[盛和塾] 機関紙マラソン 105号


[盛和塾] 機関紙マラソン 105号

表紙裏

人間の「思い」には、ものごとを成就させる力があるということ。
特に、その「思い」が気高く美しく純粋で一筋なものであるなら、
最大のパワーを発揮して、困難と思われる計画や目標も、必ず実現させていくことができるということでした。

【気付き】

今期も増収で終えました。
高い目標立てて目線あげてビジョンを立て進んだ結果ではありますが、まだ全然。
経営者の器を大きくすること、顧客に対してサービスをもっとよくすること、志半ば、道まだ半分も至ってません。
そして、こういった想いをスタッフと共有できることも大事です。
会社の器を大きくする、自分の器を大きくするベクトルが同じとまでまだまだ至っていないのも痛感、今後の課題です。

塾長講話第100回

日本航空の再建、および日本の再生について

◎はじめに
稲盛財団では、国内の若手研究者を対象に、独創的で優れた研究活動の助成も行っています。若い研究者を対象に毎年五十名選び、一人百万円の助成金を交付しています。
これも一九八五年から続けています。
昨年の京都賞受賞者でもあり、「iPS細胞」で有名な京都大学の山中伸弥先生もずっと以前から助成金を受けられている方

◎採算意識をもつ
安全でなければ航空運輸事業あ成り立ちません。しかし、企業が十分な利益を上げて、よい経営ができているという前提があってはじめて安全が守られ、社員の雇用も確保されるのです。そういう経営の根幹にかかわるベーシックなものを否定して、安全だけが大事というわけにはいきません。

◎究極のサービス産業をめざす
皆さんが最前線でお客様に接するわけですから、お客様を大切にする皆さんのおもてなしの心が最も重要になってきます。ぜひ、感謝とおもてなしの心で接遇していただきたい。お客様の心をつかむのは、それしかないんです。

◎部門別採算の導入へ
やはり路線別の収益が見えるような経営にしていきたいと考えています。私は、それぞれの部門別の採算を細かく見ていくアメーバ経営という経営管理手法を独自に考えて今日まで実践してきました。

【気付き】

最近生産性の向上の話をスタッフにしましたが、利益とは未来創造費用であって、利益が生まれれば
将来の会社への投資ができるし財団で100万円助成金を交付できるような、素晴らしい行動もできるので、
生産性を向上を飽くなき追及しないといけない、という話です。

採算意識、顧客満足サービス、部門別採算、全部必要であるし、仕事は知的労働者なので
自分での管理を行うことで究極的に生産性があがる仕事に就いているので、その視点をずっともたないといけない、
という話です。

もっとこの点を強化することによって、顧客に関わる時間が増えるので、
より生産性が高まる、と考えています。

日本記者クラブ記者会見 質疑応答編

◎稲盛塾長回答
私自身は当初、三年くらいは無給でお手伝いをさせていただきましょうと申し上げてきました

【気付き】

無償でできる行動ほどすごいものはない、のですが。
「力なき正義は無力」「正義なき力は野蛮」と言いますが、塾長のように
地位も名誉も力ももって兼ねそろえるところまで進んでからこういったお手伝いを行う、
徳のある人を目標に日々精進したいと思います。

力もないのにボランティアなど、順序が異なるので、自分の今の仕事を
精一杯やること、これが最も大事。

われ虚心に経営を語る 山口毅

たいした給料も取らずに努力しているのに、自分の年収より多い税金を払わなければならないのです。
もう身を切られるくらい切ないのですが、「一円のごまかしもしない」と宣言してますので、決算の時期になると自己矛盾に陥り、よく熱を出しました。

◎フィロソフィの充実した会社

四十名足らずの従業員で、年間一億三千万の利益ですから、一人あたりの利益率からいっても大きなものです。
どんな零細企業であろうとも、社員たちを大事にし、フィロソフィで武装をして社員と一緒に向上していけば、こんなにもすばらしい会社になっていくことがわかるはずです。

