メールマガジン

売上を大きく変えた「商品名」 その様々なケースについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『SEOマーケティングの未来を読む vol.140』
売上を大きく変えた「商品名」 その様々なケースについて

【1】 エイプリルフール

ちょっと面白いようなことをしているサイト、毎年すごいなと思うのですが今年はタカラトミーさんがいい。

⇒ >>タカラトミーさん(このトップ画面4月1日だけだと思います)
→ ツイッターから

そんなわけで、ちょうどうちの4コマ漫画も4月1日なのでエイプリルフールにちなんで。

■ クレアネットばぶばぶ

そんな感じに今回はすこし面白い系の話です。

【2】  WEBマーケティング4コマ漫画

第191話
フィンテック
FinTech(フィンテック)は、「金融(Finance)」と「技術(Technology)の組み合わせ。 また呉くんのとんちんかんぶり発揮です。

第190話
ドローン
ニュースでも取り上げられるドローン。ドローンと付加価値についての思考方法です。

【3】  売上を大きく変えた「商品名」様々なケースについて

「名は体をあらわす」ということわざがあります。
「名前というものは、その物の性質や実体をよく表している」という意味です。

しかし、名前を聞いてもどんな体をしているのか、サッパリわからない商品やサービスも数多くあります。

かつて「フレッシュライフ」という商品がありました。
フレッシュライフ……新鮮な生活。

野菜が充実しているスーパーかなにか?
女性誌で取り上げられている新しいライフスタイルかなにか?
ひねりもなく、ありきたりで、なんなのかよくわかりませんし、印象にも残りません。

