すべての利益を社員教育に使いなさい

「社長! すべての利益を社員教育に使いなさい : 大西 雅之」
著者の大西雅之さんは兵庫県姫路市のインドアテニススクールを経営されている社長さんで、盛和塾播磨の有名で全国で発表されている方。前に盛和塾の冊子にも掲載されていた有名な方でもあり、最近著書を出されていると知りさらに帯には「株式会社武蔵野小山社長推薦」の文字もあり買ってみました。

見開きから読んでいくとまず「年間3000万の社員教育費用」の文字にびっくり。社員規模にもよりますが利益の10%~30%を社員教育にかけているという数字はすごいなと圧倒されました。読み切っていくと小山さんの著書に描枯ている部分と重複している点も多く、技術的な仕組み部分よりも考え方や発想などの部分は納得だらけ。社員にとっても会社にとっても目の前の利益を出していくことなどは大事ですが、人で差別化を図っていくには短期的ではなく中長期的に物事を見る必要があり、そのためには社員教育は必須項目です。

さらに技術3割、考え方・姿勢7割、という点も納得です。技術は陳腐化します。しかし姿勢や考え方がしっかりしてくれば「自分は何をすべきなのか」、「人としてのどう仕事して取組み生きていくべきかなのかのあり方」が作られていきます、そういう考え方の教育に重きを置いて、会社の方針や価値観を共有していけば、自然に会社の向かうベクトルが一定になっていき仕事の成果も現れてくる、そんな部分は大いにわかります。うちなどでは細かい技術大事、経験大事、ただ最後の究極的には「お金を追うよりも信用追っていく」が大事、と考えると無料で何でもお客様のためにやれと言いませんが、信用を得ることのできる見えないサービスは高めればいいんです、となるんです。

人事のことでいえば「採用・育成・活性化」の3つをぐるんぐるん回す必要がありますが、活性化の部分は飲み会であったりマラソンなどのレクリエーションなど少しずつ社外の楽しみも増えつつあるので、次は「育成」に関して。先日経営方針発表会を行って会社の方針も説明してきたのですが、「育成」に関してはまだまだまだ。大事なことは継続的に無理のないよう取り組めるような体制で行うこと。『社長! すべての利益を社員教育に使いなさい』を読みながらそういった勉強会であったり、「経営方針発表会」のような共有したい事項をまとめて伝えていかないと、そんな気になりました。

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