[盛和塾] 機関紙マラソン 19号


[盛和塾] 機関紙マラソン 19号

経営体験発表 株式会社カワタキコーポレーション 川端社長

「京セラ会計学の十原則」
一、本質追及の原則
二、保守危機感の原則
三、ハングリー精神の法則
四、健全資産の原則
五、時間当たり採算向上の原則
六、現金主義的発想の原則
七、シンプル化の原則
八、完璧主義の原則
九、一対一の原則
十、ダブルチェックの原則

なぜ赤字が出たか、あるいは黒字が出たかわからないようでが経営ではない、『会計とは、経営者の一挙一等足が経営に反映されるものである。』つまり経営の本質は、売り掛けも買い掛けも現金で動かしているのと同じように考えなさい。
「京セラ会計思想の原点」は、私が会計のことを何も知らないでこの会社を始めた時から、経理担当課長に経理のことを教わりながら、同時に私の素朴な疑問をぶつけながら議論をして出来上がったものです。

【気付き】

経営の12箇条のほかに、会計学でも原則があって、10原則としていたことや体系化して考えることははっきり意識してませんでした。
サイトには「稲盛会計学 7つの基本原則」とあって
http://www.kyocera.co.jp/inamori/management/accounting/accounting01.html

1 キャッシュベース経営の原則
2 一対一対応の原則
3 筋肉質経営の原則
4 完璧主義の原則
5 ダブルチェックの原則
6 採算向上の原則
7 ガラス張り経営の原則

とあります。上記10つの「五、時間当たり採算向上の原則」がないのですが、
クレアネットではこの、五、時間当たり採算向上の原則を強く意識し始めて行動しています。

結局この部分の採算を合わせることができれば、無駄な残業や生産性向上、および
より有益な仕事への意識も可能になります。体系化と理解、実践。今回の章の学びです。
特にA-3では井関先生の会計学勉強会があるので、この辺をいい加減伝道師になるくらいに語る力量持たないと、とも思います。

経営体験発表 株式会社パルテック 高橋社長

私どもは、一般的には外国系半導体商社とよばれています。
経営利益が十五%なければ経営とはいえない、というシビアな計数管理の話は非常に役に立ちました。
あなたが大久保利通的な理屈ばかりの人間から、西郷隆盛みたいな人間に代わることが会社を必ず成長させるでしょう。

【気付き】

現在270億、利益13億のパルテック様ですが、理屈と情熱相反するものを持つように言われています。
これは私も時おりあります、論語とそろばん、感情と勘定、数字は大事だが数字で縛るとあかん、
感情大事だが数字も当たり前に大事。相反するものを併せ持つ力量、自分が持つよう精進です。

経営体験発表 医療法人徳真会 松村理事

当初、週五日診療して一日三十五~四十人の患者さんを診れば、月に三百五十~四百万円
くらいの収入があるだろうからなんとか借金を返して生活できるだろうという、
平均的な開業医としての発想でスタートしました。

人材育成とは、
実践教育・技術教育
    ・社会人教育

資本は株式上場(医療法人での上場はできませんが、医療関連会社なら可能)の論理を導入すれば、設備投資などの三十~四十%のコストダウンは可能になるでしょう。そうなると、国や患者さんの負担を下げることができます。
結局事業家とはそういうものだと思います。私は、儲けたいとかいう以前に、どんな苦労にもチャレンジすることを納得できる人が、事業家とか経営者になる素質を持った人だと思います。

【気付き】

才能を私物化しない、能力や意欲などある方がチャレンジすることは
素晴らしいことで、私も能力はないですが意欲は誰よりももってチャレンジしたいと思います。
現在は歯科医師も多く、歯医者はコンビニよりも多く飽和状態と聞きますが、その中で
先駆者として進む姿はすごいと感じます。

経営体験発表 徳永総合法律事務所 徳永弁護士

薬害エイズ訴訟は、アメリカから輸入していた血液製剤にエイズウイルスが混入していたために、これを使用していた血友病患者の四十%にあたる二千人もの方がエイズに感染したという悲劇的な事件で、製薬会社五社と政府を被告として一人当たり一億五千万円の損害賠償を求めた裁判です。
徳永さんは最後に、「正義は実在の力であり、愛であり、公平であり万人に通じる誠意であることを学びました」とおっしゃいました。

【気付き】

弁護士を志したときに見ていた薬害エイズ訴訟の弁護士さん。
利益も大事なのですが、最後はこういった仕事を通じて誰もが感動したり
弱い人を助け困った人を助ける美しい姿に心打たれます。こういった仕事をしたいなど
実におこがましいのですが、こんな素晴らしい仕事だと、別の人に言われるような
そんな仕事に近づけるように頑張ります。

塾長講話

独自の半導体で成功したロームの社長さんは、学生時代に炭素被膜抵抗という電子部品では最も簡単な抵抗を考案し、パテントを取られました。それをうまく量産する技術を考えて、卒業と同時にロームという会社を作られました。村田製作所は、もともと戦前から清水焼のお茶碗を作っておられた小さな会社でした。それが京都大学の先生からのお声がかりで、清水焼の技術を生かしてコンデンサーを製造されたのがきっかけで電子部品を手掛けられるようになったのがきっかけです。私が始めた京セラもそうですが、おもしろいことにそういった会社の社長さんは初めは皆素人です。

