サンフレッチェの森保監督のプロサッカー監督について書いた本

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『プロサッカー監督の仕事 非カリスマ型マネジメントの極意』

森保さんといえばオフト監督のときに大抜擢されてそのまま日本代表に定着、ドーハの悲劇のラモスやカズが活躍していたときに守備的なMFとしてほぼ毎試合出ていた選手ですが、今はサンフレッチェの監督として素晴らしい手腕を振るっています。最後の最後に気づいたのですが、この本は

「著者の印税は広島で発生した豪雨の災害で被害にあった方に全額寄付されます」

とありました。本を出す、本を書く、ものを伝える意義は1つではありません。そうなんです、まだ現役の森保監督が本出してたので興味あったけど、「何で今のタイミングに??」はいろいろ推測だけではありますが、こういったタイミングなのかもしれません。

内容ですが、サンフレッチェの選手だった頃や代表に入っていた頃から森保選手は周りよりもそう上手な選手ではありませんでしたので、縁の下の力持ちの選手、で、最後の最後までハードワークで戦い抜く選手でしたし、本を読んでいてもそのような表現がピッタリ当てはまって出てきます。

「ラスト15分こそ自分が輝く出番だ」
「みんながバテているときこそとにかく自分は走ってチームのギアを上げ、みんなが下を向かないようにする。それをやってこそ自分は生きるんだ、そういう気持ちを持っていました」
「グランドの中の選手たち、ベンチにいる監督及びコーチングスタッフ、そして観客から観てくれている皆さんに走る量に関してはあいつが一番だ、と思ってもらえるようにプレーしてきたつもりです」

「間違いなくこの人はチームをよくしようとしている。この人となら戦える。選手がそう思うのは観ていてよくわかります。その人がそれまでやってきたことこそが結局は自分に跳ね返ってくる。」
「コーチに任せる理由は、どうせやるなら責任感を持ってやるほうが喜びが大きくなるから。みんなが同じ方向に進んでいるのなら、やらされている義務感よりも自分はこれをやっているという感覚を1人ひとりが持ちながら努めた方がよりいい結果が出ると思うからです。」
「練習の中でできないことがダメではない。できないことをできるようにするためトライして欲しい、それで試合でより良いパフォーマンスを出すことにつながるんだ」

「自分が30歳で現役を退いていたらどうだっただろうか。30歳を過ぎた選手に対してアプローチするにあたり自分の中に経験値がなければ目で見たものしか基準になりません。監督として長くやっている選手にも、自分はやってなかったからという引け目を感じることもなくなります。だから現役生活が長ければ長いほど指導者に立って役に立つことが増えると考えてました」

あとフロンターレの風間さんエピソードも出てきますが、「ヘタクソ」などは普通で、試合でミスをすれば「オレの人生を返せ」なども言われたと書いてます、すごい風間さん。言いたい時はあるけどなかなか言えない。試合で負ければ年俸も下がるし人生ズタズタになるので「人生を返せ」もわかりますが・・。

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