直木賞受賞の西加奈子さんに「勝手に」勇気付けられる

直木賞受賞の西加奈子さんに「勝手に」勇気付けられました。文芸春秋さんといえばサッカー好きならナンバーですし、ナンバーといえば文芸春秋なんですがその文芸春秋さんでの有名な直木賞の受賞者発表がちょうど昨日ありまして、何気なくニュースで発表を見てびっくり、西加奈子さんが受賞でした。西加奈子さんといえば宮崎あおいさん主演の有名な作品「きいろいゾウ」などありますが、今回直木賞受賞ということですばらしい作品の数々の中のひとつが表彰されたわけです。

いやーすばらしい、すごい。

というのも西加奈子さん、実は同じ年齢。まあ年齢だけでいえばそれはそれで勇気付けられますが、それよりも大学も学部も一緒だった、というのもまたその勇気付けられるその理由の1つ。またそれに加えて、同じ年齢の同じ学部の同じ学び舎なら見たことありますレベルではなく会話をしたこともあるんです西加奈子さん。ちょうど3年くらい前に同期に、「お前、法学部の同期だった西さんって作家知ってる?」と聞かれて、「西さん?作家さんになるような人、法学部じゃなくて文学部でしょ」など会話しながら、どこかのメディアに出ていた西さん見た瞬間、「めっちゃ知ってるって!普通におったし話しもしたことあるって!」みたいなことを言ったのを覚えています、きいろいゾウなど書いていた人だったなんて知らんかった、みたいなことを言っていた記憶があるわけです。

そのときはまさか直木賞作家になるなんて。知ってるわけもなく。

直木賞受賞とあってたぶん知らん親戚とか増えるのかもしれないですが、もちろん親戚でもないですし、友達自慢できるほど友達とかでもないですし、メディアに出てる西さん見て、昔の面影とか変わってても「あのときにおった西さん作家になってすごいな~。わからんもんや」と感動して、普通にすごいと思ってたのですが、まさかの直木賞作家になるなんて。

何となく思うのですが、メッシとかクリスチャーノロナウドとかすごい選手を見ても、「さすがメッシ」と結構違う場所の人の感覚があるので感動とか元気付けられるというところまではいかないんです。日本代表なんかも頑張れ!っていつも思ってますが、選手みんな知っている人でもないので、身近でも距離がある人たち、ところが、親戚だったり学校で一緒にいたクラスメイトなんかがちょっと数年合わなかったらすごい違う世界に駆け上がっているような場合、あるかもしれないですがそういった場合が最も励みになるような気がします。

遠い手の届かない感覚ではなく、「おれだってチャンスがあったはずだし、まだ遅くない。おれも負けていられない」と思えるような身近な存在の成功のほうがいいんでしょうね、そんな感覚。決して今から直木賞を狙って執筆活動するわけでないですが、少しの期間共に過ごした知っている存在が、もう15年以上なったときに別の世界で活躍しているというのは素晴しいことだと。そんなわけで、直木賞受賞の西加奈子さんに「勝手に」、あくまで「勝手に」勇気付けられたわけです。あとは純粋に同期とか母校とか、同じ釜の飯を食ったという仲間意識を持てば、仲間の活躍は嬉しいですね、あくまで「勝手に」です。

面と向かって「活躍を期待してます!」などいう機会が全くないですし、今後もないからこそ「勝手に」奮い立って頑張ろうと思えるわけです、自分もそのように「あいつ頑張ってるからおれも負けてられんわ」と思われるような存在になりたいものです。それもいつの間にか「勝手に」思われているような存在がいいですね。

>> 第152回芥川賞に小野正嗣さん、直木賞は西加奈子さん

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