【初体験】フォントと言えばモリサワ。モリサワさんに見学行ってきた

【初体験】フォントと言えばモリサワ。モリサワさんに見学行ってました。

フォントで有名なモリサワ様に見学行ってきた

こちらのインターン生記事にもありましたが、大阪は大国町にあります「株式会社モリサワ」様に見学行ってきました。ひょんなことから
「モリサワさんって会社の中見学できるんやけど、中ほんまにすごいで、なかなか置いてないものがいっぱいやしかっこええで」的な話を聞き、興味本位でそんな見学ができるのか、と思いサイトを訪問してみたところびっくりでした。
見学相談フォームがありました、これはインターン生の勉強にもなるし(いちおう自分も参加できるのなら・・)、勉強になるので申し込み、訪問してまいりました。

大国町から駅出てすぐです。大国町はあかい米穀店さんや河野製作所さんなど取引先さんがあって、よくくる馴染みある場所ですし、最近だと浪芳庵さん本店であかい米穀店さんにお土産買って訪問したところでした。話によればモリサワさんの本社場所は元々工場があった場所だそう。

入口にあった古い印刷機。

文字盤です。モリサワさんは、「株式会社モリサワ写真植字機製作所」という名前からだったのでその原点。

「字」という漢字です。

壁にかかった文字たち。常用漢字は2000くらい、フォントごとに壁に掛かっている文字が変わり、後ろから光ってます。かっこいい!

常用漢字以外、全部で6000文字程度。戌とかあまり使わないような変わった文字もあります。

これは欲しい!Lyric Speaker(リリックスピーカー)です。
曲に合わせて文字が流れて動きます、なんてかっこいいんだ~!お値段価格 ¥324,000 。


勝手にこのPerfume 「1mm」を想像しました。これはちょっと違うけど。

リュウミン。

文字がくるんくるん動いてました。

小塚さん。小塚ゴシックの小塚さんです。
小塚ゴシックは、小塚昌彦さんが制作指揮を行いAdobeが作成したゴシック体の和文OpenTypeフォント。


リュウミンの説明。


創業者森澤さん。御年99歳まで現役で仕事されていたそう。
頭が下がります。

A型写植機。

MK300。

そしてとうとうポストスクリプトプリンタ。

自動説明の機械もありました。

文字にも表情がある。あります。

アルファベット文字について。

こちらはラテン語。

本木昌造さんの活版印刷。
見学時にインターン生がちゃんと答えていて、学校でちゃんと学んでいることを知りちょっと安心でした。

ガラハン。

見学ショールーム入口。

外観もかっこいい。

身近なのにすごくいい会社さん。連れてきたインターン生も満足したようで、今後の勉強に活きそうです。

後学上に書籍をいただきました、本当に勉強して世のため人のために仕事します。

おしゃれなクリアファイルも。


文字は語る、組版で語る、学びの書籍もらいました。

百聞は一見に如かず、いろんなことも体験や経験にはかないません。今回インターン生といろんなことを教えていただいて得たことは2つあります。

1つはまず創業者森澤さんのエネルギーとパワーです。

森澤さん銅像ありましたが、御年99歳まで生きられたのですが1901年~2000年まで!2つの戦争を生き抜き、そして戦後高度経済成長期を経てこの世紀をまたぐところまで過ごして来られたのはすごいパワー以外何もありません。
最近マラソンとトライアスロンをこよなく愛する経営者さんと話しましたが、とにかくエネルギッシュで、夜まで飲もうが朝からゴルフも楽勝くらいのバイタリティあってこれは教えて得られるものでもないなと、本当に感じましたがそのようなバイタリティを森澤さんにも同じ感じします。

時代の変化やニーズの変化を敏感に感じ取って、先行投資を積極的に行ったり外国からの機械を購入したり、モリサワさんの社名の「株式会社モリサワ写真植字機製作所」から変化して今の「モリサワ」なってますが、その変化を捉えて変化を機会として変えていくのは大きな会社になればなるほど難しいものです・・。経営の舵をとり、さらに見せていただいたような杉田玄白の「解体新書=ターヘルアナトミア」なんか歴史教科書に出てたまさにあれで、びっくりしました。そのような人類にとっても価値あるものを公開されて誰もが見れるようにしてもらってるのは、これは価値です。

立派な経営を行い、そして文化に貢献するという姿勢はまさに「人として正しいことをする、世のため人のために尽くす」ことだと思います。
私も同じく経営者ではあるんですが、稲盛さんが京都賞を自費で出資されたように、日本電産の永守さんが制度としての、技術表彰制度「永守賞」を設立されたように、そういった立派な経営、素晴らしい会社を作りさらに後進にとって進みやすいように道を作っていくことも本当に素晴らしいことだと思います。そんなモリサワさん創業者のエネルギーやパワーをもらったような気がします。

もう1つは文字やフォントの美しさの気付きです。

仕事上デザインやフォントに関わるのですがまだまだ知らないことや気付きが多い機会でした。
もっとセンシティブに物事を見ないといけないな、といただいた書籍を見ながらしみじみ思ったものです。若者のスマホなどのように活字離れと思いきや媒体異なるだけで活字や文字に触れない日は今後もない日はありません。
見学最初に「文字は空気のように普通に存在してるんです」という言葉が残っています、空気のように普段当たり前ににあるものだからこそまだまだ未知の世界があって、Lyric Speaker(リリックスピーカー)のように「かっこいい!」というメカが生まれたりもするわけです。まだまだこの分野は変わりますし成長します。

人が幸せになるような、そんな仕事や経営をもっと行いたいなと、改めて説明を受けながら気付いた機会でした。
謙遜して「中小企業なのでまだまだ変化に振り回されながら頑張ります」という話を受けましたが、モリサワさんは本当に素晴らしい会社さんですし、今日の見学の機会を設定して約2時間も話いただけて私自身多くの学びを得ることができました。

モリサワさんには本当に感謝です。ありがとうございました。

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