権限委譲とSEO対策と

今回はマネジメントの話について。

採用関連の仕事が多くなってきたため仕事も採用関連に絡んでの組織やマネジメントについてが多くなってますが、権限委譲に関して。
組織を大きくして個々の成長を行うには権限委譲が必要ということです。私が1人でスタートしてやっていたクレアネットは経理も制作も納品も営業も全て1人な分、個人商店と全く変わりませんでした。

営業中に電話が鳴って、電車乗りながら電話対応して夜は帰ってきたら制作やチューニングを行って夜中何時にもなってきたと思ったら、明日の営業の資料作成・・と自分の時間が成長の制約要因になっていて「このままでは24時間あっても足りない」と感じ始めた頃にようやくマネジメントを思考するようになりました。

その頃から比べると今は遥かに権限委譲が行えるようになったのですが、これは体験しないとわからないので今後のための経験則を備忘録的に。

まず権限委譲する側としては、権限委譲を行えば必ず結果は出ます、よっぽどのことでもない限り「任せたらうまくいかないのではないか・・」という心配は不要な心配に終わります。それどころか、任されるほうは気合が入り成長が促されたりしてかえっていい結果になる場合も多々あります。

ここで心配なのは、任せたことで自分の手柄を取られるような気持ちになるという心理的な部分が最も心配要素です。
何かにつけて既得権を主張していけば、「あのクライアントとはおれが最も関係できているから・・」や、「この業種はちょっと難しいから・・」など、何かにつけて権限委譲しずらい理由が出てくるわけです。

さらに委譲しても「やっぱりクライアントの反応がちょっと怪しい・・。委譲するんじゃなかった。」などとぼやいたりするわけです。
これは全く考え方が異なることを覚えておく必要があります、担当や人が変われば多少変化や戸惑いがあるのは何事も当然のこと、そこから改善がなされて新しい展開になることもあるし、権限委譲をしても丸投げではなくスムーズな流れができるまで管理するのが当然の仕事なので、その道を作ってあげるべきでもあるわけです。権限委譲して終わりではなくて、後のフォローを全くしないから、そういった結果になるわけで。

「やってみて、言って聞かせてさせてみて 褒めてやらねば人は動かじ」
山本五十六さんの言葉ですが、57577の流れもそうですが、素晴らしい名言です。

この言葉を意識すればいいわけです。

そして自分自身はもっと付加価値の高い仕事を行うことでようやく企業の成長が見えてきます。
過去にやった実績は自分の経験値としてレベルアップすれば、次にもっと高い仕事を行いレベルをあげていけば言いわけです。

ドラクエで言うと、レベルが低くてスライムやっつけてた頃から、ベギラマ使って敵をやっつける頃には船を手に入れて航海してたりする頃でしょう。
ビジネスでも全く同じ、次のステップや新しい仕事に挑戦しないといけません。

それは部下のコーチングだったり、契約関連の見直し、納品物のクオリティチェック、新商品の開発、また発展して新事業の開発、採用人事、組織の活性化手法・・・個別の仕事ではなく、全体の最適化をどのように図っていくのかなどを考慮する時間を作ることも大事。

また権限委譲されるほうは、「お前ならできるだろう」という期待感を一身に背負う気持ちが必要かと感じます。
私が会社勤めの頃は「この案件は難しいから・・・谷に任せようか」と言われたときに最大限に賞賛とやりがいを感じました、
上司の信頼と期待を勝ち取った気持ちになったので。このような状態に身を置いていくことが最も成長に繋がるし、ひいてはクライアントの期待に応えるのと同様、会社の期待に応えることにもなり、欲しい報酬や地位が見えてくるわけです。

もちろん権限委譲を受けるほうは、ゼロから新しく作り出すよりもずっとラクです、ある程度の地ならしが済んでいるのでスムーズに事も進みますし、結果として権限を委譲した側よりも多くの結果が出る場合もあるでしょうが、委譲したほうが賞賛されるべきなことは言うまでもありません。

また権限を委譲できるということは、マネジメントという仕事の醍醐味を感じ成長できるのが最も利益といえるように思います。
創業当初の個人商店で一生歩むならとやかくは言いませんが、組織と言うチームプレーになじむのか、部下から自然と集まる上司になるのかはこの仕事の醍醐味でもある「マネジメント」を行うことができるわけです。

マネジメントができるからこそ、優秀な経営者は「経営」というくくりで多くの事業を行い、成功を収めているわけです。
楽天でも、証券やショッピング、トラベルなど多様なビジネスありますが、三木谷さんのマネジメント力によって各分野が統一されて展開している、のです。

あと、「担当変わったらクライアントが困る」という論理がありますが、そんなことはありません。
そういえばうちの税理士のイースリーパートナーズさんも、担当先生何回かうちの担当変わってますが、別にそんなもの、かな程度にしか感じてません。必要となれば大御所先生が来て話をしますし、些細な打ち合わせなどは優秀なスタッフの方がしっかりやってくれます。

若いうちに権限委譲できるのはビジネス力を伸ばすチャンスです。また権限委譲できないと成長も望めません、当たり前すぎる論理ですが私は馬鹿なんでそのあたりがようやく今の今になって明確に見えてきて少しずつ組織を動かしているというのが現状です。設立から2年半。まだまだ、まだまだ。

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