もちろん幅広い技術や豊富な知識なんかまったく持っていませんから最初は単品生産でした。そのように、京都で起こった会社が世界的な素晴らしい会社になったのは、決して立派な技術を持ったり優れたノウハウを持っていたからではありません。彼らは二宮尊徳のように必死で頑張ろう、尊徳がクワ一本を頼りに朝から晩まで働いて村を豊かにしたように、一つの製品を必死になって育て上げ、成功を収めたのです。

一生懸命に頑張るとともに単品だけではいつダメになるかもしれないという不安を抱き、会社がつぶれるかもしれないという危機感を常に持っていました。さらには、従業員を食べさせていくためにはこのくらいの売り上げではどうしようもないという飢餓感もありました。いわば、危機感と飢餓感が常につきまとっていた素人だったわけです。

零細企業の方が危機感と飢餓感にさいなまれて、必死に技術開発や商品開発をして頑張って事業を拡大してたどり着くのが中堅企業です。中堅企業にとって大切なのは、その時に会社の目的がどう設定されるかということです。私が一生懸命に生きて会社を立派にし、さらに発展させることに楽しみを感じ、そこに生き甲斐を感じ、みんなが喜んでくれることが楽しいと思うように、私は自分自身の価値観を変えていきました。

【気付き】

京都の大手企業のトップの話が出ています。
ロームも島津製作所も塾長も、トップが元々その分野で秀でた方ではないからこそ、
成功し改良し、変なプロの目線でなく素人目線で物事を見れるのだと思います。

ちなみにパソコンも「学生さんのおもちゃ」言われていた80年代がありましたが、
今のウィンドウズなど、完全にビジネスを席巻していることを考えると、何か新しいものが出た際に
「あれは学生さんのおもちゃ」と言われるものほど、まず触ってみるのが大事と思います。

破壊的なイノベーションはそのあたりから生まれるような気がしてなりません。危機感と飢餓感で
学生のおもちゃは一気に改良してビジネスに溶け込みます、スマホもアプリも。

経営体験発表 中川木材産業株式会社 中川社長

一つだけ言いたいのは、これから先、大企業の社長になっていかれるわけですから、坊やみたいなヘアスタイルはやめてください。おそらく、人間には格好も必要なのです。スポーツをみても、強い人はフォームがきれいです。

【気付き】

髪型触れてるのは面白いのですが、
人は見た目が大事。メラビアンの法則
→ 人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、視覚情報(Visual) 55%、聴覚情報(Vocal) 38%、
言語情報(Verbal) 7% で判断すること、を意識しないといけません。

特にトップは。

経営体験発表 オプテックス株式会社 小林社長

トップが強い力でもって会社を導く手法と、社員の個性や自主性を尊重して自由にやらせる手法と、どちらが正しいのかと聞かれましたがどちらも正しいのです。つまり、二つの矛盾する両極端の考え方を同時に同一人があわせ持ち、それを正常に機能させる能力を持っている人が現在における最高の知性なのです。

これは私自身も悩んできたことで、最終的に両極端の考え方を同時に持って、正常に機能できる能力を自分で持たないといけないと思うに至りました。

【気付き】

年商270億、利益で30億で上場企業のオプテックス様。
任せず任さず、今回パルテック様にも同じような部分を諭してましたが、
これくらいの規模企業経営者さんには、相反する部分が多く発生するものであるのだと。
任せて任さず。

株式会社ティー・アイ・シー 山根社長

結果は自ずからついてくる…というのは、数字を追うのではないというあなたの考えでいいのですが、あなたの場合には数字を追うのではなく、数字を無視しておられるような気がします。無視することは考え方がピュアなんだと思っておられるのでしょうが、実はそうではありません。

立派な仕事や会社経営をすれば、利益は当然付いてきます。利益を追うのではなく、数字を追うのではないけれど、数字というものは必ずついてくるのです。
それは必ずしも利益を追いかけるのではなく、利益はついてくるのですが数字を無視するのではなく数字は大事だということだけを申し上げておきます。

【気付き】

数字ばかりいうと数字のために仕事を行うのではないですが、
数字を無視してもいけない。結果として数字がついてくるものの
数字を見ないで仕事を行うこともいけない。

塾長講話

我々経営者は、姑息な金儲けのために働いている薄汚い商人ではありません。我々は経営をする以上、利益の追求をします。しかし、その利益を追求するのは社員があり、社員の家族があり、私の家族があり、その人たちの現在と未来の生活を守るために必死で働いているわけです。

自分一人生きるだけでも大変なこの時代に、従業員の家族を守って行こうというのは“利他行”であり、“善行”にほかなりません。
そういうことを一生懸命やって、従業員の人もこの会社に入ってよかった、この社長の元で働いてよかったと思われるような会社を作っていくということは、まさに宗教家が修行で得られることと同じような結果を招きます。

教えられない。学ぶに学べない。自得するしかない

【気付き】

経営者は利他行であって、自分の仕事は世のため人のために役に立っている。

起業したのは自分でやりたい、自分で意識決定したい、稼いで楽な暮らしをしたい、
最初は一人で立ち上げたので私利私欲部分がほぼですが、いま自分与えられている仕事や地位は、半分はやっぱり自分のビジョンのためにというのは正直ありますし、「まだやれる」「もっとできる」と想いながら会社をひっぱてますけれども、こういった姿勢や考え方や、企業の成長=顧客も満足、スタッフも満足、という
半分は社会としてみても役に立っている、そんな気持ちで現在はいます。

利他の心は勉強ではなく、採用や退職、大きなトラブルを経て身に沁みる部分かと思います。これは逆にスタッフだとわかりにくいのかな、と書いていて思いました、頭で理解できるけどいざという時の価値基準になるんかな・・。とか。