【気付き】

フィロソフィの浸透、というのがありますが、
浸透していくと実に仕事がやりやすいですし、お互いの理解を元に仕事がスムーズに出来ます。

前に誰かが家庭のフィロソフィとか結婚フィソロフィ、みたいな話したのを聞いたことありますが、
すごくしっくり来た覚えがあります。

こういう家庭を作りたい、こういったことは辞めてほしい、などあいまいな部分を
ちゃんと伝え合うことがあれば、付き合う期間短くても歩み寄りできうまくいく、ような話です。

確かに、子供いたりするとベビーカーは何を買うか、いくらかけるか、などお金の使い方思考まで
歩み寄りが必要だったりします。新入社員には早め早めにそういったことを伝えたうえで、組織文化に
なじんでもらう努力を怠らない、そして組織風土が生まれていく、納得です。

あいまいにしてしまいがちなお金の感覚や生産性、ビジネスへの姿勢を最初にすり合わせする、
だからうまくいく、様な気がします。お見合いパーティで期末に休暇とってほしくない、など。(後述)

大島 規弘〈大阪〉明和グラビア株式会社 代表取締役社長

銀行借入は建設資金で脹れあがっていて、その連帯保証できれいごとなど吹き飛んでしまいます。当たり前の覚悟さえできていなかった私は
「もし会社が倒産すれば、私の人生は終わりだ」と、恐怖に身がすくんでしまいました。

「私は少しも今の仕事が面白くない。私は『ええ会社』をつくりたいんです。こんな漠然としたことが全社員の目標になりますか?」

携帯電話のキートップです。数字や文字が書いてあるところは彫ったりしたのではなく、印刷なのです。

【気付き】

「ええ会社」漠然としてますがすごく共感があります。

ある女性スタッフのエピソードがあります。

期末の忙しいときに私用で休暇を平日2日どうしても取ると言うので、期末の事情を話したうえで説明のうえで
それでも休むと言うので理由を聞くと「お見合いパーティで休む」とのこと。

他のスタッフの負担転換、会社として成し遂げたい目標、状況の判断、入社一年目なのに有給全取得したので
天引きでも休暇欲しい、仕事への意欲、周囲への影響、立場、年齢、結婚適齢期、など
総合判断をいろいろしたうえで結局2日休んだのですが、結論、究極的にはまだまだ「ええ会社」になってません。

ただいい反省として教訓にもなっていますし、新人教育にも役立てています。
そもそもこの判断をリーダーに委ねる、ことで、自分のアメーバの中で労務管理含めたモチベーションや
マネジメントを考えてもらう機会つくりにもなっています。

災い転じて福となす、プラス思考でいろいろ改善こそが「ええ会社」です。

中溝 宏〈宮崎〉有限会社エムツー 代表取締役社長 
塾長の一言を経営に生かす

肉屋の職人として一生食べていける技術を身につけるには、最低三年かかります。それから店長となり、経営ができるようになるのに二年。一人前にするのには、合わせて五年間必要です。任された店を自分のお店として大切にしていく。そういう気持ちを持った店長が現在一五名います。けれども、次の店長が育つまでは出店できないのです。

ひとつの会社でありながら、高級品から安い価格の商品まで、その店に来られるお客様のニーズに合わせ、店長の経験と判断で商品をつくっています。そのために店長の能力の差が出てしまいます。製品をもっと規格化することで当社らしさをつくっていくべきでしょうか。

◎商才だけでなく人間性が大事である

肉の仕入れから価格決定、取引業者もすべて含めて店長に任せようとすると、よほどの経験を積んだ優秀な人間でなければ店長はできないと思います。ですから、すべてをマニュアル化するのではなく、本社で加工するという程度のことをすれば、店長として任せられる人がでてくるのではないでしょうか。

