勝利のルーティーン 常勝軍団を作る、「習慣化」のチームマネジメント

ガンバの西野さんが出していた本ですが、サッカーの監督と言う仕事はほんとに難しい。
クラブチームもそうですが代表の監督などはもっと難しく、ブラジルなどでは代表の監督は最もストレスのかかるタフな仕事であるといわれています。そりゃワールドカップで優勝しても「サッカーが退屈なサッカーしか出来ていない。面白くない』といわれるようなものなので、勝利は当然ですが美しく勝つことも当然必要になってくるのが王者ブラジル。カウンターサッカーとかリアクションサッカーとかセットプレイでの勝利とか、そんなのはだめなんです。

で、ガンバの西野さんですが、やはり11人の選手を統括しながらチームを作っている監督の手腕がいろいろと興味深い。その中で文章などを引用していくと、

「監督には管理職の側面がある。、短期、長期のスパンで編成を考えて選手の移籍などでは人事面をコントロールする必要がある。そして監督に必要な資質を上げていくと強いて大別すれば3つになる
1、洞察力
2、コミュニケーション力
3、想像力
監督にまず必要なのは洞察力であって、監督は選手たちがピッチで個々の能力を100%発揮できるような環境つくりを常に意識しなくてはいけない。そのためには選手たちの日々の活動や言動や表情、人間関係などをしっかり観察し彼らが日々何を考えているのか、その内面まで知る必要がある。そこで知りえたことはチームにとってベストな組み合わせを検討する材料になる。
コミュニケーション力はどの組織でも必要であるが、重要な能力が想像力である。これがチームのビジョンを形作る力となる。監督は理想とするチームの形を常に頭の中でイメージしているもので、選手の能力や個性などを考慮しチーム内での組み合わせやコンビネーションなども踏まえて柔軟に考える・・」

ガンバの黄金期を作った西野さんなので、チームつくりでなるほど!と言う部分は多々あります。自分のやり方を伝えるために、サブメンバーにDFを1人も入れないようなこともしたそうで、そうなるとサブのDFは「おれは信用されていない」と感じるわけで、西野監督からすれば、今のサブのDFのコンディションやプレーではベンチ入りするにも値しない、というメッセージになるわけです。選手も当然外されたDFのサブメンバーを知っているので、あのコンディション等では試合では到底使ってもらえないんだ、と基準値を知るわけです。

監督と言う言葉を管理者、と置き換えると分かることや納得することなどだらけですね。個人的には今年の西野監督のグランパスがどう変わるのか楽しみです。

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