企業にとってオフィスは絶対的な権威の象徴

クレアネットでもリモートワークを行っていますので、この緊急事態宣言下での働き方改革にはしっかり対応していると思います。
IT企業なのでテレワーク自体も可能ですし、全てをテレワークに振り切っている企業もあったりするのでこのあたりは柔軟な対応を進めていきたいと思っていますが、上司からの適切なタイミングの適切なフォローアップやフィードバック、およびオフィスでの言語でないような非言語コミュニケーション自体はなくなりませんので、未熟なスタッフの成長角度という意味では遅くなりますが致し方ないことでもあったりします。

ところで、昔も今も大阪城とか万里の長城とか梅田のグランフロントとか大きな建物やビルがたくさんありますが、あの姿自体が象徴だったり威厳の形になっていたりすると思っています。そしてこれは変わることがないものである、と思います。

そして、企業同士の信頼という意味でも同じです。バーチャルな空間で仕事をしていて登記住所やオフィスが和歌山県の龍神温泉にある会社と、大阪の中心部あたりの梅田界隈オフィスビルで例えばグランフロントに登記住所があってオフィスがある会社だと、どっちを信頼するのかという意味では企業からの信頼は大阪に登記がある企業を選ぶと思います。そしてその信頼は今だけではなくて1年後、3年後、5年後経つと信頼が増加するはずであって、人間はそういった物理的なものを見て信頼をするのが普通だと思うのです。これは私が逆の立場でもそうです。

リモートワーク推奨しましょう、というのはわかりますが、人が働くオフィス自体は競合他社優位性だったり帰る場所だったり、大切なものです。なのでオフィスを全て解約してバーチャル空間だけにする予定もないですし、そのような形での事業を立ち行かせることも考えていません。あとスタッフにも言うのですが、クレアネットはもともとちゃんとしたオフィスではなく、マンションの1室からスタートして大阪産業創造館の創業支援オフィスで半年、そこからようやくオフィスで仕事で今に至っているものの、面談が創業支援オフィスの打ち合わせ室だとうちで働きたいと思わないでしょう?という話です。自分自身が逆ならいやです。

そんなわけで、その地域・場所から始まって、企業にとってオフィスは絶対的な権威の象徴であったりします。それと、これだけオンライン、リモートといってる中で言うのはなんですが、この1年の感覚からまだ続くであろうとしても、人事面で考えてみた場合に、リモートワークでやっているスタッフから社長や役員などの人事抜擢される、というのはなかなか考えにくいものです、それはどんなに技術が優れていたとしても、です。

そんな社長や役員などの人事抜擢を受けたくないという働き方も正しくもあり、人事抜擢をされるにはリモートワークで言われる作業をずっとやり続けるだけではだめで、コミュニティの中からチャレンジや対話やそして失敗も含めたチームでの活動がないと、リモートワークも外注企業もランサーズでのワーカーさんもあまり変わりがないというのが経営者の本音、そりゃそうだ、と発見するのもまた正しい感覚でもあります。

サッカー選手がグランドに一礼するように、仕事する人は自分の仕事場は仕事場であり戦場でもあり、心を整える場でもあるので、この場を放棄したいと思えないのと神聖なる場でもあったり、というマインド的なものもあったりします。なので自分の机に登って蛍光灯を変えるなど嫌なのです、変なエゴでもありますがそんな感覚はあります。

田辺でも「クレアネットさん、ガルテンでやってるね」言われます、それが信頼です。

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