費用対効果とSEOの施策を行うにあたって

費用対効果と言う言葉をよく聞きますし、基本広告業の中ではこの費用対効果を最大化することが企業においても仕事においてもミッションとされる場合が非常に多いように思います。費用対効果は簡単に言えば、より少ない広告費用で大きな成果を得るということなのですが、費用対効果を最大化しすぎるとROIの数字のマジックにどんどんと悩まされて苦しくなることがあります。

あのイチローでさえ4000本ヒットを打つ過程において8000本の凡打があってその凡打を耐えてきた、ような内容のことを言っていましたが、野球で言えば、8000本凡打で4000本ヒットなら3割3分3厘でかなりいい打率を飛ばしてますが、こと広告になってくるとその費用対効果が最大限にうまくいくこともありそのときのベースに考えるとかなり苦しくなるケースが担当者さんにも生じたり当然クレアネットのような広告を扱う企業にも起きることがあります。例えばコンバージョン20%のwebサイトを作りたい、などなど特筆するような企画や商品か、費用面などの考慮も含めてリストを構築するためのプレゼント企画などでなければコンバージョン20%だけの数字を取るのは簡単ではなかったりはします。

といっても多くの経験からすればコンバージョン20%を取るだけなら方法と可能性も十分にあるのですが、1月だけのコンバージョンではなくその商品やサービスが継続して続くものならまたコンバージョンを継続するのは難しくなります。そのため、随時企画など考えるのですが、そうなってくると正直ボツになる企画や考えも多くなってきて仕事だけの考慮で言えば、生産性が下がり費用対効果が悪くなることになります。要するに無駄な動きが多くなるとか提案だけで終わってしまう、というケースのことです。こんな感じに費用対効果をあげるというのは広告でも必須、かつ仕事上でも生産性=費用対効果のようなイメージに捉えると常に改善を求めるようなことになるわけです。

ところが仕事というものや成長と言うものは、この費用対効果でいうといわゆる無駄な割に合わないことだらけだったりします。割にあうのか合わないのかをしっかり考えて仕事をする、という考え方もありあますが、得てして言っている人からすれば何となく割に合わない事から逃げようと言う風潮な感じに思えることもわるわけで。実際にはこの割に合うとか費用対効果をしっかり考えても、案外、割に合わない事にこそ次へのステップが隠されているものだと感じます。

今でもそうですが、仕事については割に合わない事ばかりしているのが事実です。会社を経営する前からそうですが、先輩や同僚などから見れば「無駄なことばかりやって馬鹿なことだ」と思うようなこともいろいろやっていて、それが不思議なもので、幾年の歳月で考えるとそれらは割に合ってくるのが本当に感じます。そもそも割を気にしていたら会社などやってないような気もしますし。

あと感じるのは費用対効果で考えた場合に、スタッフの成長などの人材育成などは最たる費用対効果が難しいもので、未経験とかまだなれていないスタッフに業務をふると、教える手間がかかる割には生産効率が上がらない。効率が悪いだけではなく、何かしらの失敗をすることも多いので、事後処理に工数を奪われることもしょっちゅう。そのうえ、育った頃には会社を辞めたりする。決して愚痴でもないが、どの社長に聞いても同じようなことを言うのでこれが事実だと受け止めています。

「自分でやったほうが早いし品質もいい」と、どの上司も同じことを思うけど、それを口にしても考えても何も生まれない。少しずつ少しずつ育成して人材を成長させるほかないわけであって、費用対効果の視点を一気に10年20年に見ることによってその成果を考えることができるのだと納得しています。あとは、「人を教えること」は誰よりも育成した側には多くのリターンがある。人材を育成する間に多くの経験をしていくわけで、たくさんの悩みも葛藤も経験するわけです。

「スタッフのことで悩んだ時間だけ、上司のマネジメント能力は上がる」

教える側になってようやく我慢すること、説明すること、いろんな過程を経るので、それによって自らの能力と人格が育まれるわけです。
SEO対策だけで見れば施策を行うにも時間も費用もかかり、費用対効果はどれだけコンバージョンを辿っても完全なものは生まれないものではありますが、費用対効果からすれば満足いくものになる可能性が高いのは事実。人材育成と広告とSEO対策、これにリスティングも混じると費用対効果がいろんな場合によって異なってきますが、かなり別物と考えていくことが最もいい状態であるように感じます。特に人材育成に関することは費用対効果って考えると大変、そんな割り切りを持っています。自分もそうでしたが、暗記して試験で合格、ではない部分仕事では多くあるので。

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