チームワークとか組織とか個人と違ったもの

この前に行ってきたセッションでのヒトコマからなんですが、いろいろ思いながらもふとふと気付いてしまったことなどについて。

いろんなワーク形式での質問を行っていたので、ある方が質問をした中で、とある社長さんに、「今まで大きな失敗したことと成功したことを教えてください」という内容の、よくあるような質問がでたわけです。
失敗は失敗と思えば失敗なんです、成功への糧と思えば失敗になりませんという話から、目指すべき山の頂が異なるのなら、それは現時点だけ失敗でも失敗になりませんというようなたとえ話があったりもしました。なるほどなるほどだったとして、その次に失敗の概念からすれば少し異なる意見がありました。

会社の経営を行う以上、会社の株価が上がることや企業の成長があること、また資金調達を行うことができたなどいくつかの場面での成功や失敗がありますが、無茶を前提に「死ぬこと以外はかすり傷」と考えて事業経営や企業を運営するのはちょっと無謀ではないかと。会社の方向を信じてついてきてくれる社員がいれば、その家族もいるはずであって、そして株をもってくれている株主さんもいれば融資先も得意先もいろんな関係者さんがいるわけなので、この方たちにもしっかりと恩を返さないといけないわけですし、迷惑をかけるわけにはいかないんです。

義理人情の世界にもなりますが、簡単にバンザイして白旗をあげるわけにはいかないという、自分が路頭に迷う以上の大きなものをたくさん背負っていると考えると、無謀や無茶は嫌いではないものの慎重な行動や適切な行動は何なのかが見えてくるわけなんですね。ちょうどその会社さんの社長から出た発言は、何かふっと納得して腑に落ちる部分が多かったのですが、何も失うものはないですし、という発言に最近ならないのは、そういった関係性や義理人情の部分が多く感じるようになったからかもしれません。

個人戦だけならちょっと気の聞いたことができれば何とかなるのかもしれませんが、チームワークとか組織とか個人と違ったものからの発想を常に意識していると、こんな部分に納得感が出てくるものです。上場している会社さんだったからこそ、株主への発信と言う意味合いが強くそう感じたのでしょうけれど、上場してなくても競合他社よりいいサービスを展開したり、相手を打ち負かすのはビジネスでは当然のことであって、無防備に無邪気に無謀や無茶で進むのは、全ステークホルダーに迷惑をかけてしまう。そんなことを多く感じることがあるから腑に落ちるんかなとしみじみ思います。ぼくなどまだ軽い軽いほうなのでしょうが。

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