ところが、売上もジリ貧だったこの商品名を「●●●●」と変えただけで、売上は10倍以上になり、大ヒット商品となったそうです。

購入したことや使ったことはなくとも、ある年代以上なら名前くらいは誰でも知っている、あの商品です。

さまざまな商品が並ぶ棚に、記憶に残っている商品名を目にした時、それに手を伸ばす可能性は高くなりますよね。

商品やサービスの名前が、インパクトのある、印象に残りやすい、ポジティブなイメージであれば、よく売れるし利用される可能性が高くなります。

商品名は、その商品の売上や認知度に大きな影響力を及ぼす重要な要素なのです。

今回のメルマガでは、商品名がいかに売上に影響を及ぼすかということを実例を挙げながら紹介し、その上で感想を述べて見たいと思います。

「フレッシュライフ」から「●●●●」で売上10倍に

今からは約25年前の1981年、アパレル企業として有名なレナウンからある商品が発売されました。

紳士用の抗菌防臭靴下「フレッシュライフ」です。
発売した年の売上が3億円だったそうですから、ヒットしたといえばヒットした商品でした。

しかし、その後の売上はパッとしなかったようです。
そこで起死回生のために、1987年、商品名を「フレッシュライフ」から「通勤快足」に変更したそうです。

これが大アタリ。

年間の売上は13億円になり、1989年にはなんと45億円という大ヒット商品になったそうです。

「フレッシュライフ」という名前では何なのかサッパリわかりませんが、「通勤快足」なら、

「ビジネスマンのための、通勤時に使われる、足に関連する健康用品か衛生用品」

とイメージできますよね。

「誰のためのものか」
「いつ使うのか」
「何をするための物か」。

漢字にすれば「通勤快足」というたった4文字の中に、これだけの情報が含まれているのです。

しかも、変わった名前であることからインパクトもあり、印象にも残りますよね。

「モイスチャーティシュ」から「●●●●」で売上4倍に

似たような事例は枚挙に暇がありません。

「モイスチャーティシュ」

という、うるおい成分スクワランを配合した、よく鼻をかむ花粉症の人や、デリケートな肌をした人が喜びそうな、しっとり柔らかな高級ティッシュが発売されていました。

「モイスチャーと言うくらいなのだから、しっとりしているティシュなのだろう」

と、それぐらいはすぐにわかります。ですが、インパクトという点においては、残念ながら……ですよね。

印象にもまったく残りません。

そのせいか、売上も伸び悩んでいたそうです。

そこで、商品名と箱のデザインを変えたところ、売上が4倍近くになったそうです。

勘のいい人なら、もうとっくに気づいていますよね。ネピアの「鼻セレブ」です。

「セレブ」というワードから「高級感を売りにしている」ということもすぐわかります。

「鼻」と「セレブ」という何の関連もなさそうな、イメージのかけ離れたものを組み合わせているのも、インパクトがあっていいですよね。

タイトルのつけ方のテクニックとして、

「何の関連もなさそうなワード同士を組み合わせ、おやっ?と思わせる」

というものがありますが、それもあるのかもしれません。

「ゴールデンパティ」から「●●●●ポテト」で売上シェアが10%アップ

おいしい冷凍食品で有名なハインツ日本。食のプロが選ぶ冷凍食品総選挙、というような内容のテレビ番組で、ハインツの商品が上位を独占していたのを見たことがあります。

そのハインツから、かつて「オレアイダ ゴールデンパティ」というこの冷凍フライドポテトが販売されていました。

内容量を4枚入りから6枚入りに増やし、価格も230円から330円に値上げしパッケージをリニューアルした際に、商品名を「ゴールデンパティ」から「おはようポテト」に変更したそうです。

その結果、値上げしたにも関わらず、3~4%だったシェアが一気に14%にまで増えたそうです。

何なのかよくわからず、イメージもわかない「ゴールデンパティ」という商品名。

それに対し「おはようポテト」ならポテトの加工食品であることは一目瞭然であるし「おはよう」から朝食用であることもわかります。

「その商品は何なのか」「いつ使うものなのか」というように、使うシーンがイメージできる商品名であることが、売上の増加につながったのでしょう。

「缶煎茶」から「●●●お茶」で20年間緑茶飲料シェア一位に

1985年、世界で初となる缶入り緑茶を開発し、発売したのが伊藤園です。

その世界初の缶入り緑茶のブランド名は「缶煎茶(かんせんちゃ)」でした。

「急須から淹れたお茶に近い味わいを楽しめる」という伊藤園の品質に対するこだわりから名づけられた商品名でした。

しかし、残念ながら、この商品名は世間では受け入れられませんでした。発売後、

「煎茶の読み方がわからない」
「煎茶って日本のお茶なのですか?」
「まえちゃと読むのですか?」

と、驚くような問い合わせが相次いだのです。
そこで伊藤園は「日本茶を何と呼ぶか?」と大学生を対象にアンケートをとったそうです。

その結果は、
1位:「緑茶」(ダントツで1位)
2位:「日本茶」
3位:「グリーンティー」

そして、大きく離されて、
4位:「煎茶」
であったそうです。

品質にこだわりを持つがゆえに名づけられた「缶煎茶(かんせんちゃ)」という名前ですが、それは、消費者の持つイメージからは外れている独りよがりなものだったのです。

では、どんな名前がいいのだろうか?と伊藤園は考えました。

ただ単に「緑茶」では消費者にアピールすることはできません。
そこで伊藤園は追加調査を行いました。

その結果から、日本人は緑茶に対し、「家庭的なぬくもり」と「日常性」を感じていることがわかりました。

「家庭的なぬくもりと日常性」を感じさせつつ、伊藤園が消費者に伝えたいイメージを表すことのできる商品名はなんだろうか。

頭をひねっていたところ、島田正吾さんという俳優が1970年代「お~い、お茶」とおっとりとした口調で呼びかける茶葉関連の商品のCMが大変好評だったことがわかりました。

