「海賊と呼ばれた男」とチャレンジしていく姿

有名な出光さんは油を商売として成長。漫画にもなっています。

 

クレアネットの書棚にはいろんな書籍、参考書と一緒に有名な漫画も置いていつでも誰でも読めるようにしているのですが、メディアの仕事に関わる以上何でもアンテナ高く意識を持っておく必要があるのでは、と思っています。

というわけで、いつのまにか「海賊と呼ばれた男」があって、これはもちろん百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」が漫画になったものです。話は有名なので簡単にだけ抜粋しますが、ガソリンスタンドで有名な出光興産さんの創業者、出光佐三さんの生涯をモデルとしたノンフィクションです。
出光興産さんは、話の物語中では国岡商店さん、戦後の苦難を乗り越え大企業として成長していく様子が興味深く描かれています。

なんで「海賊と呼ばれたのか?」は話を読めば読むほど面白い。

当時のことは生まれてなくても、ご商売の中で出光さんが信用を広げ仕事を広める理由が漫画でも小説でもすごく伝わる内容です。ちなみに、戦後の環境に比べれば、この平和な現在社会で直面するほとんどの困難だったり悩みは、あんまり大した事ではないと感じられるので、ポジティブに生きたいとか、少し悩んでいる人にはお勧め本と思います。

出光さんは、戦時中から戦後に生き残る過程の中で、油を扱えず石油を販売できないから、何とか仕事がない国岡商店が生き残るために、石油に関係ないラジオの修理事業だったりとか、漁業をしたりするような話があります。
戦争に負けてすぐで、仕入れるお金もないし敗戦国ということで石油を輸入制限受けるので会社に大打撃を受けた状態なのに、戦争終了で中国など内地から人が帰ってくるので、ない仕事を強引にでも作らないとと仕事を作り生き残った結果が、このラジオの修理事業などだったのです。

正にこれが事業家の姿だし、その迫力は凄く納得します。

その後生きこ残ったことから、再び石油の事業が復興する際には会社も持ち直し、結果としてラジオ修理事業なども事業を終えることになったのですが、先見の明があったというよりも今の言葉で言えば「必死のパッチ」以外に何もなかったように思います。

戦後の日本で仕事も人も、財産もない状態からの復興は本当に日本人の強さなのかと改めて感じる話なんです、この「海賊と呼ばれた男」は。

介護職の人材難はこれからもっと激しく

ところで話は変わりますが、介護職・看護職の不足が今は課題と言われています。看護職は今後10年で数十万人が不足するとか、看護職に関してはの2025年度には38万人不足するなど言われています。

同じくあと10年後くらいの話ですが、今の団塊の世代の方たちが75歳以上の後期高齢者となる年であり、75歳以上が全人口の18%となる歳なので、計算上ではこの方の介護が必須になるというのです。日本の人口構造が劇的に変わるとは思えないので、この数字はおそらく間違いないようなことだと思いますし、そうなると著しい人材不足で介護職員や看護職員難に施設でも悩むわけです。

というわけで、インドネシア、フィリピン、ベトナムから看護職、介護職を積極的に受け入れている話を聞き、実際にそういった方とお会いする機会がありました。製造業などでは既にインドネシア、フィリピン、ベトナムからの技術者積極受け入れは取引先でも聞くのですが、看護職、介護職はあまり知りませんでした。

ベトナムの人口増は日本の戦後のよう。若年層が多く経済成長が予想されます。

ただ、その方は介護関係でしたが、その方の話など聞くと、やはり若者の担い手が少ないことは業界の問題ですし、その点をどれだけ改善しても大幅に変えるのは難しく、さらに言えばインドネシア、フィリピン、ベトナムなどの意欲あふれる若者を見るとどうしても日本の若者には切迫感や義務感、自由があるので何とかして生きる意欲など、比較してみると劣るという話でした。

そういえば業務用洗濯機の岡村プロテックスさんで、介護の仕事に関してが衣食住に関するケアサポートなので、食事のケアもそう、衣服のケアもそう、特に洗濯や乾燥、におい消しなど全て現場スタッフさんが行うのはなかなか大変でハードだからこそ全自動での洗濯があることで、「スタッフさんを疲弊させず守ることができる」という話を聞きました。業務用洗濯機の業界でも、岡村プロテックスさんのように介護施設さんと仕事してる会社さんなんかでは、現場のことはよく見ている以上納得です。

バリアフリー2016に参加された岡村プロテックスさん

介護の仕事はたくさんありますが、人の衣食住をサポートする大変な仕事だと思いますし、きつい・きたない、また力作業もあるのでしょうが、人材難と聞くとなんとかならないのかとも思います。

最初にあげた海賊と呼ばれた男ではないですが、国境を越えてでも日本にやってきて何とか仕事を見つけて生きていく想いを持っている人材のほうが優秀で意欲があるのは否定できないかと思います。チャレンジしていく姿、やっぱり海外から日本に来る方はあります。

ちなみに、介護職の方の心配してる前に「自分のネット業界も同じような現状があるのだろうが!」と言われる現状を理解している部分、他人事ではないですがよりよい社会になるように、介護の仕事もうちの仕事も大事です。問題提起していくと、もっと現場が楽になるようなシステム構築、魅力を伝えれるような場づくり、そしてやりがいを得ることのできる会社環境、やれることは多々あります。

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