[盛和塾] 機関紙マラソン 115号

[盛和塾] 機関紙マラソン 115号

「盛和塾第20回世界大会2012」心を高める、経営を伸ばす

たった二人の京セラの役員と、自分でつくりあげた経営哲学「フィロソフィ」と、経営管理システム「アメーバ経営」だけを携えて向かっていったわけです。

航空会社の経営を安定的なものにするためには、路線別また路便別に採算がわかるような仕組み、いわゆる「管理会計システム」が不可欠と考え、その構築に努めました。

私の「フィロソフィ」を学び、経営者である皆さんが、心を高め、よい人柄になっていくことはもちろん必要なことですが、経営とはそれだけでいいわけがありません。やさしく美しい心だけでは、採算をとっていく厳しさや、不況に立ち向かっていく気概が不足し、企業を成長発展させていくことは難しくなります。

経営といものは「意志」なのです。こうありたい、私はこうするのだと決めたことを貫く強い意志が要るのです。だから、マスタープラン(年間計画)をつくっても、月次の目標を立てても、それをやり遂げられない人というのは、まずリーダーとしては失格です。

【気付き】

経営は意思。仕事も意思です。
仕事終わった後に、「ちょっとだけでも仕事の不明だったことを復習しよう」
と珈琲店で学ぶ、覚える、調べる、そして、メモを取る、記録する、などで実力は飛躍的にあがります。

そういえばその意味でも

■ ビジネスマネージャー検定合格
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/13274
ビジネスマネージャー検定合格しました。管理職になるには必要な勉強。

経営者として思いや意思はあっても、方法として間違ってることも今まで多くしてきたので知識を整理、正しい理解を、と。これも意思。日々学び。

帯谷 伸一 〈庄内〉 株式会社東北ハム 代表取締役社長

「社長があんなにがんばっているではないか、可哀そうではないか。従業員にそう思わせるくらい必死でがんばりなさい」と解説されました。そのとき、私は魂を揺さぶられるような衝撃を覚えました。

今後の人生で社長として人を魅了していくために、この発表はトーク技術と度胸を養う、またとない絶好の機会。残された時間を最大限に生かし、重圧に打ち勝ち、庄内塾代表として堂々と発表して欲しい」と励まされました。

【気付き】

社長として人を魅了することは実に難しい。

人のよい部分を引き出し、見出すことで組織に成果をもたらしますが、他に立派だと思ってもらうには、黙って成果を圧倒的に出して結果で語るほうがいいか、とかはすごく思います。

ええこと言ってやろう、と思ってもあまりうまくいってないので。

中野 哲郎 〈播磨〉 中野プランツ株式会社 代表取締役社長

采配は任せるが、利益は三割確保しろという「粗利益率三割の元締め感覚」でやったら何も難しく考える必要もないと思い、それでやってみました。

鈍感な私にとって、塾長の「教え」や「フィロソフィ」は特効薬ではなく、いわば漢方薬のようなものです。しかし、徐々にですが、体質改善してきていると実感しております。

【気付き】

フィロソフィは漢方、いい言葉で納得なのですが、こういったことを若いうちにいうと叱られました、お前が言うなと。
このあたりの立場と感覚は大事にしたいものです。

教育も指導も自分経験からみても、子供なんかみても、正解がすごく先になるのでわからないのですが、食生活と同じでビタミン取らないとすぐに風邪引きやすいとか体質変わるように、フィロソフィも日々入れないといけないもの、という感覚はあります。食生活の改善のように、心の改善に近いようなものかと。

十河 孝男 〈香川〉 徳武産業株式会社

しかし私は、人の役に立とう、人を喜ばせようという気持ちを持つことと同時に、利益を上げることへの罪悪感のようなものを持っていたのも事実でした。

やはり、少なくとも七%八%の利益が出るような経営をすべきです。それは強欲ではありません。他人さまから利益を収奪しようという考えではなく、創意工夫をすることによって利益率はあげていくことができるのです。

【気付き】

大阪産業創造館にも来てましたし、ガイアの夜明けにも出ていた
あゆみシューズの十河さん。みましたし、素晴らしい経営者さんです。

その十河さんでも「利益を出さないといけない」発想と言葉は
強いです。利益を出す責任が経営者にはあるんです。

末定 清剛 〈福井〉 株式会社ヤスブン 代表取締役社長

それでも、全社員が商品確保や得意先の信用を保つために必死でした。県外まで会社名を隠したトラックで商品を買いに行き、時に競合店にまで商品を買いに行きました。すべてお客様との約束を守るために必死でした。

【気付き】

倒産時や破産時は聞くだけで大変です。
余談ですが戦後の話などちょっと聞いた事ありますが、それも同じくらい。
創業者や戦後から立ち直った方など、強い。

http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/4941
新日鉄の会長で経団連の重鎮だった永野さんの本
「君は夜逃げしたことがあるか」この感覚、すごく大事。

