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ルドン「輪光の聖母」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はルドン「輪光の聖母」について記載してみます。

フェルメール:真珠の耳飾の少女オディロン・ルドンはフランス象徴主義を代表する画家で、1840年にフランスのボルドーで誕生しました。
病弱で内向的な子供で、幼少期から絵を描かれていたそうです。

ルドンは印象派の他の画家たちと同じ時代に活躍をしていた画家ですが、作風やテーマは大いに異なっていました。
光の効果を追求して、都会生活の1コマや、フランスの風景を題材にしていた画家たちに対し、ルドンはもっぱら幻想の世界を描き続けました。

「輪光の聖母」はルドンが白と黒の世界に没頭した時代を経て、色彩を用いる直前又は直後頃に制作された作品です。
聖母マリアが小船に乗りながら闇の中で光輪の眩い光に包まれ、聖母マリアの仕草や表情を一切確認することができない様子を描いています。
光輪によって聖母マリアの神秘性がより際立っています。
そして、上部にある紫色と茜色の雲ですが、褐色の空が広がり、観る者に不安定な幻想性を与えます。

明部と暗部の強い対比による神秘性の効果的な表現。静けさを醸し出す青色、心象的な感動を惹き起こす光の表現、これらは、白と黒の世界に没頭し、想像力を磨いたからこそ生まれたルドンならではの色彩感覚だと思います。

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