[盛和塾] 機関紙マラソン 152号


盛和塾第26回世界大会2018 塾長講話 「中小零細企業が大企業に発展するためには」

能力のある人が仕事を大きくして、そこで多くの方々を採用し雇用することは、職を与えるという点からも、たいへん立派なことであります。また立派な会社経営をすることによってその会社がすばらしい事業をし、そして利益をあげて税金
を納めるようになる。これも社会的に立派なことです。

百億、二百億円で横ばいを続けてしまいます。欲望を目的にしたり、金銭や、数字といったものが目標になっている場合には、中堅企業になった時に、その成長が止まってしまいます。中堅企業から大企業まで成長させていく人の場合に
は、そこからさらに考え方が変わっていくのです。
つまり目標とか目的というものが数字ではなくなっていくわけです。例えば、自然界の摂理における使命感といったものです。

半導体というのは、金食い虫なのです。設備投資額が大きく、大企業しか手がけられないと言われているものなのですが、ロームはみんながやめていったニッチな分野を狙われた。そして今、すばらしい半導体事業を展開して大きく伸びてい
らっしゃる。売上は現在三千億円くらいです。私よりも会社をつくられたのが四年ほど早いのですが、たいへん発展しておられます。

気付き

自分の欲望が自分だけではなく、社員全員に、そして取引先や業界、社会のために広がっていくようなそんな考えをもって行動をすれば、自ずから結果は着いてくるのではと思います。

広島にいる取引先さん社長は、初対面で早々に「会社をどこまでどうしたいと思ってる?」直球で質問をされ、日々考えていることを本音で答えたら「ほな頼むね」と即答でした。雇用を生んで仕事でもどんどん成長されている会社さんですが、何か合い通じる部分を感じます。
ちょっと頑固な方ですが、軽い気持ちや楽して稼ぐような作法が本当に心から気に入らないから、ご商売を軽く感じて欲しくないから、などなどそんな信頼関係を強く感じます。

自然界の摂理のように、強い企業立派な企業は増収増益でどんどん成果を作り、かつ経費もしっかりコントロール、そのうえで他社と提携や巻き込みながらますます発展しています。そんな流れを作るトップに。

木元 伸一〈佐賀〉 株式会社ミズ 代表取締役社長

塾長の生きた教えから、私に足りないこと、
今の私が取り組むべきことは何かを考えに考え抜きました。それは、「いちばん大事なことは従業員が社長を信頼し、尊敬してくれているか」
という稲盛塾長の言葉に凝縮されていました。 対応・解決しました。

「社員に信頼してもらおうとするならば、まずこちらが社員を信用しないといけない。
会社での決定事項の背景や各種の数字をできる限り公開しよう」と決めました。「ガラス張り経営の原則」に沿った行動でした。

気付き

信頼してるからまずこちらから心を開き、差し出す。
自分の考えややっていることを開いて送ること。これはすごく大事。
お互いが尊敬できて信頼できている関係、これが理想ですし、ゴールポイントが同じなら方法は変えても構わない、そんな組織体が理想です。

郭文英〈深せん〉技研新陽有限公司 董事総経理

一九九九年、技研新陽で初の社内結婚式を開催しました。これは、社員同士が恋愛・結婚するケースが多いことから、会社として結婚費用を経済的に応援するだけでなく、結婚式・・

社内では奨学金制度を制定し、優秀な学生や大学に受かった子どもたちに奨学金を支給。
夏・冬休みに子どもたちを技研新陽に招いて行うインターンシップや夏キャンプ、冬キャンプへの参加を奨励しています。子どもたちから感謝の言葉を聞いたり感謝の手紙を受け取ったりした時には特別幸せに思います。

気付き

世界大会、覚えてますが、郭さんは発表が素晴らしく、感覚的に
「最優秀かな」と思いました。そして案の定そうでした。あれこれ考えるよりも塾長の思いや行動などの「伝承者」となって進めばそれが正解。

自分であれこれ考えるほど自分は賢くない、最近ほんとうに思うので、
自分も「伝承者」として、この郭さんのような、結果も着いてくる素晴らしい行動を真似します。社内結婚式に、奨学生制度。

最近、社内退職金積立を行うようになりました。
いずれ離れたときにも一定の保証を。

間地 寛〈尾張〉株式会社アスア 代表取締役社長

恩田社長はじっくりと の話をお聞きになった後「あなたはなぜ会社の
田社長は真剣な表情で、「今起きている現象は、
すべて自分がまいた結果」「あなたは経営者に向いていない、辞めた方がよい」とズバッとおっしゃったのです。
「この言葉でようやく「問題の根源は自分であること」に気付かされました。この時初めて「経営者として失格である」と心から自覚しました。

