35万人月の、みずほ銀行システム統合の謎

システム関連の話で言えば「みずほ銀行」システムは最も有名なものでありかつ、周囲からは炎上案件の極み、と勝手に認識しているプロジェクトです。
「みずほフィナンシャルグループは傘下銀行の新システムへ移行を完了させる見通し。8年かけてようやく全面稼働となる見込みだが、システム障害を繰り返してきたみずほには一抹の不安が残る」など記事を最近も読みましたが、そもそも、「35万人月」という言葉自体が全然聞かない言葉過ぎてびっくりなんです。なので

・35万人月で
・4000億円
・1人月は110万くらい計算で

という言葉だけが先走っているのですが、システムって何?などの感覚の方や、採用などで話するときに「最もすごいシステムと認識してもいいと思います、第一勧業、日本興業、富士銀行という別の銀行どおしのシステムを統合するとか、まず想像してください。預金者も何百万人とか規模で預金金額も数千億か数兆もっとかも。これをくっつけるシステムです」というとみんなが渋い顔になる、あれです。
そんなわけでお正月を利用して読みましたがこれはすごくいい教訓だらけです。35万人月にもなりますし、結局は上の人たちの知識不足や理解不足などに起因している様子が実にわかります、当時この業界にはいなかったのですが20年前くらいの話なのに今でも中の現場で仕事している方たちに同情しかない気持ちになる、そんな内容でした。

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