日新公いろは歌

■ 日新公いろは歌

この日新公いろは歌の本ですがこれは盛和塾でいただきました。
この本は、島津家中興の祖で、島津義弘の祖父でもある島津忠良が作った和歌の集まりです。
和歌は5・7・5・7・7の響きが心地よいので言いやすく頭に入りやすいものなので、いろは歌を薩摩藩の学問の場で用いていたそうです。

この中でも最初にあるのがいろはにほへとの「い」の部分、

■ いにしへの道を聞きても唱へても わが行に せずばかひなし
 → (訳)いいこと聞いても、自分で何か行動せんと意味ないで。

まさにそのとおり。目学問、耳学問なので学問ばかりではいけません。行動に移し実践を行うのが最も大事。
学校で学んだことや口ずさんだことは未だに忘れません、古い方などは日本の天皇を全て戦時前に覚えたので未だに言える方も知っています。正にそんなものなのかもしれません。三つ子の魂百まで。
ほかに短歌といえば、

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ
→ 桜を見ながら4月半ばになるといつもこの歌が心に出てきます。夏が来るのがうれしい様な、春が去って悲しいような。

東風吹かば匂い起こせよ春の花 主なしとて春なわすれそ
→ 菅原道真の大宰府島流しになった際に読んだとされる句。春の梅の季節になると出てきます。

口ずさんだ早さや軽快な言い回しが覚えやすいリズム。読めば読むほど納得することばかりです。古の賢人に学び今に生かすこと。

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