気付き

経営者として失格。
これは辛いですが事実。

盛和塾152号になりますが、こういった経験をもっている社長はかなり多い気が。数字統計データはないのですが、失敗と成功で言えばこの気付きが多ければ成功に近付きますし、どういう失敗をしてどういう成功をして、何をしたのかが知りたくて本を読んだり、盛和塾に通ったりしている、と思います。

こういう話を聞けば聞くほど自分など小物中の小物。
だらしなく行動力もない小物。雑魚と思うので雑魚にも一分の魂、そんな根性です。

松岡 祐司〈三重〉㈱アサプリホールディングス 代表取締役社長

基幹システムに時間 管理の仕組みを追加して、営業が見積もった工程別の金額と、現場のパソコンで着手・完了に
より集計された作業時間による実績コストを、 受注物件一件ごとに工程別で比較して、勝ち負
けの見える化を行いました。また毎日の売上と 付加価値、残業時間を全社員のパソコン立ち上
げ画面で表示して、管理会計による日時決算を 見えるようにしました。

受注生産のオーダーメイドでつくるデザインや印刷の仕事は、どうしても長時間労働になりがちです。しかし残業時間も見える化して、全社員で協力して多能工を行い、時間当りの採算向上に全力で取り組んでくれたおかげで、前期に比べ一五%以上の残業時間が削減できました。

気付き

この内容は実にわかります、クレアネット業務と近しい感覚です。
組織心理的にも見える化が嫌がるスタッフもいますが、どんどん数字を出していくと逆に明確になりますし、成長意欲高いスタッフは意識します。

採算性や生産性は「勝ち負け」などの数字でも図ることができます。
会議などでもこういったプロジェクトごとの勝ち負け行いたい話も出ますが、これはトップダウンでいずれやります。これさらに見える化したうえで、上位10%がほとんどの仕事を回してる現状が見えた時点でようやく、「フィロソフィ」がしっくり来るようになるのでは、と感じています。

前職では結構しっかりやっていたので、お金という対価のための意識がいつもすごく強い分、無償でのサービス、丁寧な対応は頭を使うことが実に多かった、結果としてよかったと思います。

蜂谷 泰祐〈岡山〉蜂谷工業株式会社 代表取締役社長

妻には会社の状況を詳しく説明し、個人の負債について正直に話しました。たいへん驚いて
いましたし子どもたちも心配していました。
妻はしばらく考えていましたが、「大丈夫、私も働くから何とかなるわ」と言ってくれ、ハローワークに職探しに行き、再就職してくれました。
今でも家族の愛情に感謝しています。

一番目に「お客様第一」にこだわることです。 以前、弊社が施工した介護施設で、年末に雨漏りが発生しました。ところが、連絡をいただい
たにもかかわらず、対応が遅れてしまいました。

気付き

介護施設での一場面です。
仕事に想像力を高めて施工した建物がどうなるのか、被害から広がる悪い連鎖がどうなるのか、集中すれば見えてきます。仕事に集中するのはこういったことなのかなと思います。

全然関係ないのですが、中学校や高校のサッカー部でいい先生に出会った話で、練習など1時間、1時間30分しか出来ない中で、水を飲み際にも2分でダッシュ、時間が勿体無い、や、移動中にダラダラ歩くな時間の無駄だ、など全ての集中力を練習に継ぎ込み、エネルギーを出し尽くさないと激怒されたことです。

下手とか上手ではなく、今でも学生さんの練習や部活みて、「プレーはうまくてもそういったことできてないのかな」はよく思います。勉強も部活も文武両道だったので。

細谷 幸平〈佐倉〉 ㈱ホソヤコーポレーション 代表取締役社長

食肉事業を譲渡する際、弊社の利益を要求すべきだと社内外から助言がありました。しかし
私は、移籍した従業員が黒字経営を続けられる ことが最重要な本質だと見極めました。ですから、弊社の利益を要求せずに、簿価で譲渡する
ことにしました。さらに、譲渡先には弊社の要求を一つに絞り、従業員を定年まで雇用保証するこ
とを契約書に明記してもらうことにしました。

気付き

社員の雇用を守るように契約書に依頼。
私もこの内容は常に持ち続けます。