[盛和塾] 機関紙マラソン 82号

[盛和塾] 機関紙マラソン 82号

塾長講話[第77回]

採算を向上させていくためには、売上を増やしていくことはもちろんであるが、それと同時に製品やサービスの付加価値を高めていかなければならない。付加価値を向上させるということは、市場において価値の高いものを少ない資源でつくり出すということである

【気付き】

経費を減らす、利益を増やす、原理原則です。

ときどき、この経済的合理性が全くないような場合があるのですが、それもそんなものと受け入れることが大事だったりします。議論や交渉などではなく主観的で独特の行動様式があります。

・デザインのすき好みテイストで意見が決まらない
・企業における嫉妬など意見をはさみたい場合
・前言撤回ではないものの判断基準にずれが生じてくる場合

などなど。原理原則が実に大事だからこそイレギュラーケースにおいて、
別の対処方法や心構えももちろん必要と考えれます。

塾長講話[第77回]

江戸時代にはすでに、売値によって利益が左右される、つまり、「値決めは経営だ」と考え、主人が値段を決める商人がいました。その一方で、値決めは番頭に任せて、主人は仕入れをする、つまり、「仕入れに利益がある」という思想を持った商人もいました。売値に重点を置く考え方と、仕入値に重点を置く考え方と二通りの考え方があったのです。どちらが真理かというと、どちらも真理です。

【気付き】

どっちも大事です。
ただどっちも大事と言っていると、両方に関して恣意的な判断になってしまい明確な基準ができないのも事実。

スターマイカの水永さんが不動産の価値基準に実に深いことを述べてました。
データ蓄積からの利益をはじき出し、そこから設定する話です。

「2~3割の利ざやが確実に稼げるビジネスモデル」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130806/251990/

不動産のような、世の中に1つしかないものが販売対象。

複雑な要因をひもといて、判断基準を予め決めておくこと、
再現性のあるビジネスモデル、からの発想は実に参考になります。
売値を決める、を軸にして思考すること。これも大事。

塾長講話[第77回]

商売自体によい商売、悪い商売があるのではありません。どんな地味な商売でも、それを成功に結び付けていく才覚があるかないか、経営の要諦を押さえて工夫をするかしないかによって、成功するかしないかが決まります。

【気付き】

最近NHKの回収業務を専門にしている会社さんが上場しました、単純にすごいなと。多くの場合、頭で考えて書籍を読んでとかなのかもしれませんが、自分で何とかしないと、と思うと創意工夫が生まれます。

アメーバ組織もそうですが、今取引先さんをどのようにしたらもっと喜んでもらえるのか、そんな発想で仕事するのが正しくて、取引先企業さんなんかもそんな会社さんばかりのような気がします。

目の前のことに集中すること。

稲盛塾長夜話

自分の心が招く波瀾万丈、これは自業自得です。ところがそうではなくて、例えば台風という自然災害に対して、きれいな心の人も悪い心の人も等しく被害を受けてしまう。理屈抜きに自然界が与える波瀾万丈が存在します。それはまさに魂を磨くために、自然界が与えてくれたものです。

【気付き】

自然には勝てないのでその自然災害に折れない心を。
そして自然災害が来ても何とか立ち直れるリスクコントロールを。
BPOは前によく言われましたがそのリスク回避を意識するのが大事です。

われ虚心に経営を語る 吉濱達三〈群馬〉和光化学㈱代表取締役社長

私は誰にも負けない努力でど真剣に仕事をしなければならないと思っています。精魂込めてど真剣に仕事をする職場は、まさに道場のようなものです。チリが落ちたり汚れていたりしたのでは話になりません。

従業員を幸せにしていきたいがために、社長は立派な会社をめざしてがんばるのです。そうであれば社員たちも、がんばってくれるようになるのです。

【気付き】

イエローハットの影山さんの掃除話ではないんですが、これは塾長の言葉に納得です。掃除目的ではないけど、いい仕事するならきれいな環境です。

京谷忠幸〈福岡〉㈱ピーエムティー 代表取締役

フィロソフィを身につけ、自分自身が変わっていくことも大事ですけれども、一番強いのは従業員と共有することなのです。みんながフィロソフィと同じ考え方をもつようになれば、会社は非常に強くなっていくのです。

【気付き】

共通する事項を持つこと、大事です。

仕事で悩んだときに、

・困ってる人や悩んでる人の解決になるのか。
・自分がそれをやる意味があるのかどうか。
・自分が得意なのか、やるべきなのか、すきなのか。
・情熱をずっともてるのか。

など考えて思考すれば、経営哲学に近い部分にもなるので、
自ずから仕事の意義や意味にたどり着きます。

なので、金になるならんもあるけど、そっちでない部分からの発想はぶれないなとしみじみ思います。クレアネットの仕事をずっとやってるのもこの辺が全部あてはまるから。

京谷忠幸〈福岡〉㈱ピーエムティー 代表取締役

「トップの役割は社員を教育することにある」「自分だけが一生懸命走っていては駄目だ。もっと社員に向かい、まわりをみなさい」「内部牽制の仕組みと公私の区分けをして仕事にあたるように」

【気付き】

飛びぬけた専門性があればいいなと思うことと、川上から川下まで全てを見渡して均衡を保つことのできるバランス力がトップには必要、先見の明ももちろん。
そんなことをいろいろ考えます。

園部洋士〈東京〉林・園部法律事務所 代表パートナー弁護士

「同じく働く者として正直者がバカを見ないように共に新しい場面でがんばっていきましょうよ」

再三考えた挙句、私は四分の一ずつ分ける案を出しました。総経理、経営層、中層幹部、技術の中核・班長達が、それぞれ四分の一ずつ株を持つのです。

【気付き】

分割して考える、しんどいときにはお互い様の精神。

結構仕事でもこのほうがうまくいきます。

利益の分配方法は
・会社に3分の1
・スタッフに3分の1
・税金として3分の1
と分配して利益を分配する、と決めればわかりやすく納得もできる。

システム開発でいえば
・業務フロー整理 データの整理 70%
・システム開発  30% 
が最もしっくりいく考え方、それくらい作れるけど要件整理が困難、
なんかも昔から言われるもの。

あの日あの時 稲盛和夫氏「フィロソフィを現場で活かす大切さを学んだ」
下坂博信 京セラ㈱元社長秘書、第二電電㈱元専務取締役

名誉会長は電話を受けたとたん、顔つきが少し厳しくなり緊迫した雰囲気になりました。

通話が終わり、受話器を置くやいなや、名誉会長は会話内容をすばやくまとめ、手際よく関係者に指示を出しておられました。そのときの気迫がびんびんと私たちまで伝わってまいりました。

【気付き】

仕事の気迫はいろんなところに出ます。本当に出ます。金銭欲や物欲、名誉欲に食欲など何でも欲に強い人は必ずどこか秀でる部分が出てくるように感じます。

その欲に従えば、「もっともっと!」となります。
本気になれば人間そんなものです。その仕事の本気さを感じたり、若い頃に自分が本気になれたり、とんでもない人を近くでみる機会があること、この下坂さんが羨ましく思います。

私の場合にもそんな諸先輩が入社早々の会社にいたのはハッピーでした。偉大な師匠。20代だったのに今でも起業している方がたくさん、いい刺激をもらってます。
http://www.neographic.jp/company.html
5歳下、けど、今でも師匠。