そのためには、商才だけではなく人間性が大事です。正直で真面目であり、陰日向なく働くという人間性が必要なのです。

正直で真面目で勤勉で、嘘や不正は一切しない人間を育てあげていくのです。

【気付き】

人間性の部分なのですがちょっと抽象的で難しいので「素直さ」に変えてみましたら、
結構納得です。

取引先さんに「こうしてくれないかな?」と相談受けたらいちもくさんに早くお答えする、
のように、上司の指示を受けても馬耳東風で行動に移さないスタッフは「何でなのかな?」と
と思って人間性のことかなと理解してましたが「素直さ」がしっくりきます。

何かと説明と言い訳に聞こえてしまうような理由でやらない、のです。
うちでも育成前提の採用は「素直さ」を採用基準に考慮しますし、何よりも自分自身が素直に、
あかんものはすぐ反省、いいものは積極的に取り入れる、言われたことはすぐ行動、です。

塾長の言う商才の部分の人間性、は、この辺にも多く影響出ていると感じます。

経営体験発表、その後 岩井 美晴〈京都〉株式会社奥城崎シーサイドホテル 代表取締役

それは外観が変わっただけではなく、変えようと思う従業員の心が変わったので、業績まで変わって好展開をしていったのです。

もちろん設備も大事でしょうが、いちばん大事なのは、やはり従業員の心です。一度泊まったお客さんが、従業員の明るい笑顔とすばらしいもてなしびっくりされて、また泊まりたいと言われるようなホテルであってほしいのです。

二〇一一年 その後

四階の二部屋のベランダに丸い信楽焼きの水槽を置きました。そのときの総費用が、当初の五億円から二千万円ほどになりました。

そして出てきた答えは「お客さまの元気づくり」でした。ということは、旅館の自分の業務を通じてお客様を元気にするために、自分は何をすればよいのかということを、もっと考えなければならないのです。

【気付き】

結局は心の問題、人の心に火をつけることができれば仕事はうまくいきます。
究極ここから始まり、ここに至ると思っています。

「もういいやここまでで」とあきらめるのか
「あとひと踏ん張り、頑張ろう」と踏み出すのか、わずか30日、1ヶ月程度で大きな差異が出ます。

「偉大な教師は生徒の心に火をつける」
イギリスの哲学者ウィリアム・アーサー・ワードの言葉。

自分ごとのように仕事を顧客を、会社を思うことが出来れば必ずうまくいきます。
自分の心にはいつ火がついていますが、スタッフの心にはまだまだ火が灯らない、偉大な教師にはまだまだです。

経営体験発表、その後 芝原英司

プラスチックの袋を作り、お客さんから預かった品物の発送を代行するローテクな仕事だが、世間では、そういう仕事を蔑み、出口を見失っている経営者が多い。

正社員が百六十名とパートが百五十名で従業員三百名ぐらいいます。そこに二十五のアメーバがあって、それぞれが数字や重点目標をおいてます。

塾長からは「経営利益一〇%はいけよ」と言われているわけです。

新規客先の開拓は年間四百社ほどです。現在お客様の登録は六千八百社ぐらいですが、新規開拓を月三十社から四十社やっています。ということは、現実に攻めているのはその数倍ですから、月に二百社から三百社や攻めています。

「会社はあなたの夢を実現する場所ではないよ。基本的には社員と社員のご家族を守ることが会社の目標であって、夢を実現する場所ではない」とおっしゃいました。
ですから、「あなたの夢が会社とか社員のためになるのだったら、上場すればいいだろう。でもそうじゃないのなら、それはやめるべきだ」

【気付き】

前に勉強会で講演していただいた芝原さん。
300名で25アメーバなので10人1つくらいアメーバ、新規顧客開拓400社、新規月に30から40社。明確な数字は比較するとすごくイメージわきます。

上場は自分の夢か他人の夢か、これはみんなの夢になるといいと思います。
会社がOOになる、という夢を共有できるのは楽しいこと、です。起業当初なんてとにかく仕事、でしたが、上場企業と取引したいとか、有名企業のサイト見せて
「これ作ったの自分やねん」と言えるのが誇りだったりなんかもありました。

これは今でも結構あります。そんな夢の共有ができれば会社もいいなと。