ(Iwatani) ピュア 酸素缶 2本セット NRS-1

食べる酸素 O2 ペレットタイプ 95粒入り
食べる酸素 O2 ペレットタイプ 95粒入り

しかし、登山ガイドさんの話しでは、酸素缶や錠剤は止むを得ない場合にのみ使用し、基本的には高度に体を慣らすことを意識した方が良いとのこと。
しんどいからと言って、すぐに酸素缶に頼っていては体が高度に慣れるのをかえって妨げてしまうそうです。
ですので、五合目に着いたらまずは深呼吸と軽いストレッチを行い、十分に水分をとって体を慣らしましょう。
登山を開始してからも決して無理はせず、小まめに休憩をとりつつ自分のペースで登り、急な高度の変化や疲労の蓄積を抑えることで、十分高山病の予防となります。

4.富士のご来光を全身に浴びる

冒頭でお話しした通り、悪天候により山頂までの到達は残念ながら叶いませんでした。
ですが、八合目からのご来光も素晴らしく、下山道から見たので他の登山客もまばらでじっくりと楽しむことができました。
分厚い雲を纏ってじわりじわりと姿を現わす太陽は、なんとも神秘的なもので、何気なく撮ったスナップ写真のどれもが絵になります。
周りの雲が剥がれた瞬間の力強い光線は、見るというよりも浴びる感覚でした。


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八合目でもこの美しさですから、山頂からの眺めはもっと素晴らしいのでしょうね。
次こそは山頂からご来光を拝みたいものです。

5.苦楽をともにする仲間

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富士登山において最も大切なこと、それは一緒に登る「仲間」の存在です。
ここで言う仲間というのは、富士に登る見ず知らずの方々も含めた全員を指します。

やっとの思いで八合目白雲荘に辿り着いたとき、すぐ後方を登っていたはずの社長の姿が見えませんでした。何かあったのでは、と先に着いた三人で動揺していると、社長が無事な姿で現れ一安心しました。聞くと、同じツアーで参加している女子大学生が、体力の限界で立ち止まっているところに、社長が声を掛け、彼女の荷物を抱えて一緒に登っていたというのだから驚きました。格好良すぎです。惚れます。

こうしたエピソードからも、いかに人同士の助け合いが大切なことかが伺えます。
富士の大自然の前では、国や人種、性別、年齢、立場も全てが平等です。

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