[盛和塾] 機関紙マラソン 139号

[盛和塾] 機関紙マラソン 139号

「有意注意」という言葉を紹介して、次のように説明していました。 「人は生きている間、いろいろなことに遭遇するが、意識を注ぎ集中することは少ない。 一瞬、一瞬をど真剣に過ごし、何事にも注意を払いなさい」

【気付き】

意識を高めること、それによって結果も反映される。
長い年月を経ればそれは確実に。意識をそして高みに向けること。
心を高める、経営を伸ばす、感覚で。

塾長講話「努力を極める」 五つの方策は次の飛躍への足掛かり

疲労困憊して倒れそうと言いながらも、私はそんなに悪い顔色をしていないと思います。それは心を安らかに保っているからです。どなたかがよく座禅を組むとおっしゃいましたが、 心を安らかにし、思い煩うのを少なくすることが、健康を維持する上では大事です。誰にも負けない努力をして、身体がたいへん消耗していても、平然と仕事をできるようになります。

企業経営とは、社長だけでなく、従業員、家族など皆を、未来永劫、幸せにしていくことです。ですから、「皆さんとご家族を幸せにしていこうと思います。社長である私と同じ気持ちで一生懸命働いていただけませんか」と経営の目的をはっきり伝えるのです。

【気付き】

塾長は書籍当時63歳にしてハードな仕事日々送ってますが、心がぶれないので感性的な悩みがなく、充実されていたんだと思います。
千日回峰行の大阿闍梨の話を引用してますが、実際には心が精神がの部分は実に大事、この行為が善なる行為という自負があれば頑張れます。
自分の業務や仕事を一生懸命行うことは善なる行為、の認識です。

西下 健治 〈愛媛〉 株式会社共栄木材

「創造的な仕事を、日々の改善の上に行ってい くことは、労働時間の短縮にも役立っています。 社員に「今まで百時間かかっていた仕事をなん とか九十時間でできるように、改善できないか。
九十時間でやろう。それができたら八十時間でやろう。そして浮いた時間は自分の家族 と過ごしたり、自分の趣味の時間に使うようにしてほしい。ただ、まずお客さんありきだから、お客さんの少々の無理には気持ちよく対応しよう。そして絶対に利益は確保しよう。

【気付き】

クレアネットの業務にも似てます。難しいことを行うことも大事ですが、小さな改善を加えて時間を短縮できる方法を見つけることも実に大事。
この改善の積み重ねが1年や3年経ったときに大きな差異に繋がります。
複利計算のように遠いところまで自分を連れて行ってくれます。

友田 諭  〈佐賀〉 株式会社友桝飲料

三つ目は、近年増加の傾向にある小売店。 ライベートブランド商品の事業展開です。現在この事業が当社の売上比率では最も多く、5割前後となっています。

当社の強みであり百年以上の技術の蓄積がある「炭酸」に着目したのです。つまり、日本一の高付加価値な瓶詰炭酸飲料を作り、かつ日本一の競争力のある炭酸PET飲料を作るという両面戦略でした。

【気付き】

友桝飲料様。
http://www.tomomasu.co.jp/
炭酸に着目されて戦略を考慮し、3事業展開に企業戦略を立てて成長されておられますが、サイトのみやすさにすごく好感度を持ちました。

読みものページももそう、
キャッチの「おいしいとも!」たぶん友桝にかけてる
サイトのファビコンの「友」マーク、
スタッフブログ、含め。
http://www.tomomasu.co.jp/outline 動画も。

池田 淳八 〈北大阪〉 八光自動車工業株式会社 

新車の販売はヒット商品がなければ、どん底計画そのものが通らないようにしました。 ならば30%以上の利益率がなければ経営計画のなかに明確に盛り込みました。

買収して初めてわかったのは、向こうの会社はサービス力が弱かったことです。こちらは データもあるし、過去の経験値も高いから、故障の原因もすぐにわかります。車検でも向こうは一週間かかりますが、うちは一日でできます。七倍の生産性になるわけです。

【気付き】

大阪JCの池田元理事長、の八光さんの自動車関連会社さん、読むまで気付きませんでしたがお名前をみてようやく理解できました。

池田元理事長と同じような破天荒な社長さんの印象ですが、全くそうでなく緻密な部分を業界の特性などしっかり押さえつつ、サービス整備でしっかり利益を出すと言う部分などは地に足つけた大事な部分と共感です。

今の今になってこういった企業の関係やつながりが知れて理解できるのですが、もう少し早く知っていればというのは自分でも残念なところです。取り返すので必死ですが、まだまだ。

志高き塾生企業を訪ねて 六甲バター株式会社

考えたときに私が言葉として出したのが、
「世界一のプロセスチーズメーカーになろう」でした。

高収益安定企業、あるいは開発先導型活力企業と言われますが、しっかりとそういう会社にしていかなければならないと強く思っています。会長が言い続けている「健康で明るく楽しい人間集団を築く。苦楽共同体を目指す集団」

【気付き】

自分は何で世界一になるのか、日本一になるのか。
世界一、日本一、を言葉にすると目線が高くなります。

六甲バターさんのような創業70年の企業様だと歴史と伝統があります。
70年かけて事業やシステムを構築するようなもので、設備投資を人的物的に行い数年や数十年かけて磨いて価値を出せるようにしていく。
使いこなすチームを育成する、ゼロから作り出しその価値をさらに生産性を高めて運用していくことの繰り返し。

自分の行動を振り返ると、自分で行動を行うことは得意でも、参報の使い方やチームビルディングなどの部分はまだまだ。自分は60年かけて何を作り出してそのチームはどのように日本一、世界一に届かせているのか、を考えます。

経営者の器で会社の業績が決まる 伊藤 謙介

報告が終わると、具体的な指示もないまま、「それはおまえの器以上でも以下でもない」とつぶやかれたのです。内心、うまくいっていない状況を聞いていただき「大変だなしかしめげずにがんばれよ」と多少の励ましでもあればと思っていたのかもしれません。

実は、その言葉を聞いた瞬間は、あまりピンときませんでした。自分の部屋へ戻ってからしばらくその言葉を反芻しているうちに、ようやく「ああ、そういう意味だったのか」と気づき 激しい衝撃が走りました。おまえという人間の すべて、例えば仕事をする意欲やリーダーシップ、経営判断といった諸々すべてのもの、つま り人間としての生き様が業績にかかわってくるのだ、という意味かと。「この会社の業績は経営者である自分の器以上でも以下でもない」、 何とも強烈な教えでした。

【気付き】

伊藤謙介さんは1937年生まれなのでもう80歳です。
塾長の少しだけ年下、「おまえの器以上でも以下でもない」は腹落ちしました。
事業収支に責任を持つ、という当事者意識の言葉以上のものです。

あと少し頑張れば、ここで歯を食いしばっておけば、たらればですが、その意識で仕事をすれば今よりもよい結果が生まれます、当たり前です。そして、実力や会社への貢献度を考えていくと、稲盛塾長がいたときは塾長を中心にした文鎮形組織企業で、名実ともに2番目という方というよりも塾長の意をしっかり汲んで伝達できる方だったような気がします。

https://www.nikkei.com/article/DGKDZO35619620V11C11A0BE0P00/
だからこそ、伊藤さんと塾長のやりとりは何か当時がイメージできて楽しく参考になります。