日経サッカー担当の武智幸徳さんの歯に衣着せぬ言葉

言葉を仕事にする仕事をしているので、新聞などでも『誰が』書いているのかなどちょくちょく見るようになりました。
そして、日経新聞のサッカー担当の武智さん、今日も素敵な言葉を書いていました。昨日はコンフェデレーションズカップでイタリアに惜敗した日本ですが、その記事内容について、サッカーファンなら誰もが感じる内容をそのままに表現していて

前半のPKの部分については
『岡崎のしつこさが審判の誤審を誘い、本田がPKを決める・・・』

後半のPKに関しても
『主審の帳尻あわせとしか思えないイタリアへのPK献上』

そして最後の
『世界8位を向こうに回し、ここまでやれた立ち直りの早さも、ここまでやって勝てないのも・・』

誤解ないようにいいますが、帳尻あわせでPKを与えることはサッカーファンはあうんの空気で知ってますが、審判団は「帳尻あわせしました」とは言いません。
そのへん武智さんは『誤審を誘い』、誤審って言ってばさばさ切っています、心地よいです。PKもらったほうも誤審っていうんですね。そこが武智節。

試合はエキサイティングで面白かったのですが、結局負けては意味がない。いいゲームでブラジル戦から見事にチームの建て直しを図れたものの、それでも結果が伴ってない。褒めているようでけなしている、言葉の妙味がたっぷり。響きのいいエッセンスはほんと素晴らしいな、と。

5月に広島が日本ハムに勝ったりすると、『ハム料理で鯉登る』みたいな野球の見出しがありますが、あれに少し近いと言えば近く、もう少し愛情あるような。
言葉の魔術師。スポーツは言葉の宝庫です。和製メッシとか、浪速のダルビッシュとか、言われてイメージつきやすい言葉もまた見事。

>>日経新聞・武智幸徳記者に感服する

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