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フィンテック?銀行と生体認証の話

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『SEOマーケティングの未来を読む vol.161』
「フィンテック?銀行と生体認証の話」

 

【1】武庫川ユリカモメウルトラ70Kmマラソン参戦決定!

春ですがまだまだマラソンが多いシーズンです。

最近でも地元田辺市で参戦してきたのですが、

■ 南紀田辺プラムロードマラソン参戦記 (ハーフです)

南紀田辺UMEロードマラソン完走してきました。

次の大会は

■ 「武庫川ユリカモメウルトラ70Kmマラソン」
https://goo.gl/FCqz6s

に決定しました!初の70キロです、70キロ!

武庫川から宝塚に行って帰ってきて17km、
武庫川から宝塚に行って帰ってきて17km、
武庫川から宝塚に行って帰ってきて17km、
武庫川から宝塚に行って帰ってきて17km、

4回繰り返してゴールまでちょっと走って終わり、のコース。

ちなみに制限時間が8時間30分なので、この時間までにゴールできないと撤収・回収終了・・。

脳内に「ドナドナ」が流れるあれになってしまいます。
初挑戦ですが絶対に走りきってやります!

■ 「武庫川ユリカモメウルトラ70Kmマラソン」

武庫川ユリカモメウルトラ70Kmマラソン

 

【2】 WEBマーケティング4コマ漫画 毎週金曜日更新

■ 第241話 
  北海道が多い理由
  呉くんがユーザーの統計で気付いたことがあるようです。

■ 第240話 
  アマゾンダッシュ
  噂のアマゾンダッシュを導入したようです。

■ 第239話 
  リサーチの価値
  轟部長のリサーチ力の価値はいくらなんでしょうか?

■ 第238話 
  サーバ落とし
  アクセスが集中するとなってしまう現象ですが、呉くんもサーバーを落としたいサイトがあるようで…?

■ 第237話
  低関与商材
  低関与商材といったら何を思いつきますか?

 

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【3】 フィンテック?銀行と生体認証の話

サインや指先ひとつで出金や入金操作ができる……
そんな時代も、もうそこまで来ているようです。

「今後もお客さまの多様化するニーズに幅広くお応えするために、フィンテック(金融テクノロジー)を積極的に活用する」

との考えを三井住友銀行は表明し、サインで本人確認できる「サイン認証」を国内の支店で実施しています。

りそなホールディングスの東和浩社長もまた、
「印鑑を使わずに預金口座を開設できるようにする」との考えを発表しています。

三井住友銀行やりそな銀行以外でもこの流れは広まりつつあるようです。
銀行口座に不可欠だった印鑑でしたが、近い将来、印鑑は時代遅れになっているのかもしれませんね。

今回のメルマガでは変わりつつある銀行のシステムと、そのために必要な「生体認証」の話を取り上げたいと思います。

 

印鑑不要で口座開設するりそなホールディングス

経費を削減し利便性を高めることで顧客を取り込むためなのか、りそなホールディングスの東和浩社長は

「印鑑を使わずに預金口座を開設できるようにする」

と表明し、印鑑不要で口座開設できるサービスを、りそな銀行などで行うとインタビューで明らかにしました。

今では、戦略店舗としてオープンされた埼玉りそな銀行の所沢市の所沢東口支店 では、この印鑑なしでの口座開設サービスが導入されています。

印鑑のかわりに指の血管の形を読み取る「静脈認証」を使って本人を確認しているそうで、顧客はICキャッシュカード発行時に専用端末で指の静脈の情報を生体認証として登録し、カードと生体認証だけで振り込みなどができるようになるそうです。

2階受け付けのタブレットで氏名や住所などを入力し口座開設を行い、ブースで指の静脈を登録すると、その場でキャッシュカードを受け取れるのだとか。

タブレットを導入することで手続きにかかる時間は今までの3分の1程度に短縮されたそうですから、混雑の緩和に非常に有効のようです。

2019年3月末までにはりそな銀行と埼玉りそな銀行の全400拠点でも行い、そのほかの傘下銀行で全119拠点でも数年かけて展開していくそうです。

高齢者の中などには昔ながらの印鑑での口座開設にこだわる人も多そうですよね。
そのためか、顧客が希望する場合は印鑑での取引も可能なのだそうです。

 

