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20170905_121522

9月5日に福島に研修に参加してきたので、震災後から6年経った現場の状況をを見て、レポートを書きたいと思います。

富岡駅周辺

平成30年に耐津波設計が施された粘り強い防波堤として完成予定の防波堤です。
津波被害を受け、丸ごと流された富岡駅周辺は復興しているようにも見えますが、現場に足を踏み入れると、未だに整備されていない土地が多く残っていることが分かりました。

防潮堤は津波だけではなく、普段の高波や高潮を守る役割も果たすためのものであり、今回の震災を踏まえ、今後、起きうる震災に耐えうる強い防波堤の役割を担ってくれる、粘り強い防波堤の完成を願っております。

原発周辺 入り口

原発につながる道には、通行証がないので、その先に進むことができなかったのですが、対向車線には原発作業員のが乗ったバスが二三台ほど通過していきました。

震災から6年が経った今も汚染水処理のために作業員が働いているということを知り、東北地方太平洋沖地震がもたらした影響というものがどれだけ大きなものであったか、現場を見ることで実感できた瞬間です。

また、周辺の店が閉店状態の中、唯一営業していたコンビニに入ると、作業員の方や熊本からの警察官の方たちが利用していました。コンビニのゴミ箱では入りきらなくなった、お弁当の箱をビニール袋に入れて管理されている光景を見ると、作業員の方の食事の取れる場がそのコンビニしかないことを知って、衣食住に不自由なく過ごして行ける自分がどれだけ幸せかを感じました。

今回の研修を振り返って

震災から約6年後ということで、原発周辺の町に人が戻りつつある環境を思い浮かべていたのですが、実際、駅やコンビニ、周辺の家屋には人がいない状態であったのが何よりもの驚きでした。テレビやネットでの情報で感じる復興の速度と、実際に現場で見た速度はまるで違っていたので、実際に現場に行って自分で確かめることの重要性を知ったことが今回の研修で学んだ大切なことです。
今でも、人手不足で復興が間に合っていないところがある中、自分の力で何ができるかを考えたとき、正直なところ募金などしかないのですが、ネットを通じて現在の震災地の状況を伝えられたら幸いです。

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