[盛和塾] 機関紙マラソン 15号


[盛和塾] 機関紙マラソン 15号

経営体験発表 土屋公三 様

三百年、四百年と続いている近江商人の原点は、「三方よしの精神」ということでした。
私はかつて、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という言葉を聞いたことがあります。
売り手は会社であり、買い手はお客様、そして世間です。

当時の私は、朝五時くらいには現場に行っていました。というのは私自身が技術的に
素人ということもあって一級建築士、二級建築士の方たちを朝早く迎えにいっては、
車の中で、技術的な指導を受けていたのです。

そこで私は、従業員自身の目標設定をいちばん重視するようになりました。
つまり、個人と、家庭と、そして会社の経営方針の融合を考えたのです。

そこで当社ではその思いを継続するために、ビジネス手帳に自分の目標を
全員が書き写しています。

その仕組みをつくるため、それまで図面しか見たことがない、営業しか経験のない、
あるいは現場しか知らない従業員に対して、三十六冊のテキストを使った八十四時間
ほどの特訓を行い、経営者と同じような財務分析ができるようにするのです。
これはもう十四年間、毎月続けています。

【気付き】

トップの経営者は、経営を学ばないといけないのですが、最近は経営者は
経営に加えて経営哲学も実践できないといけないと感じています。

「何のために生きるのか」「何のために仕事するのか」などの問いに真剣に
取組み回答を出せること。

あと、経営者であり哲学者でもあり、教育者でもないといけないと決めました。
教育は現場での実践内容もそう、仕事への取り組む姿勢もそう。土屋社長を見ると
教育をものすごく重視してされています。私はここまでできてません。

今後教育も土屋社長のように実践します。

経営体験発表 恩田多賀雄 様

すると女房が続けて、「お父さんさえ屋台を引く勇気があるなら、私は後から押す勇気があるわ」
と言うんです。

普通なら冷たい人だと思って去っていくところを、いい方向に解釈されて立ち直って
いかれました。

大切なことは、決めたことを純粋に信じ込んで、一点の曇りもなく切っ先鋭く物事に
取り込むことなのです。

【気付き】

すごく素直な恩田さんですが、奥さんの支えが大きいように感じます。

何も言わず支えてくれる奥様、仕事でもミスは判断の失敗を責めずに、
いいときも悪いときもついてきてくれるのはありがたいことです。

経営体験発表 西原興一朗 様

ただ私はこういう混乱した現場での活動を通して、「人間は、他人から感謝されると
喜んで働く」ということ、「与えられた仕事に、仲間のため、職場を守るためなどという
はっきりしたプラスの意義を理解すると、まるで人が違ったみたいに生き生きと楽しそうに働く」

避難所には会社から何の連絡もない人がいっぱいで、「会社から仕事に出てこいという連絡が
ちゃんとあっていいなあ」と周囲から羨ましがられたそうなんです。
それを聞いて、私は社員を雇用することの重みをあらためて痛感しました。

私は従業員に対して機会あるごとに「再建は自分たちの手でやり抜くのだ。『助けて、助けて』
といくら言っても、天からお金や欲しいものが降ってくるわけがない。自らの努力と働きで
手に入れよう」と言い続けました。

まずは給与の定時払いの厳守です。

次に、四月の入社内定者八十五名に対する採用の確認と、本人たちの意思の聴取を命じました。

【気付き】

神戸の震災時にどのように配慮して会社を立て直したのか、緊急時の思考発想として
すごく学びがあります。

少し前にも、BCPについてしっかり取り組んだことがあります。
事業継続計画(Business continuity planning、BCP)は、災害などの緊急事態が発生したときに企業が損害を
最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。

まさかのときに、防災訓練じゃないですが企業継続に参考にしてリスク分散をしておくべき、
そんな風な視点は大事です。毎年遺書書く社長さんというのを聞いたことがありますが、それに近い感覚です。

塾長講話 心を高めていくと真我に近づき運命は好転する

私が盛和塾を続けてきたのも、゛真我″を皆さんにつかんでいただき、すべての方に成功
していただき従業員を幸せにしていただく、また社会を豊かにしていただく、社会を平和
にしていただくということが目的だからなのです。
そのためには心的修練、修行がいります。しかし我々は仕事をし、従業員の生活を守って
いかなければなりませんから、そのような暇はありません。ところが、実はその仕事が
私たちの修行の場なのです。

「誰にも負けない努力をする」、経営者にとってはこれがまずいちばん大切なことです。

「感覚や感情に伴う悩みや心配ごとをいっさいしない」ということが必要です。超楽天的な
姿勢が必要なのです。

【気付き】

いろんなことありますが、しっかり仕事、これが最も大事。
仕事を通じて精神を磨き、人間性を高める、ITとかネットとかwebとか、
コーディングとか、この分野をとことん突き詰める、これに尽きます。

経営体験発表 有村 佳子様

私は自己が確立されていないため、迷いの連続でした。いちばん怖かったのは従業員の不安の
眼差しで、心臓を射抜かれるような気分がしました。また、銀行に挨拶に行っても支店長さん
の応対が高圧的に感じられて、不信の目で見られているような気がするなど、慣れないことの
連続で毎日が針のムシロのような日々でした。

観光業者・Aさんと買収交渉をし、たいへん苦労をされたというお話がありました。きつい
言い方かもしれませんが、対人関係も含めて我々の周辺に起こる現象は、実は自分の心の
反転した裏返しなのです。

