28project~品川女子学院から見るサイト運営の視点

学びは常に何にからも学ぶことができる、と思います。

子供から大人から新聞から、また植物からも植物は自分が生きるために必死になっていても、自分が生きる以上に他の植物の迷惑をかけることはない、人間だけがエゴや欲望から人を蹴落として貶めてでも自分の幸せを求めてしまう、という何かの言葉を思い出しました。

というわけで日々学ぶことを改めて気付き、実践の必要を感じさせてくれる盛和塾ですが、28projectという言葉を聞きました。
28projectとは、品川女子学院という高校で行っている、「28歳になった際に社会で活躍している女性を育てる」という内容のプロジェクトです。なぜ28歳かというと、女性にとって28歳という年齢が結婚やキャリアなど大きなターニングポイントになる年齢だからだそうです。

確かに28歳は男性にとっても大事な年齢ですが、女性にとっても結婚などで大きく人生が変わる可能性もあって、この年齢は今後の自分の選択肢の中では大きな分岐点になる年齢だと思います。そして、この時に人生の選択を行えるような目標設定と日々の実践が必要になってくるわけです。

引用しますと、
「女性の場合、出産の機会があり、仕事と家庭を両立させようとするとき、仕事から離れなければならない時期があります。日本の第一子出産退職率は約7割にもなると言われています。そういう女性たちが、その後また仕事に復帰しても、前と同じような地位や役割には必ずしも就くことができないのが現状です。
 そこで本校では、専門性の高い職業を視野に専門職大学院などへの進学をめざした学習指導、社会で活躍できる高いコミュニケーション能力の育成、国際舞台での基礎スキルとなる英語能力の向上などに力を入れ、しっかりとした将来のビジョンを持って行動できる女性を育てることを目標としています。それがこの「28project」です。」
だそうです。

>>> 品川女子学院28project

品川女子学院は初めて聞いたのですが、この取り組みもあって長期的な視点での学習要綱や教育によって評判もよく、また自発的な精神も生まれ、いわゆる偏差値の高い高校として有名私立や国立大学などへの人材を輩出する高校になっています。

 >>> 品川女子学院進路状況

早稲田・慶応・上智60名、MARCH合計123名は確かにすごいですね。

さらに28projectでは具体的なカリキュラムも存在しており、1年生のテーマは地域、2年生のテーマは日本、3年生は世界、そしてその流れで修学旅行がある、というわけです。サイトを見ながら、私のように和歌山の田舎の公立高校で3年間過ごしたものとしては、目的意識やカリキュラムの狙いとする点など大きな違いを感じました。正直高校生のときには、ほぼ、よく言えば青春真っ只中、悪く言うとあまり何も考えずに、刻一刻と迫る大学へのカウントダウンを始めていました。

高校3年間の時期を、視点を上に向けることで現状の課題や今しなくてはいけないことなど意識の向上を作る環境になっていることを強く感じます。目線が上だからぶれない、これは山登りと一緒で山の頂を見ていれば間違うことがないわけで、後はじっくりと日々進む道をしっかり進めるわけです。大きな大志の前には些細なことはぶれない、そんな人間性を高めているのだと思います。

初めて聞いた28projectでしたが、その取り組みは素晴らしいと本当に感じました。
視点や目標の設定ですが、やはり目線が下ではなく、ちょっと上に向けることが大事と感じます。坂本龍馬のように 「今一度、日本を洗濯いたし候」など言うことを心から思うことができれば、脱藩という当時の刑では死刑に値する行為も取れたのでしょう。

28project。サイトの運営も明日の売り上げも大事、ですが、1年後の現状、という部分や、3年先が見えたときは、力のかけるポイントも視点も異なってくるのではと思います。ロングテールSEOが狙いとするのはそのような部分にあります。

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