林真理子さんの野心のすすめ

あまりエッセイなどは読まないのですが、今回は書店にも所狭しと置いてあったので林真理子さんの最近出された本。
女性と男性と大きく異なる性別ですが、そんなに違わないですし違う部分もあるし、というくらいの認識で考えていくと、あまり積極的に男性側からは知りたくないのかもしれない部分などが赤裸々に書いてます。野心、というタイトルもそうなんですが、野心という言葉に最もイメージするのは織田信長のような天下統一をするために、石山本願寺を焼き討ちするくらいのものが野心のような。欲は欲で大事なのですが、個人の欲は大きく持つことも大事としても、個人の欲だけでは野心といえるのかが、あまりどうかな、と。いい暮らしをしたいとか、車が欲しいなどからもう1つ社会に対する何かというものがあってと思います。いわゆるノブレス・オブリージュ=位高ければ徳高きを要す、というもので。欲にまみれた政治家などはやっぱりどうかな・・ってわざわざブログ書かなくても普通はそうだと思います。

だからこそ、イタリアサッカーの悪童のバロテッリが刑務所に訪問して囚人の前で講演をしたり、日本ではサッカーの本田が自費でサッカースクールを作って子供たちを育成しているなどが素晴らしいと思うんです。
>>ソルティーロファミリアサッカースクール 

このスクールはスポーツ雑誌ナンバーにも掲載されていて、近くの大阪の上新庄なんかにもあってびっくりしました。
>>スクールの事業責任者である榎森亮太氏

『サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする』とも言われます、今の代表の選手たちは昔の『サッカーグランドに金が落ちてる』ような感覚は少し薄れているかもしれませんが、今の子供たちや今後のサッカーのためにと言う意識がほんとに強く素晴らしいと思いますし、感じたりします。野心という言葉は今のしれっとしたガツガツしない若者への渇という意味ではしっくり来ますが、林真理子さんのようにたくさんの作品を出された作家さんの次世代に繋げるものって何なのかと考えていくと、ちょっと難しいですね。今度関大に行って学生を前に講演を行いますが、自分の大きな失敗や経験、価値観などを次に繋ぐのは自分の固有の用と感じてます。(そんな立派な価値観でももちろんないのですが、大きな失敗経験は人よりもありますし、頭をゴツンとうった後どうするかなどはきっと参考になるのでは、と)

研修生に話をしてほしいと相談あったときでも時間を作って引き受けて、仕事についてであったり、ネットの話などをなるべく多く話するのもそれもある意味、仕事とは間接的程度しか関わらないことでも貢献であったりこういった立場である以上必要なことにも感じます。そういった意味で、この本を読んで「ん???」と思ったのは、女性でないからなのか、野望を前面に出されるとひくのか、共感しずらかったのか、なんとなくなんとなくなのが不思議でした。

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