[盛和塾] 機関紙マラソン 121号


[盛和塾] 機関紙マラソン 121号

塾長講話[第117 回]

苦難に遭遇していませんから、哲学宗教の勉強といってもせいぜい論語をかじった程度だろうと思うのです。実際、論語を話すことはできても、全然身についていない人が多い。哲学的なものを身につける人生を送っていないからです。確固とした素晴らしい人生観、価値観を持って「こういう生き方をすべきだよ」と部下に説ける人は皆無じゃないかと思う。

自然界を見ればわかります。この自然界はすべて一生懸命に生きるということが前提になっています。楽をしようという不埒な考えをするのは、我々人間だけなのです。自然界にそういう存在は決してありません。自然界に生きているすべての動植物は、必死に、一生懸命生きています。

変革を恐れず、理想を描き、その実現のために自ら先頭に立って挑戦する、そのような経営者をめざしていただきたいと思います。

【気付き】

経験が豊富でないとどうしても言葉が出てこないのと、相手の立場に立てないのでわからない、ということはよくあります。

仕事がきつい、と考えるたびに気持ちがめいることも必ずあるのですが、
これ以上の仕事を他の人はするのか?経験あるのか?今後の壁なのか?もし失敗した際の被害はどの程度なのか?など考えると今の現状だけではない部分が見えることもあります。

特にミスや何かの「うまくいかない」経験は現状を否定してくれるので、
改善のチャンス、そういうのは結構あります。

変革恐れずにポジティブに。

ミニ経営体験発表(ブラジルツアー2013)
稲盛哲学で共存共栄の経営を
矢野 敬崇 〈ブラジル〉Sanwey Ind.de Containers Ltda. 社長

「われわれならできます」と言って受注し、設備も技術も人材もない、まさに「ないないづくし」の状態から、全員で苦心惨憺して製品をつくりあげ、納品していったのです。

現在の経営状況がいいということは、これまで企業に集う仲間たちが努力をしてきた結果であり、決して未来を保証するものではありません。企業の未来は、ひとえにこれからどういう努力を払うかにかかっているのです。

【気付き】

今の行動が未来を創るのですが、今の結果は過去の行動です。
現状よくても課題はたくさん、未来に向かって進むにはやれる行動はたくさんあります。そんな意識を強く持って進んで行きたいと思います。

ブラジル農業における日系三世の活動
マルシオ・イデリハ 〈ブラジル〉
CAISP Coop Agric de Ibiuna Sao Paulo 社長

私が塾長の教えを勉強し、従業員がそれに共感し、ベクトルを合わせて会社が育っていくにつれ、一方では、市の行政はそれとは全く相反する中身となっていることに大きな違和感を何年も前から感じておりました。特に、日常的な公金の横領、荒廃した医療や教育、市民不在の行政など、この町を子孫代々の永住の地に決めた者にとっては許しがたいものでした。

【気付き】

ブラジルのような治安が日本と比べてよくない場所で活動すること自体すごいことだと思いますが、その中でも経済だけでなく政治にまで活動を行う視点や行動も素晴らしいと思います。

政治と経済は絡んでいますし、経済を通じて世の中に貢献するのが経済人、経済人らしく仕事に邁進したいと思います。

ジェスプラン社における京セラフィロソフィの導入
マウロ・デ・アンドラーデ

高額サラリーで集めた従業員は会社が沈没しそうになると真っ先に飛び出し、残った従業員は他の会社に移るだけの能力がない人間だけだと悪口を言われていました。

「すべての困難な出来事は神様の意志であり、常に正直に一生懸命働くことで、その困難は乗り越えられる」

【気付き】

お金の結びつきはお金だけ。
心の結びつきややりがいモチベーションをもてるような環境作り。

「水を飲みたくないのに馬を水場に連れてきても仕方ない」
水をのみたくなるようにするためには、率先垂範です。

ブラジル農場野菜づくりに生かす稲盛哲学
マルシオ・正俊・長谷川 〈ブラジル〉
グルポ・ハセガワ 取締役社長

私のベクトルに合わせてくれない周囲の人たちは、実は「私の姿を投影した鏡」だと理解することができたのです。

あなたが頂点に達せられたとき、一緒に働いてきた社員はあなたと一緒にいらっしゃるでしょうか?

特にお坊さんとお会いになって、あなたに「仕事が上手くいって、成功されたときに部下が何人ついてきてくれるのでしょう」と言われて、自分の傲慢さに気づき強く反省します。

【気付き】

自分の姿をかえりみることは大事です。
反省ある日々を送ること、常に謙虚に前向きに。

そのうえで「あいつ大変なんで可哀想や、手伝ってやろう」など同情を買ってもらえるくらいに努力を行うこと。そうすることでようやく人の感情や心は動くものなのではないかと思います。

「稲盛会計学」を世の中に浸透させる
村田 忠嗣 株式会社かいけい村

社員を守るために、「誰にも負けない努力」の実践として、原則として土日祝日も休まず仕事をし、最低でも年間5000時間を仕事のために費やします。

一般的に、税理士業界は、平均従業員数もわずか二、三名で、全体の八〇%が年間売上高五千万円未満という実態です。

今では借入金はなくなり、年間売上高以上の預金が貯まり、自己資本の九〇%は現預金で留保し、超筋肉質経営となっています。社員が六名と少ないこともありますが、約二年半は売上が全くなくても、借り入れをせずに社員の給料と賞与を支給することができます。

【気付き】

年間5000時間 = 1月 400時間 = 1日13時間 を30日 なので
圧倒的勝利できます。これは強い。

働き方改革に逆行しますが、社長や代表はハードワークが当たり前。
楽したいなら100年経ったらみんな向こうの楽なほうに逝ってる、と年輩社長に言われたことあります。そうです。

年間5000時間やれば勝てます。

穂積 輝明 〈横浜〉株式会社カンデオホスピタリティマネジメント

「当社の未来のためには独立が必須である。
そうでなければ、永遠に資金を吸われてしまい当社の成長発展はありえない。
その環境が続くようなら、私は責任を取って社長を辞任する」という趣旨を、決死の覚悟でメイン銀行に説明しました。

【気付き】

昔の武士なら交渉がうまくいかないと切腹をもって抗議したなどあります。
死をもってして意思を貫き通す、自問自答として「死んでまで伝えたいことなのか」など思考すると自分の意思が見えてきます。

JAL特集[最終回] 善き思い、感謝の心が織りなすもの

何も今まで言わなかったのですが、おそらく私をサポートするために、三年間は病気をするわけにいかんと思ったのだろうと思うのです。
表情も何も変えないで、ご飯の支度をしながらぽろっと言った言葉がなんと素晴らしいと思いました。

現在は過去の努力の結果であって、未来はこれからの努力の結果で決まると思っています。

【気付き】

塾長の奥様のことが描かれています。内助の功、活躍できる人には支える人が必ずいます。素晴らしいことだと思います。