メールマガジン

「空の産業革命」と言われるドローン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『SEOマーケティングの未来を読む vol.179』
「空の産業革命」と言われるドローン

【1】「空の産業革命」と言われるドローン

「味のIT革命や~」

というのは食レポで有名な彦摩呂さんの言葉ですが、
それに対抗して、いちおう界隈では 「空の産業革命」
というのをやっておりました。

「空の産業革命」= ドローンです。

メルマガでは最新の話もいいんですが、最新からいったん
落ち着いたけど地味に活用されるケースが多くなって、
メディアの記事的には目立たないけど、現場ではいろいろ
進んでいるケースなどを紹介していきたい、とか思ってます。

ドローン撮影は結構面白くて、
特に今まで見れなかったところやものなんかを見ると
「おー」
というのはあります。

いちおう。

———————————————–
【PR】 クレアネットでもドローンを運転して
    企業PRなどに活用できるようになりました!
    企画・提案から撮影、編集、サイト掲載まで
    お気軽にご相談ください。

【活用サイト】 http://www.fab-taihei.co.jp/
    背景にドローン撮影を活用しています。
———————————————–

今回はそういうドローンの話です。



【2】【まんが】300回にわたるwebマーケティング漫画

■ 【まんが】300回にわたるwebマーケティング漫画
  https://www.clarenet.co.jp/manga_archive/

 

1



「空の産業革命」と言われるドローン

———————————————–
【PR】 クレアネットでもドローンを運転して
    企業PRなどに活用できるようになりました!
    企画・提案から撮影、編集、サイト掲載まで
    お気軽にご相談ください。

【活用サイト】 http://www.fab-taihei.co.jp/
    背景にドローン撮影を活用しています。
———————————————–

ロボットという意味をもち、
プログラムで自動操縦させることができる「ドローン」。

元々は軍事用として開発されたものですが、価格も安く、難しい技術を
必要とせず、誰でも手軽に扱えるということで、近年では
ホビーとしても急速に普及し世間一般にも認知されつつあります。

ちょっと前に首相官邸の屋上で放射能マーク付きのドローンが
発見されたり、ドローンが墜落事故を起こしたりしたため、
ドローンに対してテロや墜落事故といったネガティブなイメージを
持っている人が多いのではないでしょうか。

このように何かと事件や事故に焦点が当てられて語られがちな
ドローンですが、様々な分野で活用されるようになっており、
関連市場は急成長しています。

今回のメルマガでは、ドローンがどのように活用されるように
なっているのかに焦点を当てて話をしてみたいと思います。

 

首相官邸屋上の怪しげなドローンに墜落したドローン
……世間を騒がせたドローン事件

日本でドローンが世間の注目を集めるきっかけとなったのは、
3年前に東京都千代田区永田町にある首相官邸の屋上に、
怪しげなドローンが墜落しているのが発見された事件でしょう。

発見されたドローンには「小型カメラ」「発煙筒のようなもの」
「プラスチック容器」が積載されており、プラスチック容器には
「放射能マーク」のシールが貼られ、中にはおよそ100グラムの
福島県の砂が入っており、微量のセシウムが検出されました。

犯人は国の原発政策に反対していた無職の40歳の男で、
官邸職員の業務を妨害したとして威力業務妨害容疑で警視庁公安部に
逮捕されました。

その前年には、名古屋の栄のテレビ塔周辺で、夜景を
撮影するために飛ばしていたドローンがコウモリのようなものに衝突し
コントロールを失い、繁華街に墜落するという事故がありました。

そのドローンは重さが1.2キロあり、
上空から頭に落ちてきた場合は死傷者も出たかもしれません。

操縦していた30代の男は、愛知県警によって航空法違反の疑いで
書類送検されました。

なぜ航空法違反なのかというと、
航空法では「空港から9km以内で150m以上の高度を飛行する場合は、
国土交通相の許可が必要」と定められており、テレビ塔付近は
名古屋空港の航空交通管制圏内であるため、150mを超える上空を
無届けで飛行させたのは航空法に違反しているという理由です。

