「そして誰もいなくなった」アガサクリスティの名作

南海のみさき公園駅から出ている電車ワンマンカー。
長く関西いるのに今の今になって初めて知ったこの多奈川行き、電車も歴史も奥が深く情緒があってしみじみします。いつも和歌山ヘは南海サザンで天下茶屋から1時間ですが、みさき公園駅から別れて乗れる電車があります。

電車は乗る人降りる人のドラマがあって、電車を待つ人電車の帰りを待つ人を想う人、いろんなドラマがあるから好きなんです。そんな昔からの電車好きなのでミステリはあまり得意でなくても西村京太郎さんシリーズの十津川警部は知ってるわけで、さらに言えばミステリの女王のアガサクリスティもそれなりに小さいときに読んだわけで。

この土日にあった「そして誰もいなくなった」アガサクリスティの名作をリメイクして日本版になって二夜連続でやっていました。

渡瀬恒彦さんの遺作・・。十津川警部の渡瀬恒彦さん。最高に面白く素晴らしい作品でした。

そして誰もいなくなった、自体、もう読んだのが小学生か中学生くらいだったので、この終わりまでの不気味さは何ともいえなくて夜怖くなったのを今でも覚えています。まったく知らない状態で読んでいったので、残りがあと30ページになっても話が終わらない、20ページになっても終わらない、犯人だれやねん、とドキドキしながら、最後ボトルの話の箇所を読んで脱力感と感動を覚えたのを今でもしっかり記憶しています。

アガサクリスティすごい!と。

そんな名作はたまに形をかえて再放送などでもやっていますが、「そして誰もいなくなった」アガサクリスティ名作のような古典を小さいときに触れることができたのはよかったと感じます。今回も原作を知っていたのでその感覚で見ることができましたし、最後の最後、仲間由紀恵さんのシーンなどの心理描写など今回のドラマでは詳しくはなかったのですが、小説のほうでは鋭い心理描写がもっと色濃く書かれていた記憶があります。

そして誰もいなくなった、アクロイド殺人事件、ABC殺人事件、前にドラマでオリエント急行殺人事件のパロディっぽいのもやってましたが、とにかくこういった素晴らしい作品を送り出したクリスティ、ついでにそんな作品を感受性豊かな小学校か中学校のときに読めたのでよかったと思います。今でもABC殺人事件=アレグザンダー・ボナパート・カスト、出てきます。

「そして誰もいなくなった」文庫で時間あったらもう一回読んでみたい本。

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