こんなにある「生体認証」技術

生体認証とは人間の「身体的特徴」や「癖」から個人認証を行う技術です。
りそなで使われているのは手のひらや指の血管の形を読み取る「静脈認証」ですが、他にはどんなものがあるのでしょうか。

もっとも手軽で信頼性も高くよく利用されているのは、指先の指紋を使った「指紋認証」だそうです。

ただ、指紋認証は古くからある技術であるため、偽造する方法も数多く編み出されているそうです。

たとえばゼラチンを使った人口指で指紋をコピーし指紋認証システムを欺くことも可能で、この方法なら数百円程度の費用しかかからないといいます。

生体認証は他にも数多く存在します。
目の瞳孔のまわりの色のついた部分である虹彩のパターンを読み取る
「虹彩認証」や、目の網膜の毛細血管のパターンを認識する「網膜認証」。

携帯電話やスマートフォンを扱う際に本体の一部分に指を押し当てて指紋認証を行うのも生体認証が実際に使われている身近な例ですね。

他にも顔や声や耳の形を使ったものがあり、法務省では指紋と顔を用いた出入国管理システム「J-BIS」を日本の空港に導入しているそうです。

ここでひとつ、疑問が浮かびますよね。
「双子の場合はどうなるのだろう?」と。

生体認証としてもっとも確実なのは血液や唾液から採取されるDNAを使った認証方法ということになるのですが、現在、DNAを読みとって瞬時に個人を認証できる装置は存在せず、一卵性双生児を識別できないという欠点があるそうです。

しかし、ちょっと意外なのですが、遺伝子も身体的特徴も同じであるはずの双子でも、指紋や虹彩の形は違うそうです。

指紋や虹彩や血管のパターンは後天的な影響によるものらしいというのが理由のようです。

指紋の場合、指先の表皮がすりへったりしたとしても、その下にある真皮から全く同じ指紋が再生するそうです。

DNAを調べても区別がつかない双子の場合、「指紋認証」や「虹彩認証」を使えばいい、ということになるのでしょうか。

 

行動的な特徴……すなわち「癖」から個人認証を行う方法

行動的な特徴、すなわち「癖」から個人認証を行う方法もあります。
真っ先に思いつくのは筆跡ではないでしょうか。

実際に字を書く時の手の速度や筆圧、軌跡から認証を行う
「筆跡認証」が存在しているようです。
(サインをする習慣のない日本ではあまり普及していないそうです)

他にも、キーボードを打つタイミングや速度などの癖を認証に用いる
「キーストローク認証」などがあります。

こんな方法があるのか!と驚かされたのは、他人がまねをすることが難しいといわれるまばたきの癖をつかったもの、歩き方を使ったものです。

 

イオン銀行の行っている「指紋認証システム」の実証実験

イオン銀行では店頭での各種手続きやATMを利用する際の本人認証を、指紋認証のみで行うシステムの実証実験を開始しています。
この指紋のみで認証する「指紋認証システム」は日本の銀行では初だそうです。

指紋さえ登録しておけば、店頭窓口やATMに設置された専用端末を指でタッチするだけで銀行取引が可能になるそうです。

実現すれば、キャッシュカードも印鑑も本人確認書類などが一切不要になるどころか、暗証番号を覚えることすら不要になるでしょう。

このシステムの導入が成功すれば、コストが削減され利用者の利便性が向上する だけでなく、災害時でも指紋のみで銀行取引が可能となる、というメリットがあるそうです。

イオン銀行は実証実験を東京都千代田区で一定期間実施し、その結果を検証したうえで対応店舗やATMを拡大する予定だそうです。

また、オンラインバンキングでの活用も視野に入れているそうです。

「本人認証はカードや暗証番号で行い、セキュリティの強化のために生体認証も使う」というのが従来のやり方でした。いわば、生体認証は、予備というか脇役だったわけです。

しかしこの指紋認証システムが一般化すれば、生体認証が主役になり、買い物の際でもカード不要で、本当の意味で指先ひとつで何でもできる環境になるのかもしれません。

顧客の利便性ははるかに向上する上に、カードの発行そのものを不要にできコスト削減も可能となるでしょう。

 

