田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話

『田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話』

現役の受験生、受験生をお持ちの親御さんにも是非読んで欲しい一冊です。という書評を見たこの一冊。
頭でっかちの子供を育成してどうするんだ?受験受験で詰め込み型の教育はよくない?偏差値教育の弊害?受験シーズン来るたびに少し聞くこともありますが、試験に落ちてがっかりする子供に『お前は失敗してよかったんだ。その失敗がよかったと思える、失敗を機会に成功に結びつけて今の悔しい気持ちをずっと忘れないで日々頑張ろう』などきれいなことを言える親御さんいるのかな? そんな軽くないはず。

大阪は地元ではないので詳しい高校事情はわかってないのですが、高校の経営者として考えれば、学力と言っても、灘高・甲陽は酒蔵の菊正宗・白鶴・桜正宗の代表たちが教育の充実を図るために設立したのは有名ですし、そういった歴史も文化も長年培った学校を超えるとか近付くことも難しいのはイメージつきます。

また本文中にありましたが、今のような少子化にあたっては学校も選ばれる立場になるので、スポーツ頑張っていても『子供があの高校に行きたい、親御さんもあの学校に行かせたい』と思われるような選ばれる理由が必要になってくる。そして、学校の存続を考えればどこだって進学校にしたい、そのほうが確実に経営が安定するから、と学校の中心になる先生が本音を語っているのを聞き、この進学校への方向を決めたそうです。

トップが決めればあとは方法論ですし、会議もすれば見学もすれば飲みにも行けば先生や生徒、全員を巻き込んで夢を語り成長していく様子がこと細かく書かれていますが、二回目読んだときもやっぱりこのトップの意識と行動、そして夢が響くのを改めて感じます。西大和学園は今大学も作り次世代のリーダーを輩出しています。

国家の根幹は教育にあり、組織の中心も教育にあり、人を育てることがよりよい社会を作る。

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