意思ある踊り場

知り合いの社長と話していると「意思ある踊り場」の話になりました、トヨタの豊田社長が5月くらいに決算時使った言葉です、『意思ある踊り場』。

20兆の企業を経営したことはありません、その経営したことない次元の世界のことを、いろいろ言えるものでもありません。ただ1つの言葉がいろんなメディアに取り上げられて、さらにその言葉が「『意思ある踊り場』」と言う言葉で経営者どおしが話を議論できるというのはその地位だからなしうるもの。

豊田社長曰く、今期を「意志ある踊り場」と位置づけ、5年10年後の持続成長のための種まきをする、と言う話。20兆の売上に2兆の利益という数字でありながら、今期を「意志ある踊り場」と位置づける。また大きな成長は必ず組織や文化が壊れてしまうため、木が年輪を重ねるように着実な成長こそが、会社や製品、人材の成長に繋がると言います。

意思ある踊り場と使える規模でも全くないですし、創業数年と言うことは人間で言う小学生程度の話です。小学生のとき何をしていたのか?自転車こいでどんどんこいで山に行ってカブトムシを取りに行く、夜暗くなって道に迷いながらも何とか帰ってこれた、ような経験など数知れずですし、もっとカブトムシ取りにいかんとあかんです。

そういえばうちのスタッフがウェブ解析士の試験を受けて2回目ですが合格したよう。合格したということは結果がついてきたこと、それには、

・試験にチャレンジしたこと
・試験に最初は落ちたので挫折を感じたこと
・負けずに次の試験に向けて勉強・努力したこと
・最終努力が報われ結果につながったこと

ここまでのプロセスを感じることができたわけです。

たいしたことないプロセスかもしれませんが、こういった少しずつでも努力と結果が積み重なって自己肯定力が生まれ、大きなこともチャレンジできるようになるんです。学歴社会があかんとかそんなレベルの低いことではなく、小学校でも中学校でも高校でも何でも受験や試験はそういう成功体験が得れること、そして、結果が出たときの喜びと挫折がまた人生の肥やしになります。なので、一度失敗したことも含めて非常によかったなと。


「だめなシステム屋にだまされるな」
システム会社の話の本を読みました、構造的な矛盾は当たり前。改善したほうがいい部分も当たり前。聞いていてなるほど、と思うこともたくさん。
ただ、ただ。次に繋がらないとあまり仕方がない部分もあって、矛盾を指摘しても新しいものは生まれずらい、それなら豊田社長の含蓄ある言葉を1つ1つ読み解くほうがよっぽどいいなと。経営者なのでそんな感じに思う部分です。

ダメなシステム屋さんだけでなくて、審判に隠れて敵に噛み付くフォワードにもだまされてもだめですね。
利益の出せない経営者、魅力わかないリーダー、部下の悪いところしか見ないマネージャー、だめなものはたくさんあります。

関連しているブログ記事一覧