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「クックパッド」の料理教室や「スターバックス」のコーヒースクールから思うこと

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SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.118
 「クックパッド」の料理教室や「スターバックス」のコーヒースクールから思うこと

【1】仕事納めになりました

今週いっぱいでクレアネットは仕事納めです。今年もみなさまにはお世話になりました。来週からは連休に入る会社さんも多いと思います。ようやく仕事などが落ち着いたら、じっくりと人、物、金などを再度見つめ直したいと思っています。

人 - 自分も含むスタッフさん。どういった方に関わってもらいたいのか。
物 - 所有している商品,オフィスなどすべて。何が不足しているか、買うのか借りるのか、など。
金 - 現金・借り入れ含めて使える資金。増やすのか増やすにはどうするか。

などなど。落ち着かないとなかなか考えれないことは、そういったときに考えます。みなさんはそういった時間はいつとっていますか???

【2】WEBマーケティング4コマ漫画

■ 第130話
女性の視点
轟部長がグーグルプラスで面白そうなハッシュタグを見つけたようです。それに便乗してアネットさんもやる気になり…?

■ 第123話
ようかいのせいなのか
サイト制作でよくあるコーディングくずれ!一体これは誰の仕業なのか…。轟部長の怒りが轟く!犯人はやはり…

【3】「クックパッド」の料理教室や「スターバックス」のコーヒースクールから思うこと

先日はマラソンやってきたのですが、今年もまた三田マスターズマラソン参加です。マラソン記録はぼちぼちでしたが、大会出ると参加者名簿などもらえるので何気なく見ると早いランナーさんは
「神崎川ランナーズ」 とか「淀川走ろう会」 とか「武庫川ジョギング倶楽部」 とか何かサークルやランナーズクラブに入ってるケースが多いんですね。趣味でランニングサークル、たまに一緒に大会参加。いいですね。

何か一回言ってみようかと、最近つくづく思ってます。

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最近、プライベートを充実させるために、趣味の習い事をする人が増えているそうです。その中で、ビジネスモデルという視点から見ても、興味深く、面白いものがあります。それは一言で言うならば「自社の強みを上手に活かしたスクール」です。

例えば、レシピサイトとして家庭料理や海外の料理まで、それこそお菓子やパンまで、様々なジャンルのレシピをバラエティ豊かに掲載しているクックパッドの運営する「クックパッド料理教室」や、世界規模で展開しており、日本でも最も有名なコーヒーチェーン店であるスターバックスの「コーヒーセミナー」などです。自社の専門とする分野のテクニックを、実際にユーザーに教えてくれるタイプのスクールですね。

今回のメルマガはこういったスクールをとりあげ、感想を述べてみたいと思います。

クックパッドがスタートさせた「クックパッド料理教室」とは

クックパッドは、ユーザー向けに料理教室事業を本格的にスタートさせています。これは2012年10月にスタートした、料理教室の検索や予約ができるサイト「クックステップ」を進化させたものです。これは料理教室の検索や予約ができるだけではありません。クックパッド独自の審査を通過した女性たちを先生として認定し、彼女たちに得意分野の様々な料理を教える料理教室を自宅で開催させているのです。

「クックパッド料理教室」では、先生のライフスタイルごとに、実践を踏まえた料理のコツを学べることをウリにしています。クックパッドによる審査の基準は厳しく、レッスン内容だけでなく、人柄やレッスン会場の設備などの様々なチェック項目をクリアした人間や料理教室のみが認定されているので、ユーザーは安心してクックパッドの料理教室を受講できるシステムになっているそうです。現在の加盟教室は、東京、埼玉、神奈川、大阪に30教室以上あり、対象エリアは順次拡大していくそうです。

大手の料理教室とは異なる「クックパッド料理教室」の特徴

「クックパッド料理教室」では、面倒な入会金やコース料金は不要となっていて、レッスン料は1回ごとに支払うシステムになっています。これなら、手軽に受講できますよね。この辺が他の大手料理教室とは異なる点と言えるでしょう。入会金などの料金がないため、仕事帰りに友達を誘って気軽に参加、といった使い方も可能です。新しいスタイルの料理教室を提供していると言えるかもしれません。

好評な「クックパッド料理教室」

株式会社リクルートライフスタイル「ケイコとマナブ 2013年度人気おケイコランキング(2014年2月)」調査の結果でも、このクックパッド料理教室は好評なようで、先生と話しやすい、友達と気軽に参加しやすい、試食しながら趣味の話もできて楽しい……というように、グループレッスンの楽しさが特に評価されています。
「先生と距離が近く、友達同士で参加しやすい」という点を上手く生かし、ユーザーに評価されていることがわかります。

ノウハウを提供し、女性に活躍の場を提供しているクックパッド

「クックパッド料理教室」において、クックパッドが何をしているのか。ビジネスという目線で見てみると、それは、趣味の料理を仕事にしたいという「料理を教えたい」一般ユーザーの女性を審査し、先生に認定し、個人運営では得られない運営ノウハウを提供した上で、「料理を習いたいユーザー」とマッチングさせている、ということです。

そして、先生同士の情報交換ができる勉強会などを開催し、先生たちのモチベーションを上げるなどのサポートをしながら、女性に活躍の場を提供する。

その上で売上の一部を手数料として徴収するようになっているのです。これは、料理を教えたり料理を学んだりしたい女性たちが大勢集まる、クックパッドという日本最大の自社の料理レシピサイトを利用した、上手いやり方だなと感じます。