テレビ塔の近くを飛行させたり、繁華街に墜落させたりしたから
書類送検になったわけではないのですね。

2つの事件では威力業務妨害容や疑航空法違反という理由で
処分されています。ドローンを飛ばしたこと自体や墜落させたことで
処分されているわけではないようです。

 

テロ対策強化?サミット前にドローン規制法が成立

アメリカではドローンなどの無人機の使用は認可制になっており、
主な認可先は公共性の高い警察や消防署となっています。

日本でもちょっと前に改正航空法によりドローン規制が
進められていましたが、強制排除を認める規定がなかったために、
テロ対策としては心許なかったようです。

しかし衆院本会議で可決し成立した規正法では、
ドローンが重要施設の上空を飛行するのを禁じており、
テロ対策の面で強化されています。

伊勢志摩サミットがそのときあったので、
その前に施行させたかったわけですね。

「国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、
外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の
飛行の禁止に関する法律案」と大変長い正式名称であるこの法律では、
皇居、首相官邸、原発、外国要人がいる外国公館などの重要施設から
300メートル以内の上空をドローンが飛行することを禁止し、
必要があれば操縦者に退去を命じたり、不審なドローンを警察が
破壊したりすることも認められる内容となっています。

この規正法は、首相官邸屋上で怪しげなドローンが
発見された事件によって規制の必要性が指摘されたため、
自民など4党が共同提出した法案でした。

サミットで来日する外国要人の宿泊施設も外国公館とされているので、
テロ対策にとっても必要不可欠なものだったのでしょう。

そりゃそうです。テロ対策大事ですから。

 

ドローンはネガティブなイメージからポジティブなイメージへ

テロの可能性や落下事故によってネガティブなイメージを持たれていた
ドローンですが、法整備されたことで逆に大手企業の参入も本格的に
なっているようで、ドローンならではの新サービスの実験や、
災害救助への取り組みなどが開始されています。

次からそのいくつかを取り上げてみます。

 

ボールや飲み物をドローンが配送してくれるゴルフ場

楽天は、ドローンの自律制御機のソフトなどを開発している
千葉大学発の自律制御システム研究所と協力し、
千葉県内のゴルフ場でドローンを使ってゴルファーに飲み物や
ゴルフボールなどを運ぶサービスの実証実験を開始したと発表しました。

実験の内容は、ゴルフ場でスマートフォンを使って飲み物などを
注文するとドローンが配送してくれるというもので、
将来はインターネット通販の商品をドローンを使って高層マンションへ
配送するといった利用方法も想定しているそうです。

 

パナソニックのドローン市場への取り組み

ドローン市場の拡大を狙って企業は取り組みを始めています。

パナソニックはカメラなどの既存の部品をドローン用に
カスタマイズし供給するようになっています。

また、首相官邸屋上のドローン落下事件や
ドローン飛行規制法案の施行によりドローンを使ったテロや
犯罪への対策が注目されだしたことから急遽セキュリティ用の
ドローン検知システムを開発し、受注も開始しています。

300メートル離れた人間の目や耳で発見することのできないドローンでも
「32個の高感度集音マイク」と「旋回式カメラ」などを連動させた
パナソニックのセキュリティ用のドローン検知システムなら飛行音から
位置座標を検出し自動で追尾や撮影も可能で、
夜間でも近赤外線を投射して白黒撮影できるそうです。

 

ドローンを使った世界初の遭難者探索システム「TDRS」

東大と産業用ドローンの開発と販売をしているスカイロボットが
協力し、ドローンによる世界初の遭難者探索システム
「トリプル・ドローン・レスキュー・システム(TDRS)」を
開発したそうです。

