クリムト「アッター湖のほとり」
絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はクリムト「アッター湖のほとり」について記載してみます。
「アッター湖のほとり」は1900年作になります。クリムトの描く絵画は、魅惑的な女性やその裸体などをモチーフにしている事が多いのですが、印象派の名残りが 見え隠れしているような風景画も残していて、このような作品も描いています。この湖は、ザルツブルグ近くのオーストリア中部にあるエリア周辺では最大の湖になります。
毎年、避暑地としてクリムトが恋人のエミーリエ・フレーゲと滞在した場所になります。山々を従え、大きく広がる湖は、今も昔もその静けさを湛えています。風景画としてのさりげない1枚ですが、その湖の深さと同じ様な安らぎを与えてくれます。
2012年にクリムト生誕150周年を記念してできた湖のほとりに建つ美術館ができました。
山に囲まれた、静けさを湛えた風景は、今も昔も同じままです。19世紀末のヨーロッパ時代と共に戦いを続けたクリムトですが、穏やかなひとときが垣間見えます。この作品のように、誰にも邪魔されない静寂のひとときをお部屋の一角に飾るのはいかがですか。
愛でる者を爽快感で満たしてくれる事でしょう。画の入門者から愛好家に至るまで、幅広く飾っていただきたい作品です。
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