自社のキッチンウェアを使った料理教室を開講するル・クルーゼ

鍋やシリコンの料理器具などのキッチンウェアで有名なル・クルーゼも、最新のキッチンでル・クルーゼの製品を使った料理のレシピを教える料理教室を開いています。

講座の内容は基本的なものから応用編まであり、変わったものでは男性向けや離乳食の講座などがあります。ル・クルーゼのお皿のプレゼントもあったりするそうです。
ここで大事なのは、料理教室をただ開講するだけでなく、ル・クルーゼ製品の使い方まで教えることができる、という点ですね。

料理教室を開くことで、ル・クルーゼの使い方を生徒に教えることができ、生徒をル・クルーゼのユーザーにすることができる。生徒にとっても、ル・クルーゼにとっても、まさに一石二鳥の料理教室です。

クックパッドもル・クルーゼも、自社の特徴や強みを、料理教室を通して上手に活かしているのだなあ、と感じさせられます。

「コーヒー店が教えるコーヒー教室」

スターバックスやタリーズのような「コーヒー店が教えるコーヒー教室」も人気があるようです。自宅でもコーヒーをもっと美味しく飲めるようにと、豆の知識や基本的なコーヒーの淹れ方、エスプレッソマシンの使い方など学ぶことのできるコースが用意されているようです。

堅苦しくなく気軽に参加できる雰囲気と、手ごろな値段(2000~4000円程度だそうです)で、店で飲むようなプロの味のコーヒーを自宅でも楽しめるコツを教えてくれると評判のようです。

全国各地で開講されているスターバックスのコーヒーセミナー

全国各地のスターバックスの店舗では、5~10人ぐらいの少人数制で、スターバックスのコーヒーセミナーが開講されているそうです。スターバックスのコーヒーマスターが、スターバックスでいちばん美味しいとされているコーヒーの淹れ方を、ちょっとしたヒントやアイディアを交えながら、実演してくれるそうです。

スターバックスのコーヒー講座と認定制度

このスターバックスのコーヒーセミナーはとても人気が高いそうです。少人数制のために、すぐに満席になってしまうこともあるとか。人気のあるコーヒーチェーン店のテクニックを学びたいという人は大勢いるでしょうから、当然のことかもしれません。2時間の受講時間で、受講料は 3,000 円程度だそうですから、料金もお手頃ですよね。

スターバックスの講座で上手だなあ、と感心させられるのが、「おいしいいれ方編」「フードペアリング編」「エスプレッソ編」「ハンドドリップ編」の4つのセミナーを受講すれば、
「カスタマーコーヒーマスター認定証」「カスタマーコーヒーパスポートカバー」がもらえるという制度で、カスタマーコーヒーマスターに認定されれば、証明書まで手渡しでもらえるそうです。
スターバックスが好きなユーザーが最後まで受講したくなるように、上手くモチベーションを刺激するようになっています。

初心者におすすめのコーヒードリッパーの豆知識

話が脇道にそれるかもしれませんが、ついでなので、コーヒーについての豆知識を。
コーヒーをたてる器具に、ペーパーフィルターをセットし、コーヒー粉を入れ、熱湯を注ぐコーヒードリッパーがありますよね。このドリッパーの側面の内側の溝は、空気の層を入れることで味を良くするためのものだそうです。注ぎ口が細いポットで、注ぐ湯の量を一定にし、フィルターの中心に泡ができるように円を描きながら入れるのが大事だそうです。

また、コーヒー粉のないフィルターに直接お湯をかけないように注がねばなりません。お湯がそのまま落ちると、味にムラができてしまうためです。

そして、コーヒーがたまったら、フィルターの湯を出し切る前にすぐにドリッパーは外さなければなりません。そうしないと、雑味やえぐみまで出てしまうからです。このドリッパーにお湯を注ぐスピードでも味がまったく変わってしまうそうです。お湯を早く注げば、スッキリした味になるそうです。逆に言えば、お湯の注ぎ方やドリッパーの角度で、コーヒーの味を調整することもできるのです。

同じコーヒー豆でも、お湯の注ぎ方などで味を変えることができるわけですね。

ちなみに、初期投資も少なくて済むこと、気軽に始められること、基本さえ押さえれば誰でも美味しく淹れられることなどの理由で、ペーパードリップが初心者に推奨されているそうです。

ドリッパーの種類

ドリッパーには、底にある穴の数によって、大きく2種類にわけられます。どのように入れても味が安定しやすいのが特徴なのが、穴が1つの「メリタ式」。水の流れが速くスッキリした味になるのが特徴なのが、穴が3つの「カリタ式」。様々な味を楽しみたいなら、穴が3つのカリタ式を選ぶのがよいわけですね。

ちなみに、スターバックスのドリッパーは1穴の「メリタ式」だそうです。コーヒーチェーン店ですので、味を一定にするためでしょうか。穴の大きさは、スターバックスのコーヒー豆がいちばんおいしく入れられるよう、研究されて決められているそうです。

コーヒー豆の保存

コーヒー豆は湿気や熱に弱いので、開封後は、密封容器に入れて冷蔵庫に保存し、早めに使い切るのがよいそうです。

まとめ

強力なブランド力を持っている企業は、当然のことですが、そのブランド力を意識した企業戦略を行っているものです。強力なブランド力を利用すれば、今までになかった新しいサービスを始めることも、より容易くなります。

自社のブランド力を使って、料理教室やコーヒースクールを開講するクックパッドやスターバックスの戦略は、うまく出来ているなと感じました。

同時に、業種や業態、企業規模を問わず、すべての企業はブランド力を高める努力を大事にしなければならないんですよね。

うちでやっている実習生企画とか、インターン生企画のようなことも学生さんや仕事に就く前の学んでいる生徒さんに役立っています。

これもその一つ。
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記載:クレアネット谷

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