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エドゥアール・マネ「酔いどれの女」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。

今回は今回はエドゥアール・マネ「 酔いどれの女」について記載してみます。

エゴンシーレ「ゲルタ・シーレの肖像画」

「印象派の父」と呼ばれた、エドゥアール・マネの作品「酔いどれの女」。

この作品は、マネの行きつけの酒場で描いたものでモデルは一切不明で、マネとはどういった間柄なのか気になるところです。

背景のアール・ヌーヴォー風の紋様が19世紀パリを思わせます。

女性は画面の外に視線を投げかけていて、こちらをまるで意識していない様子と、煙草を片手に頬杖をつく仕草が相まって、より自然な印象を受けます。印象派の絵に多く見られるモチーフ、「普通の人々の日常」を描いています。

何気ないふとした瞬間の、笑顔でも泣いている訳でもどちらともつかない微妙な表情を捕らえ、その内にある複雑な感情を巧みに描きだしているように思えます。

また、セピア調で薄暗い背景に比べ、全体的に明るい白の色合いで統一された人物は、浮き上がり手前に出てきている印象を受けます。

そして、その白の中に帽子の黒、瞳の黒の刺し色には視先が集まり、向いている方向に空間を空けた安定感のある落ち着いた構図となっています。

明快な色彩表現を避け、立体感や遠近感の表現を抑えた平面的な処理などは、マネの作品に多く見られる特徴で、印象派と酷似していますが、版画を手がけていたマネは、印象派が避ける黒色をこの作品にも取り入れている点で、一味違った作風を確立していると言えるでしょう。
普通に目にする光景が描かれているので、現実味を感じ、人物の目の高さがちょうどカメラの高さにあるのも、臨場感を演出する要因となっているように思われます。

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