そこで「缶煎茶(かんせんちゃ)」は「お~い、お茶」という商品名に変更されたのです。

その結果は大成功。

「お~い、お茶」は20年もの間、緑茶飲料のシェア一位となったのです。

「缶煎茶」も「お~い、お茶」も、お茶の商品であることはすぐにわかりますよね。

しかし、インパクトや親近感は比べ物になりません。
品質もさることながら「その商品は何なのか」というわかりやすさだけでなく、企業が狙った通りのイメージを消費者に与え、なおかつ親近感を与えることに成功したために、「お~い、お茶」はシェア1位になれたのだと思います。

「WEST」から「●●●●」で大ヒットした缶コーヒー

似たような話で、1987年に発売されたサントリーの缶コーヒーブランド「WEST」があります。

当初「WEST」の売上はイマイチだったそうですが、1992年にブランド名を新しく「BOSS」と変更し発売したところ、大ヒット。

15年以上も続くロングセラーの人気ブランドになったそうです。
正直「WEST」も「BOSS」も、名前だけでは何の商品なのかはよくわかりませんよね。

しかし「WEST」よりは「BOSS」の方がコーヒーの名前としては覚えやすいし、インパクトもあります。

たったそれだけのことで、売上に影響することもあるという好例と言えるかもしれません。

都知事の鶴の一声で「ゆめもぐら」から「●●●●」に

2000年に全線が開通した都営地下鉄があります。

「地下鉄の路線としては、日本一の長さ」
「六本木駅の深さは、地下鉄の駅としては日本一」

と話題に事欠かないこの路線の名称の第一候補は

「東京環状線(愛称:ゆめもぐら)」だったそうです。

しかし、厳密には環状ではないなどを理由に、当時当選したばかりの石原都知事が待ったをかけ、

「俺は『大江戸線』なんてのがいいと思う」

とコメントしたために、その都営地下鉄は現在の名称である「大江戸線」に決定したのです。

都知事の肩を持つわけではありませんが、確かに「東京環状線」や「ゆめもぐら」より、大江戸線の方が親しみやすく、内容のわかるネーミングだと思います。

商品名に大切なことは?

商品名として、以下の要素が大事だとわかります。

「読みやすい」
「他の商品名より印象が強く記憶に残りやすい」
「特徴がわかる」
「使い方や使うシーンがイメージできる」

これらを頭において、商品名を決定するとよいかもしれません。

まとめ

商品名が売上に対しどれだけ影響を及ぼすのか。

それを厳密に測定するためには、すでに販売している商品の名前を変更した上で売上の変化を調べたり、名前だけ違うまったく同じ商品を同じ場所で同じ時期に販売したりしなければなりません。

お笑いコンビなんかは結構名前変わってたりします。

くりーむしちゅーさんなんかも、昔は海砂利水魚だったのに、番組企画で変わることになって、今では普通に馴染んでます。

しかし、商品名を変えると同時に大抵は本体にも変更が加えられ新商品として販売されることになる事がほとんどですし、商品名だけ変えて販売するのも大変ですよね。

そのため商品名の効果のみを測定することは難しいようです。

しかし、今までの事例をみれば、商品名がいかに売上に大きな影響を与えているかを否定することはできません。

自分の生み出した、愛する商品やサービスに名前をつけるときは、これらの事例から得た教訓に学び、よい名前をつけたいと思います。

そう考えたら、「ガリガリガリクソン」さんなんかいいですね、見るだけで、「ガリガリちゃう!細くないやん!」って思いますし。

読みやすい、親しみやすい、言いやすい、かぶらない、そんな名前がいいんじゃないでしょうか。

4コマ漫画の呉くん、4文字で言いやすい、「ん」が入ると可愛く聞こえる、ちょっと考えては決めました。ただ、クレアネットからとっていることと、決定まで5分もかかってなかったり。それでも3年漫画続いているのでそんなものかとも思います。

メルマガともども、4コマ漫画も引き続きご愛顧の程を。

ばぶばぶ。
http://www.clarenet.co.jp/manga/192.html

(記載 谷 美輝)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*