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ピサロ「雨のテアトル・フランセ広場」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はピサロ「雨のテアトル・フランセ広場」について記載してみます。

ピサロ「雨のテアトル・フランセ広場」印象派の巨匠のひとりであるカミーユ・ピサロの1890年代を代表する風景画作品の一つがテアトル・フランセ広場の雨の効果という連作です。
この作品のピサロが1897年から借りていたグランド・ホテル・デ・ルーヴルの一室から眺めたパリの風景です。

一番の特徴は、雨の日独特の表現が多く、いたる場所にちりばめられていることです。
多くの人間が行きかうフランセ広場や、オペラ座への通りは大量の雨で足元はぬかるんでいたり、水たまりは鏡のように馬車や、建物などを反射している様子が、非常に細かく描画されています。
ピサロはこの連作にの制作にあたって「私はグラン・ドレル・デュ・ルーヴルに部屋を借りオペラ座通りとパレ・ロワイヤル広場の見事な一画を見下ろしている。この風景はすばらしい。確かにこの風景は美的とは言い難いかもしれない。しかしこうしたパリの景観を描けるということがどんなに幸せか!人々は醜いと言うが、これらパリの通りの景観は銀色に輝き、光と活気に満ちている。これらは完全な近代化された都市景観なのだ。」と言っています。
だからこそ彼はこのように雨の日という本来なら、印象派の画家が題材に選ぶことの少ない題材を選び、その雨の通りを行き交う人々を描いていたのです。

この左の通りの奥にオペラ座があり、そこへ長い二行の行列が描かれています
当時のパリの人々にとってオペラ座こそ最高の娯楽であり、舞台を楽しみにしていた当時の方々の日常的な風景を垣間見ることができます。

きっと印象派のピサロは、人の活き活きとした営みの中にこそ本当のパリの美しさがあるというように考えていたのだと思います。
この「雨のテアトル・フランセ広場」は、そんなピサロの見つめたパリの姿が描かれています。

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