見城さんのたった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

見城さんのたった一人の熱狂 (幻冬舎文庫) 。
編集者として経営者として見城さんの見聞は本当に参考になりますが、そうではない熱さのほうにぐっと来ます。いつの時代も昔も今も熱量があるかどうかで結果も周囲もやっぱり全然異なるものなんです、この熱さが普通のエッセイとか余談とかノウハウとかマニュアルとかと違う、生きる証のようなもの、と感じるんです。

司法試験の勉強の時には模試の結果で一喜一憂したり、不安定な精神状態を打破するためによく「落合信彦」を読んでいましたが、その熱い想いを持ったときのような感情が湧き上がってきます。
元気になる、元気付けられるとか自分の内面でない部分からの感情はあまりないもの、と思ってて、見城さんのように自分で体をいじめ抜いて身体をを鍛えあげれば精神が強くなるというのはわかります。スポーツで優秀な成績を修めた者は、必然的に優れた人格を持ち、誰からも尊敬される素晴らしい人になるという意味で「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言いますが、心身ともに健康であることが大事です、心と身体は繋がっているものです。

身体を鍛えているとか、努力の数や辛酸の数も圧倒的努力も、見城さんには当たり前の世界。風邪をひかないや、ハードな仕事が続いても頑張れるタフな部分は身体の健康度合いにもよるのですが、たまには身体を動かすこと、スポーツをすること、身体が健康であれば心も健康になります。学校では体育の授業がありますが、国語や算数などと同じく、身体を使って鍛えることも大事、だからこそ体育の授業もあるわけで、健全な精神(利己主義に陥らないで人への思いやりが持てる心)と健全な肉体(不摂生をしていない体)というのは、人が規則正しい生活をして生まれるもの、自制心が働いて自分をコントロールすれば自然と宿って来るものなんです。

ワインの話や仕事の話をしていますが、団塊の世代なのにトレーニングして追い込んでるなど強さをひしひし感じますし、自分が熱狂しない人生など誰を熱狂させれるのだろうか。
クールとか周囲の評判とかどうでもよくて、自分の最初に決めた道や想いをどこまで貫くことができるか、これだけだと思います。

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