TDRSは3機のドローンがチームで編隊飛行し、
三点計測により山や海の遭難者を早期に発見するシステムです。

遭難者が携帯する発信器「SKYBEACON」の
電波をドローン「SKYRESCUE」が捕捉

・残る2機のドローンもかけつけAIが効果的なルートを計算
・3機で通信しあい電波の強弱を頼りに遭難者の位置を絞り込む
・ドローンのGPSで正確な位置を計測
・サーモグラフィーカメラを搭載したドローンを向かわせる
・体温を感知するサーモグラフィーカメラは夜間でも捜索可能で
生死の判別も可能

救助までの流れはこのようなもので、この方法なら遭難者を迅速
かつ確実に発見でき、計算上ではただしらみつぶしに探すより
200倍の早さで遭難者を見つけることができるそうです。

発信機である「SKYBEACON」は1年半近くも電池が持つ上に、
GPSにも依存しておらず、地形に影響されない信号受信が可能。

山梨県庁の協力のもと富士山麓で実証実験を開始
しており、へーという感じです。

 

送電線の点検にもドローン?四国電力

日本の総電線は520万kmもあるそうです。
地球一周は約4万kmですから、その130倍にもなる計算ですね。

当然、電力を安定的に供給するためには、この膨大な長さの送電線を
定期的に点検する必要があります。

四国電力は香川高等専門学校のドローンによる送電線の点検を行う
送研究プロジェクトをスタートさせました。

電源部を含めて約30kgと非常に重い電線点検ロボットを
香川高等専門学校が約1/20に軽量化し、ドローンによって
運搬させるプロジェウトだそうです。

 

ルワンダで始まるドローンを使って空路で医薬品を輸送する取り組み

出産後の出血が原因で、世界で最も妊産婦の死亡率が高いアフリカ。
そのアフリカ内陸部にあるルワンダはいくつもの農村が丘の上に
あるため交通に難があり、物資を届けるのが非常に難しいそうです。

輸血用血液などを含む医薬品を、ドローンを使って
空路で輸送する取り組みがルワンダで開始だそう。

最大120kmの距離を自動で飛行できる重さ約10kgのドローンに、
パラシュート付きのダンボール箱に入れた輸血用血液や医薬品を載せ、
空から落とす仕組みだそうです。
積載量は1.3kgほどだそうです。

1.3kgというとあまり載せられないような気もしますが、
ルワンダ西部に21カ所ある各病院へ1日に50回から150回も
輸送ができるそうです。100回としても130kgですからかなりの量の
輸血用血液や医薬品を運ぶことができそうですね。

輸血用血液が素早く届けられるようになれば
多くの命が救えるようになると期待されているそうです。

 

まとめ

アメリカで「空の産業革命」と呼ばれており、
ビジネス面でも注目を浴びるようになっているドローン。

人騒がせな、マニアックな、どこか怪しい……
首相官邸の屋上にドローンが落下した事件のせいか、
そんなイメージだったドローンは、
これからどんどんそのイメージを変えていくことになるでしょう。

ただただ。

ドローンを誰でも運転できるわけでもないので、

いちおう受講費用とか研修とか、丹波篠山に行かないといけないとか、
ドローン1機に16万かかるとか、メンテ費用かかるとか、
ドローン買うのはいいけど、使い方どうこういうのはいいけど、
仕事がないとただの在庫、無駄無駄無駄無駄とかとかとかとか。

とかとか。

経営に悩みは尽きません。

頼むから壊さないで大切に活用してほしいと思います。

けどけど、ドローン活用方法はいろんな方法がありそう。
楽しみです。

(記載 谷 美輝)

———————————————–
【PR】 クレアネットでもドローンを運転して
    企業PRなどに活用できるようになりました!
    企画・提案から撮影、編集、サイト掲載まで
    お気軽にご相談ください。

【活用サイト】 http://www.fab-taihei.co.jp/
    背景にドローン撮影を活用しています。
———————————————–

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*