松 秀雄 〈鹿児島〉インフラテック株式会社 代表取締役

今の当社は、私だけでなく、社員も、「逆境の今こそ、チャンスである」「何かやろうよ」「今だったら、何ができるぞ」と言うようになりました。
社員の意志が「ユア・カンパニー」から「マイ・カンパニー」へと変わり、「あと少し、あとキロ一円の付加価値はつけられないか?」「キロ一円安くつくれないか?」「新しいマーケットはないのか?」等と、必死に考えるようになってきた積み重ねであると思います。
私どもの業界は中小企業のオーナー企業がほとんどで、年商は数億円から数十億円です。

【気付き】

全員参加型経営、全員で神輿を担がないと成長できない、これはよく聞く言葉です。

自社でも企業としてwebやシステムをサービスとしている以上、いろんなwebやシステムなど調べながら「顧客にお役立つweb、サービス」を研究して制作して頒布して利用してもらうことを生業としてやってます。

とすると、それで使ってもらうことでまた結果がわかり、反省や課題を通じてまた誰かにもっと役に立つものを作る、ということになっていくので、この「マイ・カンパニー」発想はまさにこれです。自分ならこうしたい、もっとこうしたらいいのに、発想は常に大事。

宮嶋 誠一郎〈滋賀〉 株式会社ミヤジマ 代表取締役社長

あなたの会社は日本全体の何割くらいを鍛造しているのや。失礼ながら一割など程遠く、一%にも満たない、おそらくは〇.一%あるかないかだと思う。
そんな会社で何で足るを知る必要があるのや。足るを知るというのは愚痴や不満を言うなということであり、もしあなたの会社の技術が本当に世の中の役に立つのなら、あなたの会社が五倍、十倍に売上を伸ばしても誰にも迷惑はかけん。

【気付き】

宮嶋さんの話ですが、ちょうど最近社内でも同じような感覚の話がありました。
ある部署で取引先の受注が減ってきている現状があるので、いろいろ聞くと現場からはその取引先自体の受注が減っているから仕方ないとの説明ばかり。

その取引先の仕事を100%任せてもらっていたのなら理解できますが、受注減っているのが事実としても、他社に任せるほうがメリットだから自社に頼られていないだけ、という推測とその点に対しての努力に尽力できてないのを把握しました。技術、品質、納期、全てにパーフェクトなら誰もが頼るものです。

足るを知るなど言わずに精進が何より大事。

清水 鉄志 株式会社はなまる 代表取締役

「会社を人間の体に例えれば、経営者は頭脳であり心臓である。止まれば死ぬ」と言われました。そのとき、なんてひどいことを言うんだと思いました。しかし、「ああ、そうなんだ。経営者は休んではいけないんだ」と思いました。
ひ弱な私は、経営者として判断を必要とする瞬間、フィロソフィを自分に言い聞かせ、その瞬間、自分を鉄人にしました。フィロソフィで自分の背中を押し、その瞬間を強い自分にして経営してきました。

【気付き】

この発表が終わった瞬間に「清水さんが最優秀なんじゃないかな」
と思った発表だったのを覚えています。それくらい印象的な発表でした。

経営者は頭脳であり心臓である、納得です、止まる気もなければさらに
大きな頭脳、心臓としてどんどん進んでいくべきなんです。

印象的だった分今でも覚えてるのは、それだけ感動的だったから。
こういった経験を多く持ち、学んでいこうと思います。

石川 典男 株式会社成田デンタル 代表取締役

私は技工士や歯科医師が喜ぶにはどうすればいいだろうと考えました。ほとんどの技工所は一人なので、人と話すのが苦手な技術者なのに、営業もしています。
私は技工所の代わりに営業活動をし、技工士にはとくいな種類のものだけに専念してつくってもらうようにしたのです。
歯科医師と技工士をうまくコーディネートし、マッチングする「成田リンクシステム」を構築しました。
大きな夢を持って、人のために仕事ができる人がほしいのです。自分だけよくなろうという人はいりません
歯科医院のために、歯科技工士として歯をつくっている人たちが一万七千軒で三万五千人ほどいます。技工士の九〇%が個人経営です。

【気付き】

確か創業以来増収、と発表されていたような。
このビジネスモデルだけでいうとネットに近いものです、市場があればその市場シェアを0.1%以下から徐々に上げれば収益があがりやすい、やつです。

https://job.mynavi.jp/19/pc/search/corp68880/outline.html

市場が大きいとヤフーや楽天、ソフトバンクががさっと来て終わりますが、そうでない規模ならそうでない、あの発表時そんなこと考えてましたが確かに。

そして新卒中心で回せれる組織体も。サービス軸にしないと生産性上げれない。学びが多い。