監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略

■ 監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 ■

これは面白い!特に野球ファンでもありサッカーファンでもあるので、日本ハムやセレッソに興味もあるぶん、そのチームを裏から支える仕事の役割や重要性を感じました。
セレッソの試合もなかなかファンサービスがあって楽しいといつも感じてますが、日本ハムに比べるとまだまだな感じがします、読めばとりあえず札幌ドームに行ってみたくなるような本でした。

野球もサッカーもわかりやすく言えば「ショービジネス」です。ショービジネスなので、映画を見るか、テレビを見るか、吉本新喜劇に行くか、セレッソのキンチョウスタジアムに行くのか、と言う比較考量の対象になったりもします。
さらに、よくプロが地域に行ったりしますが、逆にそれがいい影響にならないようなケースはチームを裏で支えるスタッフさんならではの事情も。
日本ハムは最近観客も増えてますし、チーム力もあがってますし、ダルビッシュや中田翔に斉藤などこと話題に欠かないのですが、ちょうど糸井選手をトレードに出すというあたり、ビジョンやミッションが非常に浸透しているような気がしてます。

野球選手もチームも立場は対等でお金の交渉をしっかり行うことは当然ですが、その交渉がずっと長引くとなるとチームという総和をいい影響与えるものではありません。特にチームの核となるべき選手がそうなると。交渉ばかりを行うよりも、次のシーズンでしっかりした結果を出して気持ちよく交渉を行うほうがいいような気もします。「1人の選手が目的ではなく、1つのチームを愛してくれるファンを増やす」なるほどです。

選手はチームのために、チームはファンのために。選手が夢を追うのは当然ですが、来年移籍しますと言っていながら1年チームメイトと同じく戦うのは、プロなら当然ですが感情的には難しいような気もします。難しいところですが、オリックスの大引選手は選手会長、そんな選手をとれた日本ハムの判断は正しいような。選手は全てイチローではないので、規律を守りチームの和を大切にして戦う選手は必ず周囲にいい影響を与えます。

ガンバの遠藤なんかは契約期間もあったのですが、J2に落ちてもガンバでしっかりやるって言っていたので、そういった選手だから人望があったり選手も慕ったりするような気も。もちろん個人的な感覚ではありますが・・・。

ちょうどタイミングよく本を読んだ後だったので、糸井選手のトレードと木佐貫選手が入ってくるなど、何かわかるような気がしました。
日本ハムのトレードはおかしい、と思った方には、ぜひ読んでほしい本でした。物事には全て理由がありますし、その判断基準がわかりました、これはプロ野球好きなら読めばもっと好きになる一冊かと。

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