【気付き】

前に聞いた部分も多かったのですが、自分の鏡であって心の裏返しというのは納得します。

クレアネットでも、新人スタッフなどは緊張してどうしても自分を出しずらかったりするようですが、
ぼくやみんなが自分を開示して、「自分はこういう失敗もしたことあるけど頑張っています」など
打ち解けると徐々に打ち解けてきます。

逆に自分を開かないで人に開きなさいばかり言っても難しいはず。
人は自分の鏡、反省反省。

経営体験発表 村松俊三 様

ところが、創業して四年目の二月に北海道の警察から電話が入り、自動車事故で当社の社員
三名が死亡したことを知らされました。その三名は、当社発足のときから苦楽を共にして
きた幹部で、遺体を引き取りに行ったあとも、辛い日々が続きました。

「社長に裏切られてくそっと思い、前の会社の目の前で、その社名の上に大をつけて大日本印章
という会社をつくりました」と言いました。

村松君は利己が強すぎる。心の中が利己ばかりだと人間が腐ってしまう。

いま私は、従業員が頑張っているのを見るにつけ、自分にはこの人たちのために将来の道を
つくらなければいけないんだという責任感と、やってやるぞという勇気が湧いてきます。

だから今度は利他が分かったためにパワーが若干そがれていると思うのですが、利他に
目覚めた瞬間、今度は従業員のために、社会のためにというようになっていくわけですから
もっとパワーが出てもいいはずです。

【気付き】

人のために何かをするパワーは大きなものです。

スタッフのため、顧客のため、自分自身のため、取引先さんのため、スタッフの娘ちゃんのため、
自分が親孝行したい、などなど。そういった想いを全部背負って仕事をする、このパワーは
持続しますし大事です。

全部このパワーだけだと聖人君子なので、「絶対に見返してやる!」とか怒りや憧れなどの
普通の人なら少しは持っているパワーも創業者は絶対必要な気もします。

私の場合この辺はやっぱりいつもあるので。

経営体験発表 橘俊夫様

一つは、経営とはある種の戦いであり、何のために戦うのかという大義名分が必要である
ということです。

もう一つは、現在はともかく、自分たちは将来どうなりたいのかという夢―ビジョンを明確に
掲げて、それを達成するためには今日は何をしなければいけないか、今月は何をするのか、
日々の努力目標を掲げている企業は強いということでした。

冷静に、なぜ伸びたのかということを考えると、たしかにバブル経済の伸長という追い風に
乗ったこともたしかですが、最大の要因は我々が明確な経営理念を持ち、夢=ビジョンに
対して一丸になれたということにつきると思います。

このレオというのは、リビング(L)、エンバイロメント(E)、オーガナイザー(O)の頭文字
をつなげたもので、生活環境への貢献者になりたいという我々の経営理念をそのまま社名に
盛り込んだものです。

土・日を使って一泊しながら、しかも優秀と思った人材を連れて中期経営計画の策定をされた
ときの辛抱強さは見事です。最初は不満を言わせ、それが出尽くしたところで皆の知恵を
借りる、本当に立派です。

【気付き】

東邦レオさんは業界でも有名な会社さん。

土日一泊して中期経営計画などは素晴らしいです。取引先会社さんも、新人や管理職など
よく合宿しているそうですし、そこでの学びは大きいものもあるはず。

夢やビジョンの共有。

経営体験発表 平田喜一郎様

一つの例が、残管理です。これは私どもの仕事の物件を、引き合いから最終の売上回収という
工程をいくつかのステップに分けて、各ステップの実績をつかんでいきました。各ステップ
には当然、実績に対する残があります。これによって、売上目標を達成するためには各ステップ
の残をいくらにしなければならないかということが明らかになってきます。

改革・改善は一朝一夕にはできないということです。改革・改善というのは、それまでの
会社が持っている文化を変える、従来の文化に浸りきった社員と制度を変えるわけで、簡単
なことではありません。

【気付き】

文化やフィロソフィは浸透が難しいのですが、
経営者が繰り返して行い、言い続けていると徐々に変わります。

クレアネットも先日忘年会でしたが、来年から入社する
新人スタッフも一緒に交えて、取引先さんも含めての忘年会でした。

スタッフの子供なんかも連れてきていい忘年会でしたが、スタッフの子供も
幸せになってほしいなと思えれば、仕事にも精が出るものです。

お父さん・お母さんの仕事がどんな仕事か、いっぱい教えてあげましたが
これを機にこういった仕事に興味関心持ってもらえれば嬉しいもの。

改革・改善は簡単ではないです。しかしできないこともない。
クレアネットの理念は「ハッピートライアングル」、関わる人が
幸せになる仕事や事業をもっともっと。

2016年も終わりです、また来年も頑張ります。

あとは偶然発見したので。尊敬している経営者さん。

井関先生曰く
「利益の10%だけ経営者が持ってっていい」と考えの森坂社長。

発表にユニバーサル園芸社の森坂さんがいたので抜粋

それまで私は、一人で商売を始めコツコツと頑張り、堅実に堅実にやってきました。
ところが気がつくと、社長室はあるし車はベンツ、ロータリークラブにも入っていました。
盛和塾の全国大会から帰った翌日、ロータリークラブに退会届を出し、社長室を応接間に模様
替えし、ベンツはカローラに替えました。腰痛もあってゴルフも止めました。新幹線も普通席
で、飲みに行くのは元々嫌いです。そしてその結果が、今日、表彰されることになりました。