モウリーニョのリーダー論 世界最強チームの束ね方


モウリーニョのリーダー論。

モウリーニョ、という監督はサッカーでは有名でも他の分野では有名でないかもしれない。彼は、イングランドプレミアリーグ、イタリアセリエA、スペインリーガエスパニョーラと3つの国のサッカーリーグで優勝した監督として、ただ1人の監督です。
その監督の手腕はいろいろな言語で出版されていて、その日本語版がこの本です。

サッカーとしてその特質を考えるにあたっては、試合で勝つことが最重要、選手交代は3名まで、チームは11人で戦う、など一定の決まったルールの中で戦います。ただその準備や、サポートするトレーナーなど全てが揃ってようやくチームとしてまとまりができるのであり、チームの関係性が悪くなると勝利もできないスポーツです。
その中でモウリーニョは如何なくリーダーを発揮し、チームを勝利に導きます。

モウリーニョを見ていると、今でも覚えている中学生のときのクラブの先生を思い出します。
独特の表現でサッカーを教えてくれた先生で、ボールを動かすことを「ボールは汗をかかない、ボールに汗をかかせろ」と表現したり、タッチライン沿いからのサイド攻撃だと、「タッチラインの外、ラインズマンが走る場所を走れ」とグランド一杯に使うプレーを教えてくれました。

13歳~14歳の中学生にとってはその説明は適切でわかりやすく、また和歌山県の中学校と言う狭い中でも当時の中学校はベスト4など結果を残すことができたのは、その先生のおかげ、以外考えられません。適切なコーチング、指示、そして練習では「練習のための練習をするな、試合のための練習を行え。でないと試合で使えない」。モウリーニョの練習は試合時間と同じ程度、90分くらいと限ってするそうです。

まさに試合の時間が大事だからこそこの発想。
リーダーは率先垂範すればリーダーではなく、(率先垂範も大事ですが)結果を得ることができるからリーダー、モウリーニョはまさにリーダーと感じました。

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