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グスタフ・クリムト「接吻」

クリムトの接吻

ゴッホ「夜のカフェ・テラス」黄金の光に覆われた二人の男女が絡み合うクリムトの代表作『接吻』。
平面的で計算しつくされた、見る者を魅了する圧倒的な構成力と表現力。
自身と恋人のエミーリエをモデルとした、
妖艶な鮮やかさと世紀末を連想させるような退廃さが混同したオーラを放つ美しい作風。
1908年に展覧会で発表されたこの作品は、オーストリア政府が買取したという逸話もある。

クリムトは1862年にウィーンの郊外で生まれ育った芸術家である。
工芸学校で石膏のデッサンなどを学んでおり古典主義の教育を受けており
作品の節々にそういった影響を垣間見れることもできる。
また、『パラス・アテナ』や『ダナエ』などの数々の名作を世に生み出し人々に感動を与えている。

この作品を見てクリムトの人間性であったり、
何かしらのバックボーンやストーリーを感じた人は多々存在するのではないでしょうか。
一体どういった気持ちでクリムトはこのような深みのある作品を作るに至ったのでしょうか。
日本人の血が流れる私も、一目見た時にスッと自然に溶け込むような不思議な感覚に陥るくらいです。
クリムト自身、日本芸術にも影響を受けており、本能的な共通認識として自分の感性にリンクさせられ、
二人の愛の形を、嫌味なく、美しく、キャンバスに表現し油絵で仕上げたセンスにただただ脱帽するばかりです。
絵画をはじめ芸術(アート)と呼ばれる分野は、フィーリングが大切でただ上手いだけでは魅力は微塵も感じないものです。
一度本物を自分の目で見て確かめてみたいものです。

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