[盛和塾] 機関紙マラソン 30号

[盛和塾] 機関紙マラソン 30号

塾長理念(積極思考―いつも前向きに考える)

企業家にとって、どんなに厳しい状況に置かれようとそれに立ち向かっていく固い決意、努力、意志は不可欠なものです。困難にぶつかっても、否定的、悲観的、そして皮肉な物の見方をしてはいけません。

【気付き】

いつも明るく前向きに夢と希望をもって経営を行う。
経営とは経を営む、生きることと同じかと思うのでそうなると、生きていくことも困難に立ち向かうことと同じと思います。そんな気持ちで日々精進します。

京セラフィロソフィⅣ

企業経営者であれば、他人を蹴落としてでも、足を引っ張ってでも自分だけが金儲けをしようと思う人もいるかもしれませんが、そういう心では宇宙の意志とは調和せず、経営はうまくいきません。

相手の勝ち負け、つまり、相手を打ち負かすために働くのではありません。自分自身が生きていくために、自分の会社を立派にするために、必死で働くということです。

松下さんは戦前、既に素晴らしい成功を収めておられました。そこでもし傲慢不遜になり、「自分は偉い」と思いあがっていたとすれば、おそらくそこで終わっていたことでしょう。しかし、齢をいくつ重ねられても、「自分には学問がない。学校も出ていない」と言って、「耳学問であっても、他人様に教えてもらって自分を成長させていこう」という姿勢を変えようとはされませんでした。

【気付き】

塾長講話ではときどき出てくる松下幸之助さんですが、耳学問、目学問といいまして、自分で聞いて学んでやってみて経験をしっかり積むことが何よりも大事ってことをよく言われます。

いつも謙虚に学ぶこと。
不惑40歳の1つ手前ですが、50歳にして天命を知る、60歳にして耳従う、なのでまだまだ学びも実践も謙虚にいろんなことから学ぶことが大切。

京セラフィロソフィⅤ

かつて、真冬のアメリカで起きた飛行機事故で、一人の男性が自らが助かるというその瞬間に、そばで力尽きそうな女性を先に助けさせ、自分は水の中に消えてしまうという出来事がありました。人間の本性とはそれほど美しいものなのです。

では、絆を強めるにはどうしたらいいか。お互いに相手を知り合うということ、このことが、始まりであって終わりでもあります。部長が部下のことを知っているかどうか、逆に、社員が上司のことを知っているかどうか、これこそが、信頼関係をつくっていく基盤なのです。

私は、人格とは多くの知識を詰め込むことではなく、日々の労働を通じて向上させることができると考えています。つまり、私たちは一生懸命働くことにより、生活の糧を得ることができるだけではなく、人格も高めることもできると考えているのです。

自分から燃える人は、人から言われた仕事をする、命令されたから仕事をするというような人ではありません。言われる前に自分からやるという積極的な人が、「燃える人」なのです。
燃える人を採用したい場合、やはり最初に見るべきはその人の性格です。燃えるタイプとしてまず一番にくるのは「勝ち気」、そして「常に何事にも積極的」な人です。

命令でもって人を動かすのではありません。問題意識を提示すれば自然に人がそこに集まり、周りに渦を作っていきます。そのような社風が必要なのです。
たとえば、「今年は売上を倍にしよう」というテーマがあるとすれば、まだ入社したばかりの若い社員であっても、「課長、売上を倍にすると社長が言っておられますが、今日の定時後にみんな集まって、どうすれば倍にできるか検討してみませんか」と言い出す者があれば、もうその人間がリーダーなのです。

【気付き】

自ら渦を作る、ことは最近よく使っています。

立場はどうであれ、会社のことや仕事のことで改善も改良も必ず誰でもできます、昨日よりも今日、今日より明日、日々よくしていくには命令ではなく問題意識や課題認識から入らないといけない。

こういった気持ちや行動は1日でできるものでもないのですが、最近徐々にそういった動きをスタッフができるようになってきているように感じます。

性格のことを触れていますが、性格や思い、これまでの行動などいろんなことを総合考慮して結局結果につながるような行動をできるかどうか、そして継続できるかどうか。これに尽きるかと思います。

ちなみに、クレアネットの今年の研修旅行は台湾なのですが、
台湾研修では八田與一さんの作った烏山頭水庫を訪れてきたいと思います。
八田與一さんは台湾の教科書に載っていて、誰もが知っている日本人です。

■ 海外で活躍する日本人~八田與一さん
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/6415

■ 八田與一さんが作った烏山頭水庫を訪れて もう3年前になりました
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/4435

台湾は今回3回目なのですが、人も優しく、ご飯も美味しく、近いので大好きです。
スタッフにも仕事の意義や働くことなど考える何かのきっかけになればいいなと。八田さんのようなこの世を去っても銅像を作ったり、したわれるような立派な方になれるよう、現世を生きたいものです。

そういうわけで来週は金曜日から研修になるので、
マラソンは木曜日にアップします。

山口大学創立50周年記念特別講演会

仕事や研究を好きになり、そのことに打ち込んでいくといっても、あたかも修行僧が行をするように、苦しい局面ばかりでは長続きしません。やはり仕事の合間に、喜びや悲しみを見出すことが必要です。

【気付き】

最近ですが、母が言っていた言葉があります。
母は公文式の教室を今もやっているのですが、納得することしかり。

『凡庸な教師は喋る。
良い教師は説明する。
優れた教師は示す。
偉大な教師は子供の心に火を付ける。』

経営者は誰よりも燃えて仕事に専念するのですが、このように「自ら燃える」スタッフをどのように増やしていくのか。自分から率先して動ける、頑張れるスタッフを増やすにはどうすべきなのか。

自分自身が怠けていてネグレクトではいけないわけで、人の5倍、10倍と率先垂範しないといけないと思います。仕事を好きになるのはその前提であって、この格言の

偉大な教師は子供の心に火を付ける。 

 ↓

偉大な上司は部下の心に火を付ける。

だと思います、精進精進。