サインを使った生体認証を使う三井住友銀行

りそなは指の血管の形を読み取る「静脈認証」を使うようですが、三井住友銀行はサインで本人確認できる「サイン認証」です。

事前に専用端末から顧客に手書きサインを入力して登録してもらい、取引の際は顧客が同じように専用端末にサインを入力し、軌道や筆圧などの筆運びを照合することで、本人が書いたサインだと確認する仕組みなのだとか。

「印鑑を店舗に持参する必要がなく、盗難リスクもないなど、顧客に便利かつ安全なサービスを提供できる」

「今後もお客さまの多様化するニーズに幅広くお応えするために、フィンテックを積極的に活用し、より一層の商品・サービスの拡充を、業界に先駆けて取り組んでまいります」

と三井住友銀行はコメントしています。

フィンテックとはファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)の2つを併せた造語で、金融ITとか金融テクノロジーと言われる場合もあります。

 

フィンテック関連事業をめざす日立製作所

日立製作所もフィンテック関連事業に進出し、2018年度に10法人程度の顧客を獲得し、100億円の売上高を目指すとしています。

日立製作所は、モバイル決済などで使うNFC技術を応用し、キャッシュカード内に保管されている口座番号などの情報をNFC対応のAndroidスマートフォンに登録しておくと、カードも印鑑も不要でAndroidスマートフォンのみで現金が下ろせるATMを開発しています。

いわばスマートフォンをキャッシュカードとして使えるようにするシステムです。
「日立モバイル型キャッシュカードサービス」
という名称で2015年末に発表され話題になりました。
2016年度中にどこかで使えるようにするのを目標としているそうです。

 

生体認証の落とし穴

パスワードやカードなどを使った認証の場合、忘却してしまったり紛失してしまったりすると、たとえ本人でも認証できなくなったり、情報漏洩や盗難によって他人が認証されてしまう恐れがあります。

しかし、パスワードの記憶やカードの携帯が不要な生体情報の場合、そうした危険性は低くなります。ところが生体認証にも欠点があります。

誤認識によって本人であるにもかかわらず他人と認識されてしまったり、逆に他人であるのに本人と認識されてしまったりしてしまうことがあるのです。

また、怪我や病気などによって、指などの身体の一部を欠損したため生体認証を受けられなくなってしまった人たちへの対応も必要になります。

そして生体認証はもっと致命的な欠点を抱えています。
それはパスワードのように任意に変更できないため、一度コピーなどで突破されてしまうと、一生、安全性を回復できなくなってしまうのです。

 

まとめ

インターネットではこうした銀行の認証方法に賛否両論あるようです。
反対意見としては、生体認証の危険性や、銀行に生体情報を管理されるのが怖い、といった意見がみられます。

しかし銀行やその他の場所で、生体認証を利用する流れは止まらないのでは……と感じています。

変化しなければ生き残れないのが企業ですから、数々の危険を孕みつつもこれから生体認証が当たり前の時代になっていくような気がします。

といってもなんで口座振替用紙で通常のハンコ押すところなどに
「シャチハタではダメです」みたいのがあったりすると、進んでいるのか
そうでもないのかなかなか難しく感じることが多々あります。

こういうのは難しいんですよね、最先端のほうにいけばいいんですが、そうでない場合を想定しながら対応しないといけないので。

今でも覚えてるんですが、今ではフィンテック言ってるんですけど、
ネットバンクのブラウザは「インターネットエクスプローラーだけしかダメです!」
みたいなネットバンク管理画面もありました、古きよき時代です。本当に。

最初は怪しいとか、うかがわしいなどあるんですが、長期的に見るとただ、楽な方、便利な方に時代は流れます、人間の性質からこれは間違いなくです。

だからIotであり、フィンテックなんです。

 

(記載 谷 美輝)

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